「ティガームービー プーさんの贈りもの」感想~楽しい曲を詰め込んだ家族愛の物語

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前回の「くまのプーさん ルーの楽しい春の日」に引き続き、今回もプーさんシリーズの映画です。

今回はトラのぬいぐるみティガーが主役の「ティガームービー プーさんの贈りもの」。

今まで観てきたプーさんのアニメ映画では一番うるっと来ました。

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基本情報

原題は「The Tigger Movie」。

邦題の副題「プーさんの贈りもの」は原題にはなく、プーさん関連の映画だと分かるように付けたものだと思います。

2000年2月11日公開作品。(日本では2000年7月15日)

劇場公開長編映画としてはシリーズ2作品目。

ディズニートゥーンスタジオ他制作。

↓トゥーンスタジオの他の映画はこちら。

ディズニー映画の続編やスピンオフ作品を多く手がけるディズニートゥーンスタジオなどの製作作品をリストにしました。映画の続編や今人気のティンカーベルシリーズ、プレーンズなどを一覧で見ることができますので気になる映画のチェックにご利用ください!

あらすじ

秋も終わりに近付いたある日。

飛び跳ねるのが大好きなトラのぬいぐるみティガーは森の仲間達をジャンプに誘います。しかし仲間たちはそれぞれ冬支度に忙しく、みんなに断られてしまいました。

その後も得意のジャンプでみんなに迷惑をかけたティガーに、仲間たちは思わず「みんなはティガーじゃないからティガーみたいに飛び跳ねられない」と言ってしまいます。

落ち込んだティガーはルーと話すうちに一緒に飛び跳ねてくれる自分にそっくりな家族がいると考えます。そこでオウルから聞いた”家族の木”をルーと一緒に探すことに。

しかし、プーさんたちも協力しますが結局家族は見付けられず、ティガーが家族に出した手紙にも返事は返ってきませんでした。

再び悲しみに暮れるティガー。ルーやプーさんたちはティガーをなんとか元気づけようと、仲間たちみんなで協力し家族のふりをした手紙を書いてティガーへ送るのですが…。

感想

※ネタバレとなる情報が含まれていますのでご注意ください。

ティガーの魅力がいっぱい!

森の中で一番新しい仲間のティガー。

昔は自分勝手なイメージがあり(だって一人称がオレ様だし)ちょっと苦手でしたがなんだか最近(映画をいくつか観るうちにかな)彼の良さが分かってきた気がします。

いつも明るく自信満々でポジティブなのに実は怖がりで落ち込みやすかったり、感情がコロコロと変わるところが彼の魅力。

いつまでたってもカンガが「ティガーさん」と呼ぶことに照れたりルーの良きお兄さんであろうとするところもかわいいです。(たまにルーの方がお兄ちゃんみたいですが)

いつもは「世界一のトラはオレ一人」と歌っているティガーですが、今回の映画では「仲間が居ないトラはオレ一人」と落ち込みモード。

本作ではいい方にも悪い方にもまっすぐで一生懸命な彼をときには呆れたりヒヤヒヤしたりしながら見守らずにはいられませんでした。

ところで今回ティガーは手紙を書いたり読んだりしています。100エーカーの森でかろうじて読み書き出来るのはオウルだけだと思っていたのですが…?

おなじみの演出やみんなの活躍も

本作も実写のクリストファー・ロビンの部屋から始まるプーさんシリーズおなじみの演出。小物の使い方といい今回もとてもかわいい部屋でした♪

私はティガーとナレーションのやりとりが好きなので、こちらも最初だけでしたが見ることができて嬉しかったです。ティガーが完全に本から切り離されたところにいるのは個人的に受け入れがたい部分もありますが。(せめてページに乗っててほしい)

また、本作は「ティガームービー」ですが家族(仲間)の絆を描いているのでメインキャラクターたちはみんなちゃんと活躍していて満足!

