ディズニープラスオリジナルであるピクサー短編作品、「アルベルトの手紙」の紹介と感想です。
ほんと不器用なんだから!二人とも!そこがいい!
映画「あの夏のルカ」の後日談なので、あらすじで映画の結末のネタバレしてます。是非映画の後にご覧くださいね。
基本情報
原題「Ciao Alberto」2021 8分
Written & Directed (脚本・監督) by McKenna Harris
Produced (プロデューサー) by Matt DeMartini
お二人とも「あの夏のルカ」制作に関わっている方です。
ディズニープラスオリジナル作品
概要
ルカと手紙でやり取りしているアルベルトは、ポルトロッソで楽しく暮らしています。
ただ、一緒に暮らしている漁師のマッシモはとても無口。彼に認めてもらおうと張り切るアルベルトでしたが、手伝う仕事は失敗ばかりで…。
どんな作品?
上にも書きましたが、映画「あの夏のルカ」の後日談を描く短編作品です。
本作だけでも大体の事情は察することができますが、やはり映画を観てからの視聴が前提かと。是非映画の後に観てください。
映画であのエンディングを迎えエンドロールでは楽しそうなルカたちの様子が描かれていましたが、それでもアルベルトがちゃんと幸せに暮らせているのか心配になってしまったあなたのための作品です。
感想(ネタバレ注意)
他人同士の二人が、親子になるまで
なんだかんだあり(映画参照)2人暮らしが始まったマッシモとアルベルト。彼らが親子になるまでのお話という感じ。
アルベルトはルカへの手紙でも「マッシモの自慢の従業員に…」と書いたり何か失敗する度に「俺クビ?」と聞いたり、あくまで雇い雇われの関係を強調。
しかしついに勢いで出てしまう「父さん」の言葉。やっぱりずっと父になってほしかったんだ…と思ったら泣けてしまいました。
マッシモも娘と離れ突然娘の友達と暮らすことになり戸惑っていたことでしょう。もともと無口だし。不器用だけど愛情深い人ですよね。
めちゃくちゃに、夏
「あの夏のルカ」を観たのがちょうど夏ですごく夏らしい映画だなと思ったのですが、この作品を観たのが11月。
でも、すごい夏。夏の香りがしてくる。イタリアには行ったことがないのにその場の空気を想像できる感じ。本当に映像の進化がすさまじいです。
あと、演出に関してはBGMの有無が凄く効果的に使われていて、気まずかったり張りつめたり緩んだり調子が出てきたりがシンクロする感じ。
素直に作り手の思惑に乗れるというか、とにかく気持ちが良いです。
最近ピクサーで流行のエンディング演出?
ラスト、楽しく話しているアルベルトとマッシモを映し、カメラは空を撮る。
するとそこには大きな雲と小さな雲が親子のように寄り添って浮かんでいる。そしてタイトル、エンドロールへ…
このおしゃれな演出なんかすごい最近観た気が!と思ったら、SPARKSHORTSの「宙を舞う」でした。どちらも父と息子の話ですね。
ただ似てるなっていうだけなんですけど、もしかしたら気づいていないだけでこういうエンディング他にもあるのかな?と気になっちゃいました。
ピクサー作品で他にもあったりするかな?ディズニー映画も含めたらきっとありそう!もし見かけたら是非教えてください♪