「ティン・トイ」:トイ・ストーリーの構想に繋がる初期作品

この記事をみんなとシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
スポンサーリンク

ピクサー短編作品、「ティン・トイ」の紹介と感想です。
たぶん、私が初めて観たピクサー映画!

画像:「Disney+」より
スポンサーリンク
レクタングル広告(大)

基本情報

原題「Tin Toy」1988 5分

Direction,Animation and Story (監督・アニメーション・ストーリー) by John Lasseter(ジョン・ラセター)

大人にもファンの多いピクサー映画の中で、今回は短編作品やテレビシリーズ作品についてまとめました。短編映画リストには公式の紹介動画も入れていますので是非作品の雰囲気をチェックしてみてください!

あらすじ

ワンマンバンドのおもちゃであるティニーは赤ちゃんのビリーに出会います。

まだ赤ちゃんのビリーはおもちゃを投げたりなめたりと乱暴に扱い、それを見て恐怖するティニー。

音の出るティニーに興味津々のビリーを振り切りなんとかソファの下に隠れますが…。

画像:「ティン・トイ」より

どんな作品?

1988年(第61回)アカデミー短編アニメ賞を受賞。コンピューターアニメーション映画として初めてアカデミー短編アニメ賞を受賞した作品となった。

トイ・ストーリーシリーズが好きで関連することを隈なく知りたい方は必見の作品。

感想(ネタバレ注意)

主人公がとってもキュート!

ブリキ製で、窓の光を受けてピカピカに光る新品のおもちゃティニーがとっても可愛い!

表情豊かで歩くたびに楽しげな音が鳴るおもちゃのティニーはキャラクターとしてもすごく魅力的ですよね。

新しい場所に興味津々の笑顔だったり、赤ちゃんの凶暴さに震えて怖がったり、でも泣いている赤ちゃんを放って置けなかったり・・・。エンドロール中に赤ちゃんの後をついていくティニーが好きです。

もちろん「トイ・ストーリー4」での再登場には一人興奮しましたとも!

リアルな赤ちゃん

今のピクサーで定番となっている人間の描き方はアニメ調にデフォルメされているけど皮膚や髪・服などの質感がすごくリアルというところに落ち着いている気がしますが、この頃は見た目も完全にリアルな人間が描きたかったのかなという感じ。

でも完全に滑らかには描ききれなかったり動きもちょっとぎこちなかったりして、そのアンバランスさと違和感にじわじわと恐怖を感じてしまう私です。

作品のラストでやっと純粋にあれ?可愛いかも…と思い始めましたが、このアンバランスさに慣れてきたのかそれとも紙袋を被ったことで顔が見え無くなったからなのか?

そういえば部屋には男の子の写真(多分リアルな)がありますが、これが赤ちゃんビリーの声を演じた本物のビリー君なのかな?にしては大きい気がするけど…完成までそんなに年数かからないよね?→調べたところジョン・ラセター監督の写真らしいです!(参照:DisneyWiki)

トイ・ストーリーの発想に直結

トイ・ストーリー好きな方にはぜひチェックしてほしい作品です。

おもちゃがもし心を持っていたらという発想のまさに原点。遊んでほしいけど、よだれにまみれたり乱暴に扱われて壊れちゃうのは嫌というおもちゃ心も一緒ですよね。

本作を見ていると、赤ちゃんの頃のモリー(アンディの妹)に乱暴に扱われパーツが飛んでいくポテトヘッドや、保育園のイモムシ組で震え上がるおもちゃたちのシーンを思い出します。

子供の頃、ちょっと怖かった思い出の作品

ここからは思い出語りですが、私が小さい頃ハウステンボスにアニメ館(という名前だったと思う)という場所がありまして。
レンガ調の暗い廊下に小さな部屋が並び、一つ一つの部屋で延々と同じ短編アニメを上映している施設だったんです。
そこで出会ったアニメの中で2作品だけは今でも覚えているのですが、その一つがこのティン・トイでした。
当時ピクサーとも知らず、可愛いけどちょっと怖い印象でなんだか強く惹かれたのを覚えています。
大きくなってピクサー作品にハマり色々と見ているうちにこの作品に再開し驚きました。自分が思っているよりも、ずっと私のピクサーファン歴は長かったんだなって。

画像:「ティン・トイ」より

余談

ちなみに、アニメ館で観て今でも覚えている作品のもう一つは、たまに探しているのですが未だに見つかりません。
ちょっとバイオレンスな描写があるので、ディズニーではないと思っています。
白い画面に黒い線で描かれた男が2人。ちょっとしたことから喧嘩が始まり、交互にやり合いながら次第にエスカレートしていきます。棒で叩くレベルから、皮が剥がれるようなレベルへ・・・。
最後はデコピンか何かで相手が泣いてしまい、やった方が慰めて仲直り、みたいなお話だったと思います。
懐かしくてまたいつか観たいと思っているので、何かご存知の方はぜひ教えてください・・・!