特にプーさんは前回観た「くまのプーさん ルーの楽しい春の日」でシリーズの主役とは思えないくらい影が薄かったので歌を歌ったりルーに頼られて頑張るシーンがあって安心しました。

悪役になりがちなラビットもあいかわらずティガーのジャンプには厳しいですが冬に一番危機感を感じているのにティガーの雪山捜索に参加したりと奮闘。

クリストファー・ロビンもいつものように最後に登場して子供とは思えない大人な発言をしてくれます。

曲は明るく楽しいものが印象的

ティガーのテーマソングはもちろん、本作でも色々な曲が歌われています。

みんなでティガーの家族に変装する曲やプーさんの子守唄(催眠術?)も良かったですが、私のお気に入りは「ウープディドゥーパー・ループディルーパー・アリウーパー・ジャンプ」の曲!ティガーとルーのコンビが可愛らしく、語感はメリー・ポピンズの「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」的な楽しさ。

あとはティガーが家族を想像して歌う曲も楽しかったです。どこか「アラジン ジャファーの逆襲」(アラジン続編、同スタジオ制作)で世界一周旅行をしてきたジーニーの歌を思い出しました。目まぐるしい展開と賑やかで楽しい感じが似ているかな?

↓これはおなじみのティガーの歌。フルバージョン?は本作で初めて聴きました。

ルーに何度か泣かされる

本作で度々落ち込むティガーに寄り添い続ける小さなルー。ティガーを兄のように慕い一生懸命力になろうとする姿が愛おしいです。

ティガーは自分のことでいっぱいいっぱいになっているのでルーを気遣う余裕がなく、すれ違いが生じるたびにドキドキしてしまいます。

パーティーで失敗してしまった後、責任を感じたルーがプーさんに抱きついて言った「ティガーを怒らせるつもりじゃなかったんだ。ぼくはティガーにお兄さんになってほしかったんだよ。」に私も思わず涙。良かれと思ってやったのにね。

その後、物語も終盤に入り雪山で大ピンチに陥った2人はティガーが家族にしかできないと言い張っていた大ジャンプを成功させます。

ついにティガーに家族と認めてもらえると喜ぶルー。嬉しそうにティガーに抱きつこうとするとティガーがそれをかわし…。

ここまでくると私の中は「もういいよ見たこともない家族なんて!ルーがいるじゃない!」という気持ちでいっぱいでした。

ティガーの落ち込みもかわいそうではあるのですがルーの涙は毎回私にとって効果絶大でした。

その他のお気に入りシーン

最初の岩をみんなで動かそうとするシーンはキャラクターの関係性とか立ち位置があの場面だけでよく分かるので面白かったです。

中盤はティガーがルーにジャンプについて図表を使って説明するシーンが楽しくて好き。説明の内容の意味の分からなさも含め。

あとは、雪山で吹雪に飛ばされたピグレットがプーさんにくっつくシーン。この組み合わせはやっぱりかわいいですね。

それからやっぱり手紙をなくしたティガーにみんなが手紙の内容を教えるシーンは良かったです。ここでまたティガーが「オレを騙したんだな!」みたいな感じになっていたら永遠に和解できないところでしたが、やっと気付いてくれたようで何より。

最後は雪山から帰るときにプーさんが言う「ちっとも怖くなかったよ。怖かった時以外はね。」。唯一プーさんらしい言い回しかな?

もっと面白いセリフが欲しかった気もしますがプーさんが主役じゃないからしょうがないのかもしれません。

↓今回ティガーの家も登場したので全員の家を見たことがあるわけですが、やっぱりどう考えてもイーヨーの家が質素すぎる。というか質素というレベルじゃない。

あとがき

楽しいところ、ハラハラするところ(雪山もですが、パーティーも結構ハラハラしました)、ほっこりするところと飽きさせずに色々なシーンを見せてくれる映画でした。

劇場公開用映画らしい力の入り方が伺える作品なので続編になかなか手がでない人も機会があれば是非一度観てほしいと思います♪

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