ピクサー短編「殻を破る」:秘密を打ち明ける後押しは、愛犬と少しの魔法

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ディズニープラスオリジナル作品、SPARKSHORTSアニメ映画「殻を破る」の紹介と感想です。
実話をコミカルでファンタジックに描いた素敵な作品!

画像:「Disney+」より
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未視聴の方向け

基本情報

原題「OUT」2020 10分

SPARKSHORTS(スパークス 奇跡の瞬間)作品のひとつ

脚本・監督(written and directed by) Steven Clay Hunter

制作(produced by) Max Sachar

今回はピクサー作品の中からSPARKSHORTSというシリーズの作品をまとめました。 監督が作りたいもの、伝えたいことをダイレクトに...

あらすじ

愛犬ジムと暮らすグレッグは引っ越しの準備中。そこへ両親が引っ越しの手伝いに来てくれました。

両親に言い出せない秘密を抱えているグレッグは、悩みながらジムを見て呟きます。

「気楽なもんだな。お前になってみたい。もし犬だったら…」

「殻を破る(OUT)」本編

どんな作品?

温かみのあるタッチで描く、実話を基にファンタジーを加えた誰でも楽しめる作品。
コミカルなドタバタも繊細な家族関係もぎゅっと詰め込まれていて10分にも感じないくらい。体感5分。

愛犬ジムが終始おバカ可愛いので犬好きさん・動物好きさんにおすすめです。

トイ・ストーリー好きさんも、ジムのお気に入りおもちゃとしてあるキャラクターが出ているので是非。

視聴後の方向け

感想

まず思いましたよね、ウィジーだ!って。トイ・ストーリーに出てくる押すと音が出るペンギンの人形がジムのお気に入りおもちゃとして友情出演(?)していてテンションが上がりました。

犬と人間の中身が入れ替わっちゃうという設定はよくある気がしますが、こういうのはやっぱり面白い。グレッグ(に入ったジム)がパパにすりすりして甘えたりお尻のにおいをかいだりしてハラハラしちゃう。

彼氏とのラブラブ写真を隠そうと上に乗せたのがイケメンカレンダーだったくだりとかも面白くて好きです。

後半のママ独白シーンで語られる家族関係は秘密を一つ持っているせいでぎくしゃくしていく様を想像して一気にリアルに感じました。このまま言えずじまいで何となく疎遠になってしまう家族もいるのだろうなと思うと切ない。

というかママはやっぱり気づいていたんだ。息子が自ら話してくれるのを待ってたんですね。理解ある両親でよかった。
グレッグが隠そうとしているときの彼氏の悲しそうな顔が印象的だったもんな。

そういえば冒頭とラストにでてくる謎の犬猫コンビ、何だったんでしょうね。「これだから犬は…」という猫や大の字になって虹に飛び込む犬がそれらしくてかわいかった。

短編アニメ作品「殻を破る」より

アニメの技法

この作品、メイキングを見て知ったのですが、モーションキャプチャーを使用しているんですね。

モーションキャプチャーってリアルな3DCGに使用するイメージだったので、温かみのある造形と彩色で2Dにも近く感じるこういったタッチの作品で使用することもあるんだなーと興味深かったです。

英語が分からないので私には映像から読み取れる情報しかわからないのですが、詳しいメイキングについてはPixar公式のメイキング動画をご覧ください。

ささっとタブレットに描かれたジム可愛い。本作の監督はMr.インクレディブルやウォーリーの作画監督です。

短編アニメ作品「殻を破る」メイキング映像

 SPARKSHORTS(外部リンク)