「ゴースト・バディーズ/小さな5匹の大冒険」感想~見た目は犬版キャスパーなハロウィンムービー

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2つの記事に続き、今回は「ゴースト・バディーズ 小さな5匹の大冒険」を鑑賞しました!

↓以前の記事はこちら

ゴールデンレトリバーの子犬が大活躍するかわいい映画、シリーズ第2作。今回登場するハスキー犬の子犬が可愛すぎて、それだけで観てよかったと思うほど!美少年と共に悪いやつを打ち負かす爽快ストーリー展開も良かったです♪
ゴールデンレトリバーの子犬が大活躍するかわいい映画、シリーズ第4作。サンタ・ドッグの後を継ぎたくないサンタ・ドッグ・ジュニアが巻き起こす大騒動でクリスマスの危機?!クリスマスを信じる心を失った大人にもオススメ。

今までの作品のような子供や子犬の成長物語というよりは、ハロウィンの雰囲気とおかしな大人たちを楽しむ映画という感じです。

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基本情報

原題は「Spooky Buddies」。2011年9月20日DVDリリース(日本では2012年10月3日)。劇場公開なし。

ゴールデンレトリバー×スポーツ映画「エア・バディ」シリーズのスピンオフで、バディの5匹の子犬たちが主人公。

「エア・バディ」シリーズとしては10作目で、スピンオフシリーズでいうと5作目になる。(サンタ・バディーズ関連作品をいれると11作目(6作目))

監督はロバート・ヴィンス( スピンオフシリーズは全て同じ監督)。

あらすじ

ディズニーが贈る、かわいい5匹の“しゃべる”ゴールデン・レトリーバー犬“バディーズ”シリーズの第5弾が登場!
1937年ハロウィーンの夜、世界征服を企む魔術師ウォーウィックが魔界の扉を開けるのに失敗し、屋敷の鏡に閉じ込められました。それから75年後のハロウィーン。偶然屋敷を訪れたバディーズは鏡の中のウォーウィックと魔界の番犬ハロウィーン・ハウンドを解き放ってしまいます。おなじみのバディーズ(バダボール、ローズバッド、ブッダ、ビードッグ、マッドバッド)が、新しい仲間のゴースト犬(ピップ)とオカルトに詳しい犬(ゼルダ)の協力を得て、ウォーウィックと魔界の番犬ハロウィーン・ハウンドに挑みます!
家族みんなで楽しめる笑いあり感動ありの冒険&友情ストーリー!

ディズニー公式

登場人物

※私の記憶と印象で書いているので間違ってたらごめんなさい。

バダボール

ゴールデンレトリバーの男の子。食いしん坊なのでお菓子をもらえるイベントであるハロウィンを楽しみにしている。

飼い主はこちらもおそらく食いしん坊のバートルビーという男の子。仮装はおそろいのスーパーヒーロー?

見せ場のお菓子をおねだりするシーンが子犬らしくてとっても可愛い。一方予告にもある瓶の中の目玉をペロペロするシーンはちょっと怖い。

ビードッグ

ヒップホップ好きのゴールデンレトリバーの男の子。怖がりだけどそうは思われたくないという見栄が本作の騒動の引き金となる。

飼い主はこちらもヒップホップ好きでちょっと怖がりなビリーという男の子。宿題の存在をすっかり忘れていたのにもうできていると言ったり、こちらも見栄をはりがち。人間の子供の中では彼が主役。

ママが勘違いによりかわいいウサギの仮装を用意してしまったため、ビリーは急きょ魔術師ウォーウィックの仮装に。ビードッグはそのままウサギの格好をさせられた。

ローズバッド

おしゃれ好きなゴールデンレトリバーの女の子。リーダーシップがあるしっかり者。

飼い主の女の子アリスはメイクもばっちり可愛い魔女の仮装で、ローズバッドはピンクの可愛らしい衣装。プリンセスかな?

ローズバッドもアリスもそれぞれのグループの紅一点なので、ついつい注目してしまいます。可愛い。

ブッダ

禅の道を追求するゴールデンレトリバーの男の子。「アームー」が口癖…だけど本作ではあまり言っていない?

