第6回となる今回はミッキー短編映画シリーズの26~30作目。
前回(第5回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画26~30
26.タクシー・ドライバー
短編映画「Traffic Troubles」より
原題:Traffic Troubles
公開日:1931年3月17日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、パーシー・ピッグ、ミニー、ピート
あらすじ
タクシードライバーのミッキーは乗客のパーシーを乗せようとして交通渋滞を起こし警官に注意を受けてしまいます。
気を取り直し目的地へ向かいますが悪路により途中でタクシーからパーシーが落下。ミッキーは到着後にやっとそのことに気がつきました。
お次は楽器を持ちかなり急いでいる様子のミニーを乗せて目的地まで。ミニーがアコーディオンを演奏し楽しい道中でしたがタイヤがパンクしてしまいます。
しかもそこにいんちきオイル売りのピートがやってきてタクシーにオイルを入れたことでミッキー不在のままタクシーが暴走。
ミッキーはまだ車の中にいるミニーを助けるためにタクシーを追いかけますが・・・。
感想
カートゥーンらしい車のキャラクターが楽しめる作品。
ほかの車に噛み付いたり(ミッキーがそれをたしなめるところが好き)パンクしたタイヤを舐めたり犬みたいなタクシーの喜怒哀楽が面白いです。
ピートは1人2役?警官とオイル売りはどちらもピートということでよいのでしょうか。ピートはうさんくさいオイル売りの方が似合っていて好きです。
パンクしたときに通りかかった豚と、農場の動物たちは大変な災難ですね。ともかく後半のタクシー暴走のドタバタは必見。
ところでミニー、あんなに急いでいた用事は大丈夫なのかな?
27.ミッキーの無人島漂流
短編映画「The Castaway」より
原題:The Castaway
公開日:1931年4月6日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、島の動物たち、ゴリラ、ライオン、ワニ、カメ
あらすじ
ミッキーがいかだに乗り漂流していると小さな島を発見。
上陸したミッキーはバナナを見つけ食べ始めますが、気がつくと蜘蛛を食べそうになっていて大慌て。
その後大きな箱が流れ着いているのを発見し、中に入っていたピアノを弾き始めます。
島の動物たちもピアノに興味津々な様子。ミッキーはゴリラにピアノを弾かせてあげます。
ところがゴリラの激しい演奏でピアノが壊れ、それを止めようとしたミッキーは近くにいたライオンを怒らせてしまい・・・。
感想
無人島で漂流しても音楽を楽しむことを忘れないミッキーのお話。
小さな縞々の動物はなんでしょう?トラの子供?あまり見かけないキャラクターです。かわいいですが、ミッキーは音楽を邪魔され気に入らない様子。
ミッキーの演奏はもちろん、ゴリラによる力強い低音の演奏が素敵です。
ライオンとワニに挟まれながらも華麗に窮地を脱するミッキーは蜘蛛にさえ気をつければサバイバルも難なくこなしてしまいそうですね。
28.ミッキーの大鹿狩り
短編映画「The Moose Hunt」より
別タイトル:ミッキーの猟銃
原題:The Moose Hunt
公開日:1931年5月3日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、ムース、蚤
あらすじ
ムース(北アメリカのヘラジカ)狩りにやってきたミッキーとプルート。
ミッキーは遠くを走るムースを発見し銃を撃ちますが、それは大きな枝をくわえたプルートでした。
自分が撃ったのがプルートだったと分かり涙を流すミッキー。しかし幸い弾は外れていてプルートは元気に起き上がります。
そんな喜びも束の間、今度は本物の巨大なムースが突然背後に現れます。しかも恐ろしさのあまり銃が壊れてしまい・・・。
感想
初めてプルートがミッキーの相棒として、またプルートという名前で登場した作品。
さらに初めてプルートがしゃべった作品ということでドキドキしながら観たのですが、結構低い声で「kiss me!」というプルートにはやはり違和感しかないですね。
でもラストでダンボのように飛んでいたところは違和感よりもかわいさの勝利でした。
本筋には関係ないですが何度落ちてもまたプルートの体に戻ってくる蚤たちを観ているとこちらまでかゆくなってきそう。
「ミッキーの猛獣狩り」(1937)ではミッキーがドナルド、グーフィーと一緒に再びムース狩りに挑んでいます。
29.ミッキーの楽器配達
短編映画「The Delivery Boy」より
原題:The Delivery Boy
公開日:1931年6月13日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、(ピート、動物たち)
あらすじ
馬車でたくさんの楽器を運んでいたミッキーは洗濯をしているミニーをみかけ、思わずちょっかいを出し2人でダンスを始めます。
ところがミニーとのキスに浮かれたミッキーが蜂の巣にパンチ。飛んでいった蜂の巣は運悪く馬(ラバ?)のお尻に命中し、馬が大暴れしたことで楽器があたりに散乱してしまいます。
驚いたミッキーとミニーでしたがすぐに落ちてきたピアノを弾き始め、他の動物や虫たちがそれぞれ落ちている楽器を演奏し、急遽楽しい演奏会が始まりました。
一方その頃危険地帯に迷い込んでいたプルートは、ミッキーに遊んでもらおうとそこから火のついたダイナマイトを持ってきてしまい・・・。
感想
動物がたくさん登場して歌って踊る、小さいときから大好きな作品のひとつ。
自分で自分を洗う洗濯物などミニーちゃんが洗濯しているシーンも楽しいです。
注目は体の小さな動物たちが手分けしたり他の道具を利用したりしながらひとつの楽器を演奏するところ。ひとつひとつが発想豊かで面白いです。
たまに挟まれるプルートの様子もいちいちかわいらしく、投げたものを取ってきちゃう犬らしい行動がアクシデントを起こしますが決してバッドエンドではないので安心して観られます。
30.ミッキーの恋人訪問
短編映画「Mickey Steps Out」より
原題:Mickey Steps Out
公開日:1931年7月7日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、小鳥、猫
あらすじ
ひげをそり、ご機嫌でミニーの家に向かうミッキー。
プルートを犬小屋につないでおきますが、どうしてもミッキーと一緒にいたいプルートは犬小屋を引きずってついてきてしまいます。
ミニーの家に着くと、ミニーはピアノを弾いているところ。迎え入れられたミッキーはミニーのピアノに合わせて踊ります。
しかしそこへ外で猫を追いかけていたプルートが入ってきてしまったことで、ピアノをはじめ家中がめちゃくちゃに・・・。
感想
ミッキーのことが大好きなプルートがなんともかわいらしく憎めないお話。
最初はなんでプルートも連れて行ってあげないんだろうと思いましたが、ミッキーにはこうなることが分かっていたのかも。
お気に入りはプルートが紙?を引きずりながら猫を追いかけぐるぐると部屋をまたいで走るシーン。あとは、猫がミニーを、プルートがミッキーをのせてじゅうたんの下を追いかけっこするところも楽しいです。
それにしても、気が付くとミッキーが窓から顔を突っ込んでいたりプルートが家の中をめちゃくちゃにしても許してしまうミニーの懐の深さには脱帽です。
あとがき
いかがでしたか?
プルートはすっかりミッキーの良き相棒ですね!
次回もお楽しみに♪
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