「メリー・ポピンズ」感想~まるで夢を見ているような映画

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続編の「メリー・ポピンズ リターンズ」を観に行った後に、やっぱりどうしても前作が観たくなり視聴しました。

子供の頃から見ていた作品なので「あーこれこれ!」という安心感と懐かしさ。絵の中に入ったり空中に浮かんだり、夢を見ているような、まるでおとぎ話のようなこの世界観はやっぱり他にはない魅力があります。

続編(リターンズ)は観たけど本作は観たことがないという人もとても楽しんでいたので、やっぱり名作は色あせないんだなとしみじみ感じてしまいました。

ミュージカル映画が好きなら絶対1回は観てほしい!気がついたら何度も観てしまうはずです。

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基本情報

原題は「Mary Poppins」。1964年8月29日公開(日本では1965年12月18日)。

実写ミュージカル映画で、第37回アカデミー賞では最多13部門にノミネートされ5部門を受賞。

2018年には続編「メリー・ポピンズ リターンズ」が公開された。また関連作品として本作品の制作背景を描いた「ウォルト・ディズニーの約束」(2013)がある。

監督はロバート・スティーヴンソン(実写パート)とハミルトン・S・ラスク(アニメパート)。ハミルトン・S・ラスクは「ピノキオ」「シンデレラ」「わんわん物語」など多数の初期ディズニー長編アニメ映画に関わっている。

音楽はリチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン(シャーマン兄弟)(代表作は「ジャングル・ブック」「シンデレラ」「くまのプーさん 完全保存版」など)。

原作はパメラ・L・トラヴァースによる児童文学「Mary Poppins」(1934) 。(日本語版タイトルは「メアリー・ポピンズ」「風にのってきたメアリー・ポピンズ」「空からきたメアリー・ポピンズ」など)

あらすじ

ロンドンに住むバンクス氏は、娘ジェーンと息子マイケルのために“厳しい乳母”を捜していました。ところが、“優しくて若くて美人で親切”な乳母を求める子供たちの願いが届き、ある朝、パラソルを開いた女性が東風に乗って現れます。その名はメリー・ポピンズ。彼女がやって来た途端、子供たちは大喜び。大道芸人のバートと美しい絵の国で遊んだり、空中に浮いたままお茶会を楽しんだり…。しかし、いつも気難しいバンクス氏は、メリー・ポピンズをよく思っていません。はたして、メリー・ポピンズは、バンクス氏の心を見事にほぐすことができるのでしょうか?

公式サイト

登場人物

※ストーリーの核心には触れないようにしていますが、ネタバレになり得る情報が含まれています。ご注意ください。

メリー・ポピンズ

バンクス家にやってくるナニー(乳母、教育係)。子どもたちの希望通り美しく歌が上手で楽しい、気品ある女性。本人も自身の完璧さを自負している。

パラソルを手に風に乗ってやってきたり階段の手すりを座ったまま滑り上がったりカバンからその容量以上のものを次々と取り出したりと早々に子どもたちと視聴者の心を鷲掴みにする。

どうみても魔法使いのようなのに、不思議な体験に興奮する子どもたちに対してとぼけてみせたりするので映画の中であったことは本当に起こったのか?となるとよく分かりません。

子供の頃には大人になったらこういう女性になろうと思っていたし、今でも憧れの女性の一人です。

バート

路上で楽器を演奏したりチョークで歩道に絵を描いたり煙突掃除をしたり凧を売ったりと場面によって色々な仕事をしている多才な男性。

メリーとはどうやら昔からの知り合い(友達)らしいけど、詳細は不明。ちょっといい雰囲気に見えるのに恋人未満な2人という感じ?

子どもたちにも優しく、絵や歌が上手で面白くてダンスも踊れるバートはとても素敵で昔から大好き。もはや王子様のように見えていた気がします。

バートを演じるディック・ヴァン・ダイクが銀行のトップであるおじいちゃん、ミスター・ドース・シニアも演じていたことはつい最近知りました。バートというか、ディックが多才すぎる。

ジェーンとマイケル

バンクス家の子どもたち。メリーが測った身長によると、弟のマイケルは頑固で疑い深く、姉のジェーンは笑い上戸で片付けが下手。

メリーがやって来るまではナニーが次々と辞めてしまうほどのいたずらっ子たちだったらしいのですが、どうみてもお行儀もよく子供らしいとってもいい子たちです。確かに部屋はとんでもなく散らかっているけど。

メリーの歌を聴くときやバートの話を聞くときの2人の楽しそうな顔があまりに自然で、本当に楽しんでいるところをそっと撮影しているのでは?という感じ。

ジェーンがメリーに身長を測られるときにスッと大人しくなるところ、マイケルが銀行で2ペンスを、路地でジェーンを一生懸命守ろうとするところが本当にかわいい。着ている服も全て上品で素敵です。

その他の人達

  • バンクス氏…銀行に勤める父親。厳格で几帳面な性格と銀行での2ペンス事件のせいで昔は怖いイメージだったけど、実は不完全でチャーミングな愛すべきキャラクターだと最近気が付きました。
  • バンクス夫人…女性の選挙権を求める活動家であるバンクス氏の妻。彼女の派手でかわいい見た目と力強いハスキーな歌声が昔から大好き。
  • ブーム海軍大将…バンクス家の隣に住んでいる元海軍提督のおじいちゃん。家の屋上が船の上のような作りで時報として定刻に大砲を撃っている。あの屋上は子どもの頃の憧れ。
  • エレンとブリル…バンクス家の家政婦とコック。2人は仲が悪いらしいが、メリーが来てからは機嫌も良く仲良しに。ミュージカルに巻き込まれる際、毎回順応性が高くて楽しい。
  • アルバートおじさん…笑い上戸でジョーク好きなおじさん。笑いすぎると体が宙に浮いて悲しいことを考えるまで降りてくることが出来ないらしい。昔は彼のジョークがひとつも分からず、このシーンはまるごとポカーンとして観ていた。

感想

※ストーリーの核心には触れないようにしていますが、ネタバレになり得る情報が含まれています。ご注意ください。

もう、名曲しかない!