飼い主はサムという男の子。どうやら自然派のヘルシー思考らしく、彼の家のお菓子は人気がないみたい。ブッダとおそろいのエイリアンの仮装。

子犬たちが仮装して登場したときにはしばらくマッドバッドとの区別がつかなかったんだけど、ぽつりと良いことを言ったのでこっち(エイリアン仮装)がブッダだと判明。

マッドバッド

泥んこになるのが大好きなゴールデンレトリバーの男の子。常に顔が汚れているのが目印。

飼い主の男の子ピートとおそろいの海賊の仮装。バンダナに海賊帽も、袖が破れたような白いシャツも似合っているし、一番凝った衣装だと思う。

ということであまりこれといった見せ場がないものの、5匹が一緒にいると目で追ってしまう。

ピップ

75年前のハロウィンハウンド復活の儀式に利用され魂を抜かれるが、儀式が中断されたためそのまま幽霊になり屋敷に囚われてしまったビーグルの子犬。その見た目は完全に犬版キャスパー。

現代になりバディーズが屋敷に侵入してハロウィンハウンドを復活させてしまう現場を目撃する。そこでハロウィンの夜に屋敷から出ることができたピップは、危険を知らせるためバディーズを探す。

その見た目を怖がられて話を聞いてもらえないので白い布をかぶりおばけの仮装をするんだけど、その演出がなんともアナログ感がにじみ出ていて好き。

生前はジョセフという男の子に飼われていた。

ゼルダ

オカルト好きで名が通っている犬。女性。チャイニーズ・クレステッド・ドッグらしい。占いの館のようなところにいて格好も占い師っぽい。

幽霊のピップをみてしばらく気絶したりとなんとも頼りない印象を与えるが、その力は本物で後にとんでもないことをやってのけるのでお楽しみに。

子犬たちを守ろうとする勇敢さも見せ、登場したときと終盤ではかなり印象が変わる。

その他

  • ウォーウィック…魔界の扉を開け悪霊を解き放ち世界を支配することを目論む魔術師。75年の時を経て封印を解かれるため、時代錯誤のおじさん状態に。杖に乗って飛んだり、薬で人を小動物に変えたりできる。
  • ハロウィンハウンド…黒いイングリッシュ・マスティフ。魔界の扉を開くことができるため75年前ウォーウィックに召喚され、現代になりビードッグの度胸試しで再度召喚された。彼の口から吐き出される黒っぽい煙を浴びると石のようになってしまう。
  • フート…ウォーウィックにバカにされながらも献身的に仕えるフクロウ。ウォーウィックが封印され現代に解き放たれるまでの75年間も、自由の身にも関わらず屋敷から離れなかった。人と話せる。
  • ジョセフ…75年前、飼い犬ピップをウォーウィックに誘拐された男の子。ハロウィンの夜に警察がウォーウィックの屋敷に踏み込んだときにも同行し、魔術に怯む大人たちをよそに1人ウォーウィックに立ち向かった。
  • ダン保安官…レギュラー出演のファーンフィールドの保安官。どうやら普段はかなり平和な町らしく、イベント事に力を注いでいる。
  • スニファー…保安官犬。75年前の事件のときに活躍した保安官犬トラッカーの子孫。犬種が書いていなかったけど、わんわん物語のトラスティっぽい。(ということはブラッドハウンドとか?)

感想

※ネタバレ情報が含まれています。ご注意ください。

本場のハロウィンの雰囲気をたっぷり味わう!

近年では日本でもすっかりおなじみのイベントとなったハロウィン。しかし、やっぱり本場の気合の入り方は違う!

仮装も家の装飾も作り込まれ、子供はお菓子を求めて歩き回り、大人もはしゃぐイベントが夜通し開催。小さな町が非日常に包まれている雰囲気にわくわくします。

ハロウィンの時期に気分を盛り上げるため小さな子供に見せる(または子供と一緒に家族で観る)映画としてはぴったりじゃないかな?

私も知り合いがハワイかどこかに旅行してその時期がたまたまハロウィンだったため怖い思いをしたという話を聞いてから、一度ハロウィンの時期に本場の空気を味わってみたいと思っています。

犬映画にしては出演動物が豊富に

過去作品では人間以外は犬9割という印象でしたが、本作にはいろいろな動物が登場!

