バディーズシリーズを3作品観てきましたので、今回は「トレジャー・バディーズ 小さな5匹の大冒険」を鑑賞!
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今回はおじいちゃんと孫の大冒険という感じなので、恐ろしい敵や数々の罠もあるのに終始映画全体にほんわかムードが漂っています。
Contents
基本情報
原題は「Treasure Buddies」。2012年1月31日DVDリリース(日本では2012年4月18日)。劇場公開なし。
ゴールデンレトリバー×スポーツ映画「エア・バディ」シリーズのスピンオフで、バディの5匹の子犬たちが主人公。
「エア・バディ」シリーズとしては11作目で、スピンオフシリーズでいうと6作目になる。(サンタ・バディーズ関連作品をいれると12作目(7作目))
監督はロバート・ヴィンス( スピンオフシリーズは全て同じ監督)。
あらすじ
バディーズ、クレオパトラの秘宝に挑む!
ディズニー公式
ディズニーが贈る、かわいい5匹の“しゃべる”ゴールデン・レトリーバー犬“バディーズ”シリーズの第4弾!
マッドバッドの飼い主ピートは、考古学者の祖父トーマスが若かりし頃、エジプトで発見した青銅の片割れを見せてもらいます。それは、伝説のクレオパトラの失われた“猫目石の首飾り”を探し出す鍵だというのです。そこへ、愛猫ウバスティを連れたウェリントン博士が、もう半分の青銅を手に現れます。一緒にエジプトに行こうと誘われたトーマスは、ピートを連れて旅立つことに。ところが、博士とウバスティのたくらみに感づいたマッドバッドは、バディーズたちを集め、こっそりエジプト行きの飛行機に乗り込み…。
大人気のバディーズが、今度は神秘の国エジプトでインディ・ジョーンズばりの大活躍!?親子で楽しめる感動の冒険&友情の物語!
登場人物
※私の記憶と印象で書いているので間違ってたらごめんなさい。
バダボール
食いしん坊なゴールデンレトリバーの男の子。
バビに食べ物を取られたときに代わりに帽子を渡されしぶしぶ諦めたり、現地のごちそうである虫料理を断ろうとしたりと過去作品ほどのがめつさはなくなった。
砂漠を旅している途中でハンバーガーやアイスクリームの蜃気楼を見たバダボールが転げ回ってはしゃぐシーンが気の毒だけどやたらかわいい。
ビードッグ
ヒップホップ好きのゴールデンレトリバーの男の子。物語の前半で目印であるイニシャル”B”のネックレスをバビに渡してしまい、後半は寂しい姿に。
蛇使いの笛のビートをすぐに捉え後にボイスパーカッション?として披露するなど才能を発揮。
終盤には猫目石のネックレスの呪いにかかり…?
ローズバッド
おしゃれ好きなゴールデンレトリバーの女の子。リーダーシップがあるしっかり者。
現地のマーケットではすぐさまおねだりによってかわいい衣装を手に入れエジプト流のおしゃれを満喫。
紅一点というだけでキャラクターがたっているのに部族の人間が遊んでいたゲームを瞬時に理解し探索時の謎解きに役立てる賢さも持っている末恐ろしい子。
ブッダ
禅の道を追求するゴールデンレトリバーの男の子。「アームー」って言わなくなったのはなぜ?たまに「ナマステ」とは言う。
首に数珠のネックレスをしていることと、たまに良いことをいうこと、バディーズの中で一番落ち着きがあることが特徴だけど、この旅ではさすがに慌てる場面も。
蛇使いを見てその仕組を理解したブッダがコブラのスリザーに対し勇敢に立ち向かうシーンは見所のひとつ。(この記事を書く際、蛇使いの蛇は本当は音楽に反応しているわけではないということを知ってちょっとがっかりしました)
マッドバッド
泥んこになるのが大好きなゴールデンレトリバーの男の子。常に顔が泥で汚れているのが目印。
いつもはよく見るタイプのバンダナを首に巻いているが、今回は冒険家の曽祖父ディガーのバンダナ(白っぽい無地?)を着用。
旅立つピートを見送る際にウバスティの企みを知り、バディーズを招集してピートたちの後を追うことになった。
探索時の担当は流砂の罠。にわかには信じ難い方法で切り抜けるんだけど、可愛いから良し。
バビ
エジプトに住むカプチン猿。猿回しの猿なのか服を着て帽子をかぶっている。
キラキラしたものが好きで、人のアクセサリーなどをこっそり盗んでは集めている。本人は「ずっと借りてるだけ」といった感じであまり悪気はないみたい。
その手癖の悪さをきっかけにバディーズと出会い、なんだかんだで旅を手伝うことに。
本作はバビが甥のバブに語る40年前の思い出話として進行していく。話を盛りがちだけどしっかり者のバブがすぐ矛盾を突くところが面白い。
キャミー
ヒトコブラクダの女の子。ベドウィン族とともに旅をしていたが、悪いラクダ商人に盗まれマーケットで売られそうになっていたところでバディーズと出会う。
キャミーをかわいそうに思ったバディーズはピートたちを追うついでにキャミーを親ラクダもいるベドウィン族の元へ送っていくことに。
結果的にはバディーズがいなくても自力で帰る力があったんだけど、バディーズのお陰で行動に移すことができたのかな。必殺技は顔につばをかけること。
その他
- トーマス・ハワード…昔はインディ・ジョーンズばりに体を張っていた考古学者のおじいちゃん。今はファーンフィールドの博物館で子どもたちに展示物の説明などをしているが、博物館は存続の危機らしい。
- ピート…トーマスの孫でマッドバッドの飼い主。おじいちゃんを尊敬していて旅についていく。エジプトで恋の予感?
