「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」〜実はティンクに姉妹がいた?!

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春、秋、夏とくれば、今回は冬のお話!住む世界(季節)の違いで生き別れになってしまった姉妹、そして恋人たちの物語です。

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基本情報

原題は「Secret of the Wings」。2012年10月23日DVD発売(日本では2013年1月23日)。

ディズニートゥーンスタジオ制作の3DCG映画。劇場公開なし。ティンカー・ベルシリーズ(ディズニー・フェアリーシリーズ)第5作目(映画のみだと4作目)。前作は「ピクシー・ホロウ・ゲームズ 妖精たちの祭典」(テレビアニメ)、次作は「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」。

監督はペギー・ホームズ(「リトル・マーメイドⅢ はじまりの物語」「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」の監督)。

あらすじ

妖精たちが住むピクシー・ホロウは4つの季節に別れていて、冬の森に住む妖精とその他の季節に住む妖精は行き来が禁止されています。
しかし、好奇心旺盛なティンカー・ベルはこっそりと冬の森へ。すると羽が輝きだすという今まで見たことがない現象が起こりました。
そこでこの現象について知るため再び冬の森を訪れたティンク。ペリウィンクルという冬の妖精に出会ったとき、2人の羽が前と同じように輝き出します。これは同じ模様の羽を持つ妖精が近くにいるときに起こる現象だったのです。

こうしてティンクとペリは姉妹だと分かり、2人はすっかり意気投合。ペリと離れ離れになりたくないティンクは雪を降らせる装置を作ります。
この装置を使うことで、ティンクと仲間たちはペリを他の季節へ招くことに成功。ペリに各季節を案内しながら、冬の森と他の季節の行き来を禁止する規則を変えてもらうためにクラリオン女王に会いに行くのですが…。

どんな人にオススメ?

  • 仲良し双子、仲良し姉妹の話が好きな方
  • 会いたくても会えない、切ない恋の話が好きな方

キャラクターピックアップ

新登場の冬の妖精を中心に。

ティンカー・ベル

ものづくりの妖精で愛称はティンク。今回登場するフード付きの冬服もかわいい!もちろんお手製。
本作でもかなり好奇心旺盛で、彼女に振り回される友達がちょっと気の毒になるくらい。
ホットカモミールティーが好き。

ペリウィンクル

ティンクによく似た冬の妖精で、その中でも霜を作れる霜の妖精。妖精は人間の赤ちゃんが初めて笑った時に生まれるが、ティンクと同じ赤ちゃんの笑い声から生まれた姉妹だということが分かる。
髪、肌、服、全てが白っぽいせいもあって常にどこか儚げな感じがする。今までの妖精(ティンクやその友達)とはまた違ったタイプの可愛らしさ。
ティンクとは共通点が多く、迷い物(人間界から迷い込んできたもの)を集めていたり靴にポンポンを付けていたりする。
アイスカモミールティーが好き。

ミロリ

冬の妖精の王。マントを羽織り、フクロウに乗って移動する。
厳しそうだけど、悪い人ではなさそうな雰囲気。
ミロリが冬とその他の季節との行き来を禁止させたと聞いたティンクは反発するが…。
誰もつっこまないけど大惨事を招く最後のひと押しをしてしまったのは実は彼。

クラリオン女王

妖精の女王。全体が金色がかっていて神々しい。羽は他の妖精と違い蝶の羽の形をしている。
冬との隔たり設定が強い本作では、春・夏・秋の女王といった立ち位置。

その他の冬の妖精

  • デューイ:妖精の知識の番人と言われている冬の妖精のおじいちゃん。著書多数。フィオナという猫を乗りこなす。
  • スレッド:冬の妖精の男の子。黒髪短髪。フクロウに指示を出したりと重要そうなポジションにいる。ロゼッタ(ティンクの友達/植物の妖精)の好み?
  • グリス:霜の妖精の女の子。銀髪を一つに結んでいる。なぜかどんぐりが大好き。
  • スパイク:霜の妖精の女の子。黒髪ボブ。冷静なタイプ。
  • 氷河の妖精:名前が分からない気だるげな男の子。今までの妖精にはいなかったタイプ。

私の注目ポイント

冬の森へ行く動物たちが一瞬で冬毛に変わるファンタジーな描写などが素敵!

本作だけの設定?ちょっと曖昧な寒さと暑さ

本作で突如明らかになった、冬の森に住む妖精とその他の妖精たちの違いや関係。他の作品では冬の妖精や冬の大臣が他の季節にいたような気がしますが、それには目を瞑っていただくとして…。

問題なのが、妖精は自分に合わない気温の中にいると羽が破けて2度と飛べなくなってしまうということ。羽だけでなく、もちろん体調も崩します。
つまり何の対策もなくティンクたちが冬の森、逆にペリたちが春などの季節にいることはできません。この設定、すごくドキドキハラハラするんです。

話が進んでいくと、装置によって局所的に寒くしたり他の季節を寒波が襲ったりと気温の変化がたくさん出てきます。こうなってくると今このシーンは暑いのか寒いのか、観ているだけの私たちにはよく分かりません。
ラストでは全ての妖精が平気で一堂に会していて、もうみんなの羽が心配で心配で…。

他にも冬側に癒しの妖精(お医者さんの役割)はいるのか、妖精の祭典に全て冬の妖精は不参加なのか、色々と気になってしまいます。

輝くだけじゃない、羽の秘密。

序盤に現れるティンクの羽が輝きだす謎の現象。この理由はわりとすぐ明らかになります。それは、ペリウィンクルという同じ模様の羽を持つ妖精が近くにいたから。(なぜ近くにいたら光るのかまでは確か分かりません。神秘。)

妖精の羽は前述の通り繊細で気温が合わないと破けてしまい二度と飛べなくなるのですが、羽が輝いているとき、つまりペリと一緒ならティンクは冬の森でも平気みたい。 ということは輝く羽は強さを増すということでしょうか。

物知りな知識の番人デューイでさえ知らないことが多いという輝く羽の秘密。どんなことが起こるのか、可愛い姉妹の羽に最後までご注目ください!

冬との行き来が禁止された理由は…。

最初は理由が曖昧で、とにかく冬の森へは行くなと言われたティンカー・ベル。もちろん聞く耳を持たず冬の森へ入り、羽が少し凍ってしまいます。
こうして身をもって危険を避けるための規則だったことが分かるのですが、ミロリが決めた一方的な規則だと思っているティンクはペリと離れたくない思いもありまだ反発。
その後、ティンクとペリはかつて危険を顧みず行き来をしたことで起きた恋人たちの悲劇を知ることになるのです。

ベタなストーリーではありますが愛し合っている2人が引き離される切なさ、それでもまだ思い合っている愛の強さがたまりません。
そして、「そんなことがあったのなら仕方ない」とペリを諦めないティンクも彼女らしさが発揮されていて良かったです。

この映画が好きな人へのおすすめ作品

  • ティンカー・ベル(ディズニーフェアリーズ)シリーズ(他の季節の話や、続編もチェック)
  • アナと雪の女王(冬の世界、姉妹愛といえばこちら)
  • リトル・マーメイド(住む世界が違う2人の恋といえばこちら)
  • きつねと猟犬(同じく住む世界が違う2匹。友情系で、ちょっと切ない)