まずはハロウィンらしさを出すためにフクロウと黒猫。中でもメインキャラクターのフート(フクロウ)が目立ちます。フートを犬にした方が犬映画らしさが出ると思うのですが、魔術師的にはフクロウが外せなかったのかしら。

そしてウォーウィックによって人間が変身させられてしまう動物としてヒキガエルやネズミやサルなど。魔術師的には全部ヒキガエルのほうが都合が良さそうですが(ネズミやサルだとそこそこ反撃してくるので)、そこは映画なのでいろんなものに変身するほうが楽しいです!

お気楽なファミリー映画なので、最終的には変身させられた人間やウォーウィックとハロウィンハウンドに魂を抜かれた動物が全員元通りになってハッピーエンドが良いな~と思って観ていたのですが、ヒキガエルがどうなったのかだけが最後まで分からなくてちょっと気になる…!(私が見逃したのか、そもそも描かれていないのか?)

面白い大人たちを楽しもう♪

ウォーウィック役のハーランド・ウィリアムズはコメディアンでもあるそうで、その表情や動きはやっぱり面白い!正直本作の主人公は彼だと思っています。

何十年の封印から解かれて現代に蘇り…というストーリーによくある、当時とは全く違っている現代の世界に戸惑うというお決まりの流れが好きな私。ハロウィンの仮装を知らないため、仮装した子どもたちをみて悪霊が世に解き放たれたと勘違いしたまま突っ走るウォーウィックが楽しかった♪

また、本作で思わぬ大活躍を見せたフランケンサーファーのフランク。子どもたちやバダボールの見せ場のために登場したキャラクターなのかと思ったらかなりおいしい役どころでした。ちょっとおマヌケの大男がもはや愛しい…!大男といえば、家から出てきたときにかなりの厚底シューズを履いていたというシーンも好き。

他にもフランクの奥さん(学校の先生)やビリー(ビードッグを飼っている子)のママ、ダン保安官など、陽気な大人たちが笑わせてくれます。

そのかわりメインの子どもたちに焦点があたりにくくなっているようなので、子どもたちによる冒険、勇気の物語、成長のストーリーが好きな方はあまり期待しないほうが良いかもしれませんね。

ゆるーいファンタジー

物語は75年前の事件から始まり、鏡に封印された魔術師、魔界の扉を開くのに(ウォーウィックやハロウィンハウンドが完全な力を取り戻すのに)必要な3つのアイテムなど、ファンタジー好きにはたまらない要素がいっぱいの本作。

ただし、ルールがあまり明瞭ではないので期待しすぎるとがっかりするかも?

3つのアイテムがちゃんと揃わないと魔界の扉って開かないんじゃなかったの?とか屋敷の外に出られる条件って結局なんだったの?とか子供向け映画とはいえ設定の部分でちょっとしたひっかかりが何個かでてくるのであまり真面目に見ていると頭の中にハテナがいっぱい飛ぶことになるかも。

子どもたちがウォーウィックに追われ協会に逃げ込んだシーンでは、なかなかウォーウィックが入ってこないので「神聖な場所だからきっと悪い魔術師は入れないのね」なんて勝手に納得していたら次のシーンではバーンと扉を破ってきたり。大人たちも子供に比べて役に立たないことが多く(特に75年前の事件ね)、なんだかんだ予想を裏切られる楽しさはあるかも。

そう考えると、ちょっとB級感があるのかな?ゆるーい映画を笑える人、展開の先読みをしちゃう人に観てほしい♪

あとがき

なんだかストーリーへの文句ばかりになったような気がしますが、ファンタジー映画やダーク(ゴースト・モンスター)系の映画が好きなのでちょっと厳しい目で見ちゃったかも。

過去シリーズ同様子犬たちや子どもたちが可愛くて癒やされるので犬好き+ハロウィン映画を探しているということであればとりあえず軽い気持ちで観て損はないかと♪

メッセージ性の強い作品ではないものの、個人的には子どもたち(子犬たち)を守るため体をはり石になったキャラクターたちの勇気が心に残りました。