短編映画を観て感想を述べるシリーズ。
前回の記事はこちら
今回はドナルドダックの短編映画、71作目から75作目までです。
ドナルドの短編映画71~75
71.ドナルドの自動車旅行
別タイトル:ドナルドの野宿はつらいよ
原題:Wide Open Spaces
公開日:1947年9月12日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、モーテルの主人、大きな魚
あらすじ
夜中に車を走らせていたドナルドはモーテルに到着。
しかし16ドルという金額に宿泊を断念し森の中で野宿することにします。
悪戦苦闘の末エアーベッドを膨らませてくたくたになったドナルドは眠ろうとしますが、大自然の中で眠ることは容易ではなく・・・。
感想
なぜかこれをみて野宿に憧れていた子供時代がありました。
車の形状が変わるシーンや魚と添い寝するシーンなどがお気に入り。
ゴム製品と思われるエアーベッドは今回もディズニーらしい驚異的な強さを見せ後半に大活躍。
ラストはまさかの展開で損をしてしまったドナルドですがなんとか眠ることができたようなのでハッピーエンドということで良いんでしょうか?
72.リスの住宅難
原題:Chip an’ Dale
公開日:1947年11月28日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、チップ、デール
あらすじ
雪が積もったある日、寒さに眠れないドナルドは薪を探しに外へ。
ちょうどいいサイズの木を見つけ切り倒してもって帰りますが、その木の中にはチップとデールが住んでいたのです。
家を持っていかれた2匹のリスは取り返すためにドナルドを追いかけ暖炉から家を持ち出そうとしますが、ドナルドはそれに気づき・・・。
感想
原題が「Chip an’ Dale」のこの映画は2匹のリスがチップ&デールとして出演した初の作品だそうです。
顔の違い、ボディーの色の違いや性格の違いがすでに確立されていますが、デールの鼻はまだ黒。
また後年の作品と比べてまだいじわるや仕返しがゆるめでそんなにひやひやせずに見ることができます。
雪が落ちる音や家を消火する二匹が面白くて好き。定番の大きくなる雪玉も。
ドアノックがあるとキチンと出迎えるドナルドがいつもながらに好印象でした。
73.ドナルドの”もう、眠らせて”
別タイトル:ドナルドの神経衰弱
原題:Drip Dippy Donald
公開日:1948年3月5日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、バスの運転手、ネオン、蛇口
あらすじ
バスの中で居眠りしていたドナルドは終点でバスの運転手に起こされ慌てて家へ。
早々に寝る仕度を済ませベッドに入りますが外のネオンがまぶしくて眠れません。
光の侵入を防ぎやっと眠れると思ったところで今度は蛇口から漏れる水滴の音が気になり始めます。
いったん気になりだすと水滴の音はまるでミサイルのように轟き困り果てたドナルドは苦肉の策を考えますが・・・。
感想
なにかと眠れないドナルドのお話のひとつ。
寝ようとしているときに些細な音が気になって眠れないという良くある体験をオーバーに、でも的確に表現したシーンが発想力豊かで面白いです。
水滴に困ったドナルドが終盤に作り上げた装置がまた楽しいのですが装置のリズミカルな音が逆にうるさくなっている気が・・・。
最後までドナルドの精神状態が心配なお話。しかしこの後に良く眠れたことでしょう。
74.ドナルドダックの育児日記
別タイトル:ドナルドの赤ちゃん教育
原題:Daddy Duck
公開日:1948年4月16日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、子供のカンガルー(ジョーイ)、施設の女性
あらすじ
養子としてカンガルーの子供を引き取ったドナルド。
施設からの電話で指示を受けながらやんちゃな子供の世話に手を焼きます。
そんな中家にある熊の敷物を怖がる子供をみていたずらを思いついたドナルドが熊に食べられたふりをしてみると、子供は本気にしてしまい・・・。
感想
一生懸命パパをするドナルドが新鮮。いつもやっている三つ子のおじさんとはまた違います。
かんしゃくやいたずらはありつつも頑張るドナルドはいいパパになれそうです。
また、ドナルドの言うことをきかずいたずらばかりですがパパ大好きで子供らしいカンガルーもかわいい。
ジャムのつまみ食いや敷物で滑って遊んだりの表情、仕草にきゅんとします。
ちなみに最初に子供がいた部屋のプレート「JOEY」には名前のジョーイのほかに名詞でカンガルー(などの有袋類)の子という意味があるようです。
75.ドナルドの夢の声
原題:Donald’s Dream Voice
公開日:1948年5月21日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、デイジー、ブラシを売られる人々、薬を売る人、作業員の男、牝牛
あらすじ
ブラシのセールスマンをしているドナルドは言葉を聞き取ってもらえずにどの家でも門前払い。
デイジーに励ましてもらい再び仕事に出ますがやっぱりうまくいきません。
そこでたまたま見かけた「良い声になる薬」を買ってみたところたちまち男らしく良い声に!
この良い声でデイジーにプロポーズしたいドナルドはすべてのブラシを一瞬で売り終えデイジーの家へ向かいますが最後の薬を落としてしまい・・・。
感想
ドナルドの聞き取りにくい声を題材にした作品で良い声のドナルドが楽しめます。10セントの薬すごい。
いい声になったとたんブラシが飛ぶように売れるというのもなんだか皮肉ですね。
落ち込む彼に自信をつけ励ますデイジーは女から見てもいい女。
そんな彼女にかっこよくプロポーズしたい男心のために女装したりと頑張るドナルド。
まさかのオチでプロポーズはもっと先になりそうです。
あとがき
いかがでしたか?
ついにチップとデールが登場!これから共演さくひんがどんどん増えていきます。
次回お楽しみに!
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