- フィリップ・ウェリントン…イギリスの考古学者のおじいちゃん。突然博物館を訪れトーマスを旅に誘う。登場シーンで予想がつくから言ってしまうと、ただただ金に目がくらんだ悪人。
- ウバスティ…フィリップが飼っているスフィンクスという種類の猫。フィリップとは別に猫目石の首飾りのちからで人間をも支配することを企んでいる。終盤では人と会話しているように見えたけど、首飾りのちから?
- ファラ…ピートがエジプトで出会ったベドウィン族の女の子。父親に教わったため英語が話せる。でもそれをすぐに言い出さず最初はひたすらニコニコして言葉が通じていない雰囲気を出していたあたり、男の子を簡単に虜にできるタイプだと思う。
- スリザー…クレオキャトラの墓を守る大きなコブラ。クレオパトラの忠実な犬ブッダシの子孫以外は墓の中に入ることを許さない。
- タリックとセティ…おそらく現地でフィリップに雇われたちょっとおとぼけな2人組。ひたすらこき使われた一番かわいそうな人達。
感想
※ネタバレ情報が含まれています。ご注意ください。
ゆるーいインディ・ジョーンズ
ここまでに何度も書いたし何なら公式のあらすじにまで書かれている”インディ・ジョーンズ”。
あの映画に登場するトラップの規模を小さくして子犬たちやおじいちゃんや子供に突破してもらい、それをみてこちらがほっこりする、みたいなスタンスで観る感じです。(ただし、骸骨が出てきたりシビアなシーンもあるにはあるので注意)
流砂はあの幅なら飛び越えられるんじゃないかとか、踏むタイルの順番無視してもいけそうだな、とか思ってしまうのはきっと大人になって心が汚れてしまったせい。
トラップといえば床が回転するトラップのあと、すべり台から出てくるバディーズがみんなしっぽをブンブン振っているので「滑り台楽しかったのかなぁ」と和みました。
舞台はエジプト、でも猫は悪役
本作の舞台はエジプト。エジプトといえば猫が神とされていたはず。
しかし、これは犬映画なのでいろいろなエピソードが加えられ結局は猫が悪役に…!スフィンクスという猫種も映画での悪役の代表格だし、もはや避けられませんね。(それでも映画「101匹わんちゃん」のように猫が子犬を助ける話があってもいいと思うのですが。)
そこで注目なのが本作の悪役、猫のウバスティ。いきなりマッドバッドを挑発したりバビを怖がらせたりと期待できそうな滑り出し。
ところがその後は大した見せ場もなく彼女の最期のあっけないこと…!これにはちょっとした消化不良を感じてしまいました。もっと活躍を見たかったよウバスティ!
フィリップにおとなしく抱かれているシーンが多く、それはそれで可愛いんですけどね。一回実際に見て抱いてみたいなぁ。
謎解きの暇を与えないスピード感
この映画はメインストーリーに加えバビとバブのやりとりやキャミーの帰還などボリュームたっぷり。
そのためかトーマスとピートが青銅を手がかりに猫目石の首飾りを探す謎解きがかなりあっさりしています。
最初の手がかりなんて宿泊しているところの真ん前で見たくなくても窓から見えてしまうほど。次のオアシスでの謎解きに至ってはなぜ解けたのかすら教えてもらえなかった気がします。
自力で謎を解きたい人には物足りないでしょうし、だらだらと進んでほしくない人にはこのスピード感やコンパクトさがありがたいかも。
コンパクトさで思い出しましたが、エジプトの町(のセット)のコンパクトさがちょっと面白かったです。もしかして子犬たちに負担が少ない撮影だったことをアピールしてる?
宝物より大切なもの
フィリップは宝を欲しがりましたが、トーマスの大切なものは一緒に冒険をした孫のピートだよ、というメッセージ。孫と仲良しっていいよね。素敵!
冒険をしてもし何も持ち帰ることができなかったとしても、この経験やそれを仲間と共有できたことが財産だよっていうことかな。こうしてラストのオチへと繋がっていきます。いい話と見せかけたフリでもあったわけですね。
私の頭の中でも思わず「宝石や~黄金より~大事なものが~ある~♪」とシンドバッドのアトラクションの曲が再生されました。
あとがき
とにかく、インディ・ジョーンズっぽさとバビの語りの印象が強く残る作品。
吹替版ではバビの声がアニメ「フィニアスとファーブ」のフィニアスの声と同じなのでディズニー・チャンネル好きは必聴です。
映画を見終わった後は、ディズニーシーにこういうアトラクションがあって子どもがおじいちゃんと協力し手をつないで進んでいく想像をして一人ほっこりしました。