「くまのプーさん ルーの楽しい春の日」感想~ルーに教わる思いやりの気持ち

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最近プーさんの作品をいくつか観たのでこの流れでまた関連作品を観てみました!

その名も「くまのプーさん ルーの楽しい春の日」。日本ではよく子供キャラクターが人気になるのでルーが好きな方も多いのでは?彼が主役の作品です。

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基本情報

2004年3月9日発売のDVD作品。(日本では2004年4月23日発売)

ディズニートゥーンスタジオ制作。

プーさんの長編映画としては7、8作品目にあたると思います。(諸説あり)

↓劇場未公開映画のリストはこちら。

ディズニー映画の続編やスピンオフ作品を多く手がけるディズニートゥーンスタジオなどの製作作品をリストにしました。映画の続編や今人気のティンカーベルシリーズ、プレーンズなどを一覧で見ることができますので気になる映画のチェックにご利用ください!

あらすじ

イースターの朝、子カンガルーのぬいぐるみのルーは毎年ラビットの家で行われるイースターエッグ探しを今年も楽しみにしています。

ところが、ティガーやプーさん達とラビットの家に着くとラビットは「今日は”春の大掃除の日”だ」と言うのです。

毎年みんなで楽しんできたはずのイースターを頑なに受け入れないラビットにがっかりの仲間たち。

どうやらラビットにはイースターをやりたくない理由があるようです。

ルーはそんなラビットに今年もイースターを楽しんでもらおうと考え、ティガーやナレーターもルーに協力。

果たして今年のイースターはどうなってしまうのでしょうか?

感想

※ネタバレとなる情報が含まれていますのでご注意ください。

メインはルー・ティガー・ラビット

タイトルから完全にルーがメインだと思っていましたが、観てみるとメインはルー、ティガー、ラビットの3名。

あとはプーさん、ピグレット、イーヨーがちょこっと参加、カンガは出番少なめ、オウルに至っては一回も登場しません…。寂しい。

全体的にキャラクターの個性は薄めなので完全保存版が好きな私には物足りないですがあの世界観が強烈すぎた人にはちょうどいいかも。

プーさんなんてお皿を落としそうなルーを心配して追いかけたりして私の思っているプーさんじゃない(失礼)。

ルーはいつも通りの安定した愛らしさでしたが、今回はティガーが兄貴分としてとても頑張っていて愛しく感じました。なんだかんだで気難しいラビットをとっつぁんと呼び仲良くやっているところも好きです。

春が舞台のカラフルな世界

春のイベント、イースターのお話なのでカラフルで楽しいシーンが多いのが印象的。いつもは素朴な雰囲気の森も本作は賑やかに感じました。

あのイーヨーも暗さが控えめ。むしろイースターにやる気すら感じます。

曲もノリがよく楽しいものが良かった。みんなでイースターの飾り付けをするシーンはわくわくします。

あと、ルーの寝る前の歌(1フレーズのみですが)の音が外れてる可愛らしさはたまらなかったです。

ストーリーはあのクリスマスの名作?

このストーリーどこかでみたような…と思いながら観ていたのですが、なんだか「クリスマスキャロル」っぽい?

自分のことばかりで友達の気持ちを考えていなかったラビット。ティガーと過去のページに行きなぜイースターが嫌いになったかを見に行ったり、ナレーターが未来のページを見せてこのままだと友達がいなくなってしまう未来を見せたりします。

でも、スクルージとラビットの違うところは、そもそもルーに完璧なイースターを見せたくてルールに縛られてしまったところ。結果的にみんなに窮屈な思いをさせてしまい、仲間はずれになってしまうところは見ていて心が痛かったです。

ラビット、たぶん一番嫌われがちなキャラクターですが私は子供の頃からどこか他人と思えない親近感を感じます。

本の演出もCGを使い進化

プーさんといえば本の演出。本作も実写のクリストファー・ロビンの部屋から始まり、本の中の物語へと入っていきます。

完全保存版などと違うところは、実写の部屋に追いてある本がCGであること。さすが2004年の作品。進化しています。

中のキャラクターが動くことで本が揺れたり、キャラクターが挿絵から完全に飛び出して本の上を走ったりページの間に潜り込んだりと表現の幅が広がりました。

ページから完全に出てしまっているのでキャラクターが挿絵の一部(平面しか動けないイラスト)であるという感覚がなくなってしまっていますが、面白い演出です。

ルーが一番大人かもしれない

冒頭で楽しみにしていたイベントが突然中止になってしまったルー。

森のなかでも小さな子どもであるルーはここで機嫌を損ねたり落ち込んで寝込んでしまっても仕方がないくらいだと思っていたのですが…。

イースターエッグ探しができなくなってがっかりしていたみんなのためにイースターをお祝いする練習をしたり、「ラビットがかわいそう」と彼を喜ばせる方法を考えたり。なんていい子なの。

主人公がぶれないようにプーさんやピグレットたちはあまり積極的な行動をしないので余計にルーの大人な対応が目立ちもはやその健気さに泣けてきます。

これもカンガの教育がいいんだと思う。カンガみたいな穏やかで優しく素敵なママになりたいものです。

あとがき

ルーが主役のDVD用作品ということでひたすら可愛らしく観ているだけで癒やされるタイプの作品かなと思っていましたが、意外と教育的というか、他人への思いやりの心を思い出させてくれる映画でした。

つい自分のことばかり考えてしまうこともあるので、反省。いい大人なのにルーに優しさを教えられた気がします。

今回の主役たちはみんなぴょんぴょん跳ねるし、春が舞台のカラフルで楽しい色合いなので小さい子供も喜びそうな作品です♪

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