ディズニープラスオリジナル作品、「ピクサー・イン・リアルライフ」の紹介と感想です。
ピクサーの世界が現実に?これは楽しすぎるドッキリ番組だ!
Contents
基本情報
原題「Pixar: In Real Life」2019 1シーズン11話 各5分程度
Disney+オリジナル作品
概要
ピクサー作品がもし現実世界にやってきたら…?
ピクサーのキャラクターや世界観をニューヨークの街中で再現し、道行く人を驚かせたり楽しませてくれるドッキリ番組のような、ゲリラショーのようなシリーズ。
どんな作品?
ニューヨークで仕掛けるピクサードッキリ。演じるほうも仕掛けられたほうもノリが良くて楽しそうでなんて優しい世界…。心荒んでいるときにおすすめです。
驚かせる仕掛けも手が込んでいて小道具も良くできているし、ドッキリ嫌いな私でも仕掛けられたくなる。
是非パーク内でやってほしい!
まずは自分のお気に入り作品をテーマにした話から観てみて、ハマったらシリーズ全部見るのがおすすめ。
またはサムネイルになっているウォーリーが素敵なお話なので(第3話)、こちらから観てみるのも良いですよ。
各話紹介と感想(ネタバレ注意)
ここからは各話どんなドッキリなのかをご紹介。タイトルとトレーラー映像から大体想像できるかな?
ドッキリの内容を知ったほうが、仕掛けられた人たちの反応を観てみたくなると思う!
第1話-インサイド・ヘッド:公園に出現したコンソール
公園に突如現れた楽しそうなコンソール。いろいろな表情のボタンがあり、それを押すとコンソールの前にいる人が押したボタンと同じ感情になる!という内容です。
つまりコンソールの前に役者さんがそれとなくスタンバイしていて、誰かがボタンを押すとその通りの感情表現を演じる、という感じ。役者さんは何組かいます。
ボタンを押している人たちは仕掛けに気付くと怒りやむかむか、悲しみなど色々試して楽しむんだけど、最終的に喜びで終わらせようとする人が多い気がしてちょっとやさしさを感じます。
とにかくこの回は役者さんのアドリブ力に感心するばかり!演技のレッスンかのように目まぐるしい感情変化をそれぞれの設定を保ったまま表現できるのがすごい。
操作している人たちの反応よりも、役者さんたちの演技力ばかりに注目しちゃいました。
第2話-ファインディング・ドリー:ドリーが逃げた!
海洋生物研究所で怪しいベビーカーが通っていく…。そのあとスタッフがやってきて、みんなに「逃げたタコを見ませんでしたか?」と聞きながら探し回っている、という内容。
カップの中にはちゃんとドリーもいて、ベビーカーの両脇に出ているハンクの2本の足が歩くように動いてベビーカーを進ませています。大人でも思わず「え?本物?」と言ってしまう人がいるくらいに思いのほかリアル!
操作はラジコンなのかな?
子供が多い場所なので、小さな子たちがキャッキャと喜んでベビーカーを追いかけたり一生懸命タコがいたことをスタッフや親に報告する様子がなんともほほえましいです。
第3話-ウォーリー:ウォーリーの贈り物
ゴミ捨て場の前で知らない女性から「結婚指輪がゴミに紛れてしまった。ゴム手袋を取ってくるからゴミが回収されないように見張っていて!」と頼まれた通行人。
女性の帰りを待っていると、ゴミ捨て場の段ボールからウォーリーが登場!その手には…という内容。
ウォーリーはこのシリーズで一番リアルなんじゃないだろうか。顔や目が動くし歩けるし手も動くししゃべる。これは出会えただけで嬉しいサプライズ!
この回は他人の結婚指輪のために待っていてくれる通行人の優しさがまず好き。
そして一人、ウォーリー登場に思わず涙ぐんでしまう女性がいるのですが、なんとウォーリーの大ファンだったようす。
その後友達?に興奮してウォーリーに出会えたことを話す女性に思わず「うわぁ~良かったねぇ~!」と一緒に涙ぐんでしまいました。
第4話-トイ・ストーリー:ウッディ救出作戦
アルに誘拐されおもちゃ屋のショーウィンドウに飾られてしまったウッディを救出するため、バズやレックスたちはパイロン(三角コーン)を被って人目を避けながらおもちゃ屋へ向かうという内容。
通りの一角に小さな「アルのトイバーン」を作り、アルそっくりの役者さんが鶏コスチュームでおもちゃを売っているという前振り部分から作りこみが素晴らしい。
そこへ動く複数のパイロンが登場。もちろん危ないので車道は渡らず歩道を通ります。
パイロンからはバズの声がしたりレックスのしっぽやスリンキーの胴体が見えていて、リアルで可愛い。
それを女の子がじっと見つめて動かないのがさらにたまらなく可愛かったです。
ウッディ救出後、ウッディが盗まれたとうろたえるアルの話を聞いてくれていたおじさんはトイストーリー知らなそう…。ただの親身なおじさんっぽい。
第5話-メリダとおそろしの森:メリダとアーチェリー場
アーチェリー場にやってきた変わった服装の女性。みんな不思議そうに彼女を見ていると、とんでもない弓の名手だった!という内容。
よく可愛らしくてアーチェリーが上手で演技もできる女性を見つけてきたなーと感心してしまう。もうそれに尽きます。
指導員のような男性とメリダとのやり取りが軽妙で面白くて、ちょっとしたゲリラショーを観ている感じ。
世界観を現実に持ってくるという部分での完成度は高いのですが、案外みんなの反応が薄いのでちょっと物足りなかったかも?
