第13回となる今回はミッキー短編映画シリーズの61~65作目。
前回(第12回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画61~65
61.ミッキーのキングコング退治
短編映画「The Pet Store」より
原題:The Pet Store
公開日:1933年10月28日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ゴリラのベッポ、トニー・ディネロ、動物たち
あらすじ
トニーのペットショップ屋。ミッキーが募集看板を見て中へ入ると、トニーはさっそくミッキーに店番を頼みランチへでかけます。
ミッキーが店番をしているとすぐにミニーが来店。ミニーは店の動物たちと仲良く歌い、ミッキーは店の掃除もそこそこにミニーとダンスを始めます。
そんな中映画雑誌のマネをしていたゴリラのベッポがキングコングのページを見るなり檻の外へでてしまいました。
ベッポがミニーをつれて商品の山の上に登った姿はまさに映画そのもの。他のペットたちはミニーを助けようとベッポに攻撃し、店の中は大騒ぎに・・・。
感想
同年の大ヒット映画「キングコング」の1シーンを再現。タワーの上部が鳥かごだったり攻撃する飛行機が鳥だったり、小規模ながらちゃんと似せているのが面白いです。
そしてゴリラのベッポ、最後の出演作です。だんだん顔がかわいらしくなってきていますが、レギュラーキャラクターには至らなかったようですね。
店長は歌好きな陽気なおじさんで、「わんわん物語」のトニーみたい。
ペットショップ屋は鳥が目立ちます。私はミッキーが鳥をマジックハンド代わりに使うところが好き。他には魚の埃をはたいているところも好きです。
途中で出てきたなんでも飲んでしまうガチョウは後の短編映画「ドナルドのだちょう」のモデルだったりして?
最後はドジな小悪党みたいな退場をするミッキーたちという珍しいものが見られました。まあやってることは小悪党みたいなものです。哀れトニー。
62.ミッキーの巨人征服
短編映画「Giantland」より
原題:Giantland
公開日:1933年11月25日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、孤児たち、巨人のランプルワット
あらすじ
「ジャックと豆の木」を読んでいたミッキーに、孤児たちがお話を聞かせてとせがみます。そこでミッキーは自分を主人公としたジャックと豆の木のお話をします。
お話の中のミッキーが豆の木を登っていくと巨人の城に到着。
帰ってきた巨人に見つからないように食べ物に身を隠しますが巨人は何も気付かずミッキーを食べ物ごと口の中へ。
はたしてミッキーは無事巨人の口の中から脱出し、地上に戻れるのでしょうか?
感想
短編「ミッキーの巨人退治」や長編(中編?)「ミッキーのジャックと豆の木」は知っていましたが、その前にも巨人と戦っていたミッキー。
角砂糖サイズのミッキーがとにかくかわいい。チーズに隠れるところなんかはさすがマウスですね。
巨人と比べて小さいだけでなく、いつもより小さく描かれているので他の巨人との映画と比べてもよりミニチュア感が出ている気がします。
巨人に見つかってからはスピーディーな展開。くしゃみで家が崩壊するところはクライマックスらしい迫力がありますが、さすがに脆すぎるのでは・・・?
63.ミッキーの海賊退治
短編映画「Shanghaied」より
原題:Shanghaied
公開日:1934年1月13日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ピート、海賊たち、サメ
あらすじ
船の上でピート船長に捕らえられているミッキーとミニー。
ミッキーは自力で縄を解くと、ミニーにキスを迫るピートに対し戦いを挑みます。
激戦の末ピートを倒し船長室から逃げ出したミッキーたちは甲板へ。ここでは船員たちがミッキーに襲い掛かります。
1人で次々と船員たちを倒していくミッキーでしたが、その隙にピートが再びミニーの元へ迫っていて・・・。
感想
海賊たちの陽気な歌で始まる作品。最初からミッキーとミニーが捕まっているのは珍しいパターンですね。
カジキマグロを剣にしたりピートの義足に椅子の車輪がついたりするシーンがお気に入り。他にもカートゥーンらしいアイデア満載で面白いです。
何より体格差を物ともせず華麗に戦いミニーを守ろうとするミッキーがかっこいい。ディズニーランドにいるミッキーはこういうイメージ。
ラストはお馴染みのキスシーンで終わりますが、こちらも船ならではのバージョンでとってもかわいらしいです。
64.ミッキーのキャンプ騒動
短編映画「Camping Out」より
原題:Camping Out
公開日:1934年2月17日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ホーレス、クララベル、蚊
あらすじ
楽しくキャンプをしているミッキーたち。そこへ一匹の蚊がやってきて、ミッキーやホーレスを刺してからかいます。
怒ったホーレスが蚊を叩き、蚊は泣きながら仲間たちのもとへ。叩かれた蚊が父親に泣きつくと、みんなで仕返しに向かいます。
突然大量の蚊の襲撃にあったミッキーたちは食料やキャンプの道具を使い応戦。しかし蚊たちは体勢を立て直し何度も襲い掛かります。
やむをえずテントに逃げ込み防戦一方となる4人。そこでミッキーが思いついた方法は・・・?
感想
ひさしぶりのクララベルやホーレスになんだかほっとします。
しかし、私がちょっと苦手な虫の話。子供の蚊は一応かわいらしくキャラクター化されているのですがやっぱり大量だと怖いですね。
それぞれが戦っているシーンも楽しいですし、4人で傘に隠れるところはピンチなのにもはやなんだか楽しそう。本当に仲良しな4人です。
中でもミッキーの手を引いて逃げるホーレスが頼りがいのある兄のようで素敵でした。
最後の作戦は割と正攻法?看板を出すところがお気に入りです。
65.プルートの大暴れ
短編映画「Playful Pluto」より
原題:Playful Pluto
公開日:1934年3月3日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、つむじ風、ハエ
あらすじ
好奇心旺盛で元気いっぱいのプルート。悪気はないのですがミッキーが集めた落ち葉を撒き散らしたり、庭の蛇口を壊したり・・・。
さらには地下でミッキーのお手伝いをしているときに懐中電灯を飲み込んでしまいます。
しゃっくりで体が光るようになりパニック状態のプルートは家のドアをやぶってしまい、そこからたくさんのハエが家の中へ侵入。
ハエに気を取られていたプルートはミッキーが仕掛けていた蝿取り紙にひっかかってしまい・・・。
感想
1950年に同じ邦題の映画があり、ちょっとややこしい本作。こっちのほうが暴れていると思います。
ミッキーに怒られ、かごのなかから上目遣いをするプルートがかわいい。犬って自分が悪いことをしたときにはしゅんとした顔をしますよね。
ホースにじゃれるところが犬らしくて好き。あとは地下のシーンも好きです。お化け屋敷系の話でよく見られますが、この暗闇の描き方が楽しくてはまってしまいます。
ハエ取り紙のシーンはドナルドの短編でも全く同じシーンを見たような。(たしか「ドナルドの海水浴」。ミッキーの方が古い作品です)これに気付くということは、面白いギャグなので動きまで覚えてしまったということですね。
あとがき
いかがでしたか?
次回もミッキー大奮闘?お楽しみに♪
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