第14回となる今回はミッキー短編映画シリーズの66~70作目。
前回(第13回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画66~70
66.ミッキーのガリバー旅行記
短編映画「Gulliver Mickey」より
原題:Gulliver Mickey
公開日:1934年5月19日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、孤児たち、小さな人々と巨大な蜘蛛
あらすじ
ガリバー旅行記を読んでいたミッキーは、船乗りごっこで乗っていた桶の転覆により泣き出した孤児たちにお話を聞かせることに。
お話の始まりは嵐の夜。ミッキーは知らない浜辺に流れ着き、朝起きるとガリバーのように小さな人々にロープをかけられていました。
起きたミッキーに驚いた小さな人々は大砲などで攻撃しますが、ミッキーにはあまり効果がない様子。それどころか小さな人々に興味津々で遊びたいようです。
しかしそこへミッキーサイズの蜘蛛が登場。家をつぶされ逃げ惑う小さな人々を守ろうと、ミッキーは蜘蛛に戦いを挑みます。
感想
少し前の作品「ミッキーの巨人征服」と同じように、ミッキーが孤児たちに話して聞かせる物語をメインとする映画。
今作ではミッキーの読み聞かせがグレードアップして嵐の演出や戦いの実演などより子供たちを楽しませています。さすがエンターテイナー!
おそらく偉い人であろうおじさんを手のひらの上に乗せてからかったり、優雅な音楽とともに攻撃してくる船と遊ぶシーンが楽しいです。
半分獣(というかピート)のような巨大蜘蛛はちょっと恐ろしいですが、軽快な音楽のラストバトルは爽快。オチのミッキーも素敵です。
67.ミッキーの道路工事
短編映画「Mickey’s Steamroller」より
原題:Mickey’s Steamroller
公開日:1934年6月16日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、モーティ、フェルディ
あらすじ
ロードローラーに乗り仕事をしていたミッキーは甥っ子のモーティとフェルディ、そして2人の面倒を見ていたミニーに遭遇します。
ベビーカーをロードローラーにつないでもらって甥っ子たちは大喜び。
しかし、ミッキーとミニーがいちゃついている目を離した隙に2人はこっそりとロードローラーに乗り込み運転してしまいます。
慌てて追いかけるミッキーですが力強く走るロードローラーに引っ張られたり追いかけられたり。果たして子供たちの暴走を止められるのでしょうか?
感想
私の好きな工事現場系どたばたカートゥーン。ミッキーの甥たちはコミックに出ていたようですが、映画はこの作品が初出演のようです。
やっぱり冒頭の楽しそうな仕事風景が大好き。ミニーのいつもよりフリフリな衣装(ベビーシッター?)もかわいい!
甥っ子たちはよく登場する孤児たちにそっくりのかわいい見た目といたずらっ子具合。煙に乗ってふわふわするシーンやなんにでもけんか腰なところがたまらないです。
こういう甥っ子に振り回されるおじさんの役割は後にドナルドの専売特許になっていくんですね。
ラストはハッピーエンド風ですが、街の被害は甚大です・・・。
68.ミッキーの芝居見物
短編映画「Orphan’s Benefit」より
原題:Orphan’s Benefit
公開日:1934年8月11日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、グーフィー、クララベル、ホーレス、クララ、孤児たち
あらすじ
ミッキーが孤児たちのためにショーを開催します。
まずはドナルドによる詩の朗読。しかし孤児のいたずらにドナルドが怒り出し、最後まで終わらずに強制退場となってしまいます。
次はグーフィー、ホーレス、クララベルによるダンス。そしてミッキーの伴奏でクララ・クラックがオペラを歌い上げます。
演目の間ではドナルドが中断された詩の朗読を何度も試みますが、果たして最後までやり終えることができるのでしょうか?
感想
なんて豪華な出演者!ドナルドがミッキーシリーズに初登場、ディピー・ダウグがグーフィーに改名後初登場、クララ・クラックも初登場です。
ドナルドは2回目の映画にしてすでにキャラクターを確立。すぐに怒ってあの怒りのファイティングポーズをとったり子供にからかわれたり。このちょっとミッキーより小さくて今より鳥らしいドナルドも好きです。
クララ・クラックは大人になってから魅力に気付き始めました。子供の頃なにも思わずに聞いていたあの歌声がなによりすばらしく、ふわふわでかわいいです。
昔の仲間から新しい仲間まで総出演、後にリメイクまで作られたこの作品はディズニー好きなら一度は観てほしいです。是非!
69.パパになったミッキー
短編映画「Mickey Plays Papa」より
原題:Mickey Plays Papa
公開日:1934年9月29日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、エルマー、エルマーの母
あらすじ
風の強い夜、ミッキーがプルートと「THE CRY IN THE NIGHT」という本を読んでいると本当に泣き声(叫び声)が聞こえてきます。
銃を持って恐る恐る玄関へ向かうと、声の正体は生活苦で捨てられた赤ん坊のエルマーだと分かりました。
かわいい赤ん坊にほっとしたのも束の間、再び泣き出してしまうエルマー。ミッキーとプルートはおもちゃを使ってなんとか笑わせようとします。
しかし、ミッキーはミルク作りに四苦八苦。プルートもおもちゃを飲み込んでしまい・・・。
感想
私の中では一生懸命赤ちゃんの面倒をみる2人を暖かい気持ちで観る作品。プルートはおりこうさんだし、ミッキーのいいパパっぷりを楽しめます。
ミッキーがエルマーを椅子に座らせ跳ねさせているときの動きが地味に面白くて好き。
最初は泣き止ませる目的だったはずなのに、つまらなそうにされエンターテイナー魂に火がつくミッキー。コメディアンのマネは貴重映像かもしれません。
エルマーはチャップリンよりジミー・デュランテ(上の画像でミッキーがマネしている人)がお好みのようですね。
70.ミッキーの犬泥棒
短編映画「The Dognapper」より
原題:The Dognapper
公開日:1934年11月17日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、ピート、フィフィ、ミニー(カメオ出演)
あらすじ
ミニーの愛犬フィフィがピートに誘拐されてしまった!
無線の指示によりピートを追うことになった警官のミッキーとドナルド。
ピートは追われていることに気がつき2人を撒こうとするが、ついにミッキーたちはピートのアジトである古い製材所へたどり着く。
そこで犯人逮捕に至る絶好のチャンスを逃しピンチに陥ったドタバタ警官コンビ。しかしピートが操作していた巨大な円盤型のこぎりが暴走をはじめ・・・。
感想
共演はあったものの、ミッキーとドナルドがコンビを組んだのはこの作品が初めて。ピートとドナルドの共演も初めてですね。
華麗な身のこなしをみせるミッキーと全てにおいてドジをふむドナルドが良いコンビ。警官服も似合っているし、ドタバタも3割り増しです。
橋での逃亡劇やはしごを登ろうとするピートのシーンが面白くてお気に入り。
フィフィも女子力を封印しかなり体を張ってがんばっているのでご注目。この警官コンビシリーズで5作品くらい観たいなぁ。
あとがき
いかがでしたか?
ついにミッキーシリーズにドナルドたちが参入しさらに楽しくなりそうです!次回もお楽しみに♪
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