第6話-カールじいさんの空飛ぶ家:ラッセルのバッジ集め
突然ラッセルからバッジを集めたいので助けてほしいと頼まれる通行人。
「知らない人とハイタッチするバッジ」や「道案内バッジ」、「武術バッジ」などの手伝いをしてあげるという内容。
ラッセル役の子が可愛い。とにかく達者でコミュニケーション上手で、通行人たちと彼とのやり取りが楽しいです。
これもラッセルという設定をしらずに本物のボーイスカウトか何かだと思って協力してくれている人がいそう。
最後にカールが出てくるんだけど、この方あまりに似ている…!こんなに顔が四角いおじいちゃんいるんだ!
背中を曲げていても分かるスタイルの良さですが、いやぁ~このシリーズの再現度(人間部門)で一位です。
第7話-モンスターズ・インク:笑いエネルギー
モンスターズ・インク社の社員が自社エネルギーについて実演中。通行人が悲鳴や笑いをマイクに吹き込むと、タンクにエネルギーが溜まっていくという内容。
タンクをみてモンスターズ・インクだ!と寄ってくる人もいますが、本当に新しいエネルギーだと思って聞いている人がいない?みんなノリが良すぎて分からなくなってくる…!
悲鳴は恐怖ではなくただ大声を出す感じ。なので仕掛けられた人は大きな声を出したり笑ったりしてストレス発散になりそうだしすごく楽しそうです。本当にこれがエネルギーとして使えたらいいのに!
第8話-インクレディブル・ファミリー:ダッシュのダッシュ
男の子から「ビルの周りを一周するのでタイムを計ってほしい」とストップウォッチを渡される通行人。
とても大きなビルなのに、見えなくなったと思ったらありえない速さで戻ってくる!という内容。
ミスターインクレディブルはコスチュームのイメージが強いので、普段着のダッシュを見て気付ける人がいたらそうとうなピクサーファン!
これは分からないまま仕掛けられている人も多そうです。(中にコスチューム着てる?)
単純に男の子が2人いて一人が角を曲がったらもう一人が反対の角を曲がって出てくるだけなんだけど、あまりに突然仕掛けられるからか、意外とすぐにはバレないのかも。みんなの驚く反応が楽しいです。
これは仕掛けが面白くて好きですが、人通りの多いNYを子供が全速力で走るのでちょっと心配にはなります。
第9話-カールじいさんの空飛ぶ家:風船売りのワゴン
風船を売っている男性から「ちょっとトイレに行くので風船を見ていてほしい」と頼まれた通行人。
男性の帰りを待っていると風船販売用のワゴンが浮かび上がってしまい…という内容。
これも頼まれて協力してくれる人が優しい回。ふつうこんなこと頼むか?と呆れた様子なのに結構ちゃんと見ていてくれます。
突然の客(こちらも仕掛け人)にもちゃんと対応。
素直な男の子や付き合いきれないと呆れるおばあちゃんなど反応が様々で面白いし、世界観というか画面が風船のおかげでカラフルで可愛い。ラストに登場する人たちも良かった!
ところでこれに関しては仕掛けが分からないんですが、どうやって浮いているんですかね?
第10話-ウォーリー:未来の食事はいかが?
通りで大々的に宣伝し無料サンプルが配られている新しい形態の食べ物。それは液体状のピザやハンバーガー!
通りがかった人たちはこの未来の食べ物を試食してみる、という内容。
すぐにこれウォーリーのだ!と気が付く人もいれば、本当に新しい食べ物だと思っている人もいるのではないかと思われる反応。
こんなにノリノリで試食してその感想を話してくれるの?ニューヨーカー気さくすぎない?
それにしても、この液体ハンバーガーや液体ピザは実際どうやってつくっているんだろう。実物をミキサーにかけているのかな?
美味しいという人もいればまずいという人もいて、なんだか気になります…。
第11話-リメンバー・ミー:音楽はダメ!
公園で演奏するパフォーマーやイヤホンで音楽を聴いている人に「音楽はダメ!」と怒りながら孫を探しているおばあちゃん。
ついに発見した孫のミゲルはギターの演奏中。怒るおばあちゃんをなだめてミゲルは演奏を始める…という内容。
ゲリラショーとして楽しいし音楽も良い。やっぱりリメンバー・ミーは音楽が素敵です。
またよくギターが弾けて歌が上手な男の子を見つけてきたなぁ。
おばあちゃんに音楽はダメと怒鳴られたパフォーマーたちが可哀そうじゃないか?と思ったけど、彼らは演者側でしたね。
一度に多くの人を楽しませた、最終話にふさわしいラストシーンでした。