短編映画を観て感想を述べるシリーズ。
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今回はドナルドダックの短編映画、11作目から15作目までです。
ドナルドの短編映画11~15
11.食いしん坊がやってきた
別タイトル:ドナルドのくいしんぼう
原題:Donald’s Cousin Gus
公開日:1939年5月19日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ガス・グース
あらすじ
ドナルドが家で一人ご馳走を食べようとしていると、玄関から呼び鈴とノックの音が。
突然現れた見知らぬ訪問者はドナルドにあいさつすると手紙を差し出しました。
手紙によると彼はガス・グース。ドナルドのいとこで、ファニーおばさんが訪問させたようです。彼は少食ですとも書いてあります。
ドナルドが招き入れるより先に食卓に着くガス。ごちそうを食べ始めます。
驚異の食べっぷりに最初は感心していたドナルドですが、ガスが全部食べてしまうので自分の食べる分がありません。
怒ったドナルドはなんとかガスに帰ってもらおうとしますが…。
感想
甥っ子3人の時と同じく手紙に書いてある情報が当てにならない親戚を突然寄こされるドナルド。
ガスはしゃべらないしドナルドが怒っても動じずただひたすら食べるのみなので、最初はちょっと怖かったです。だんだん癖になるタイプのキャラクター。
見所はそんなガスの多彩な食べ方のバリエーション。
本作ではディズニーあるあるの「とうもろこしのタイプライター食い」が見られます。
私のお気に入りは一粒のグリンピースの取り合い。ちょっと感心してしまいました。
12.ドナルドの海水浴
原題:Beach Picnic
公開日:1939年6月9日
監督:クライド・ジェロニミ
登場キャラクター
ドナルド、馬の形の浮き輪、プルート、蟻(アリ)、
あらすじ
海水浴に来たドナルド。馬の形の浮き輪に乗ろうとしますがうまくいきません。
そんな中、近くで昼寝するプルートを見つけたドナルドは浮き輪を使っていたずらすることに。
一方、持ってきていたごちそうがアリに狙われ全部持っていかれそうになっています。
それに気づいたドナルドはハエ取り紙でアリを捕まえようとしますが…。
感想
ドナルドとプルートの組み合わせ。といえば、プルートにちょっかいを出すドナルドですね。
プルートは大変でしょうが、この組み合わせも大好き。
まるで浮き輪のようになったり、一難去って座ったらまた一難だったり、もはやプルートの短編といってもいいくらいの活躍です。
とはいえこんな生活ではプルートの身が持たないだろうと心配になりますが、普段はミッキーの飼い犬ということで一安心。
13.ドナルドの海洋団
別タイトル:ドナルドの海洋団長
原題:Sea Scouts
公開日:1939年6月30日
監督:ディック・ランディー
登場キャラクター
ドナルド、ヒューイ、デューイ、ルーイ(見分けがつかない)、サメ
あらすじ
ばっちりと船長の衣装を着こなすドナルドと、かわいい水兵さん衣装の甥っ子たち。
海に出ようとしますがイカリをあげるのにも帆を張るのにも一苦労。
さらには大事な船長の帽子を海に落としてしまい拾おうとするドナルドを、大きな口をあけたサメが待ち構えます。
果たしてドナルドと甥っ子たちはサメから無事に逃れられるのでしょうか。
そしてドナルドは大事な帽子を取り戻せるのでしょうか…?
感想
フック船長とワニを観ているようなお話。珍しくドナルドの勝利です。
船長姿のドナルドがかわいい。全員が浮き輪にはまったお尻(フリフリ)を披露しています。
甥っ子たちは今回素直なおりこうさんですが、子供らしい部分が仇となり(お話としてはおいしいけど)ドナルドはやっぱりひどい目に。
ほかのお話を見ても、ドナルドは帽子をたくさん持っている様子。帽子好きなんですね。
14.ドナルドのペンギン
原題:Donald’s Penguin
公開日:1939年8月11日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ペンギン、3匹の金魚
あらすじ
南極のAdmiral Bird(バード提督)からドナルドへ小包が届く。
箱を開けると氷に包まれ眠るペンギンが入っていた。
ペンギンはドナルドが飼っている3匹の金魚を狙っている様子で、ドナルドが目を離す度に一匹ずつ金魚が減っていく。
ドナルドはペンギンのお尻を叩いてお仕置きするが、本当に金魚は食べられてしまったのか?
感想
ペンギンがかわいいです。クローゼットから出てきたときに一瞬赤いシルクハット?をかぶっているのがまた似合う。
ドナルドも負けじと(?)ペンギン歩きを披露。怒りのダンスもあります。
今回は小動物と戦う話ではなく、どちらかといえばほのぼの系。ラストにちょっとした山場があります。
最終的には情にほだされたドナルドとペンギンのハッピーエンドですが、金魚からするとたまったもんじゃないですね。
15.ドナルドのサインマニア
別タイトル:ドナルドのサイン狂
原題:The Autograph Hound
公開日:1939年9月1日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、警備員、実在するハリウッドのスターたち
あらすじ
スターたちのサイン欲しさにハリウッドスタジオへ潜り込んだドナルド。
警備員の追っ手をかいくぐりまずはミッキー・ルーニーの楽屋へ侵入。サインをもらいます。
ほかにもソニア・へニーやリッツ・ブラザーズ、シャーリー・テンプルのサインを集め大喜びのドナルドはついに警備員に捕まってしまい…?
感想
こういう作品は”ドナルドはカートゥーンの世界だけの住人ではなく実在の人物と同じ世界にいるよ”という感じがして好きです。
ドナルドのドタバタ映画というよりはスターの紹介映画のような形で、観る人によっては物足りないかも。
当時のスターたちを知っているともっと楽しめる作品だと思います。
私が好きなシーンはやっぱり怒りのダンスwithバイオリンですかね。
ドナルドがサインをするシーンにも注目です。
あとがき
いかがでしたか?
新しいキャラクターも続々と出てまいりました。
今後の短編でますます賢く手強くなっていく蟻たちにも注目です。
次回もお楽しみに!
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