突然ですが、あなたはこの映画のどの曲が一番お気に入りですか?

「このミュージカル映画で一番好きな曲は?」と聞かれて2~3曲で迷うということは多々ありますが、こんなに絞れないこともあるのねと困惑するほど名曲に溢れる本作。

特にお気に入りは「A Spoonful of Sugar(お砂糖ひとさじで)」「Supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス) 」「Feed the Birds (Tuppence a Bag)(2ペンスを鳩に)」「Chim Chim Cher-ee (チム・チム・チェリー)」…あ、この時点で4曲もある。

パパの曲もママの曲もいいし、子どもたちの理想の乳母さんの歌もとってもかわいいし、銀行の歌も面白いし、Step in Time(煙突掃除屋たちのダンスの曲)も楽しい!ラストのLet’s Go Fly a Kite(凧をあげよう)は歌いながらスキップしたくなります。

おとぎ話に飛び込めるアニメパート

この映画に欠かせないのがこのアニメパート。メリー、バート、子どもたちが手をつないで歩道にチョークで書かれた絵に飛び乗ると、絵の中に飛び込んでしまうのです。

小さい頃のお気に入りシーンで、真似して目をつぶって絵の上に飛び乗ってみたりしていた思い出があります。(このシーンではないですが、もちろん指を鳴らす練習もしました。)今でも挑戦したいくらい、あの世界へ行ってみたい。

歌う動物たちに出会ったりペンギンのウエイターとダンスしたりメリーゴーランドの馬に乗ったまま道に出て競争したりと、不思議なことばかり起こるこの映画の中でも最もファンタジーでロマンチックで夢のようなシーンだと思います。

こちらは実写にアニメをつけたシーンになりますが、たくさんのハトが舞っているシーンや大砲?花火?が発射されたシーンも違和感なく現実にイラスト溶けていて、どこか幻想的なところが好きです。

メリーはバンクス氏を変えるためにやってきた?

空からやってきた子どもたちの理想のナニー、それがメリー・ポピンズです。子どもたちもすぐにメリーに夢中になり、不思議で楽しい時間を彼女と過ごすのが映画の大半です。

しかし、メリーがこの一家に起こした変化に一番影響を受けたのは、実はバンクス氏。彼の心を溶かし、子どもたちや家族としっかり向き合えるようになるまでがメリーの役割だったみたい。

こんなに魅力的なのに自分に溺れさせすぎない、その引き際の良さがまさにメリー・ポピンズらしいですね。

それでいいのか?という無茶苦茶な部分もありつつ底抜けにハッピーなエンディングに、少し残る寂しさが印象的でした。

魔法を現実とする技術

近年の映画はもはや現実とCGの区別がつかないほどリアルで驚きますが、そんな映画に慣れてきた頃に観ても楽しめるのが1964年公開の本作。

もちろん当時そこまでの技術はないので明らかに偽物だなぁとかセットだなぁとか次々気がつくのですが、そこでしらけるどころか愛おしくなるのはなぜでしょうか。

もともとストップモーション映画などが好きなせいか、子供部屋の片付けシーンなんかは特に、このアナログな感じがたまりません。

メリーのパラソルの柄がしゃべるとき、口の中まで動いているのがすごい。

メリーの魔法は本当?

オープニングで雲の上に座っているし、風に乗ってやってきた時点でただものではないメリー・ポピンズ。でも、メリー以外はごく普通なのかといわれるとそうでもありません。

隣人が時報代わりに大砲を発射するから毎日同じ時間に位置について家中の家具を支えて置かなければならないバンクス家。笑いすぎて宙に浮かぶアルバートおじさんも正体がよくわからないし…。

歩道の絵に飛び込むシーンや指を鳴らすだけのお片付けは想像力豊かな子どもたちによる空想ということもあり得ます。

メリーの魔法が跡を残すことはなく、子どもたちの想像だとかちょっと夢を見ていただけだと言われてしまえばそれまで。どこまでも掴み所がない女性だし、なんとも不思議な映画です。

あとがき

この記事を書くにあたり映画を見直した際、メリー・ポピンズが雲の上で化粧直ししているシーンをみて「『ダンボ』で地図を確認するコウノトリのシーンみたいだよね」と言ったら「ドリフの雷様みたい」と返されたのが印象的です。そういわれれば確かに。

オープニングはそんなメリーを映しながら名曲メドレーで構成されていているので興味がある方はオープニングだけでも観てみてください。気がつくと本編が始まっていて芸達者なバートから目が離せなくなるはずです。

2019年4月現在、動画配信サービス「ディズニーデラックス」で視聴できます。もしかすると古い作品だしオープニングだけならどこかで無料で観られるかも?

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