短編映画を観て感想を述べるシリーズ。
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今回はドナルドダックの短編映画、56作目から60作目までです。
ドナルドの短編映画56~60
56.ドナルドの恐怖の一夜
原題:Duck Pimples
公開日:1945年8月10日
監督:ジャック・キニー
登場キャラクター
ドナルド、ラジオ、本を売る大男、本の登場人物や作者など
あらすじ
嵐の夜。ラジオからは「想像力を膨らませましょう」と流れますが、それに続く女性の叫び声や他の放送で流れる怖い番組にドナルドはすっかり怯えます。
そこへ突然大男が訪ねてきて大量の本を残し消えてしまいました。
残された本のひとつを手に取り読んでみるとどうやら宝石泥棒の話。
話の中で疑いをかけられた男は「こいつが犯人だ!」と本の中から手を出してドナルドを指差します。
すると犯人を捜す刑事や被害者の女性などが次々と本から飛び出し・・・。
感想
あらすじを書くのが難しいお話。結局、本を置いていった男は幻?
全ては怯えたドナルドの想像のようですね。想像力逞しすぎ!
二人羽織やおいしそうなブレスレット、ころころと変わっていく背景が楽しいですがアリスのようなふしぎな世界で頭が追いつきませんでした。
被害者女性の「ロジャーラビット」のジェシカみたいなセクシーさとマイペースな所が好きです。
57.ドナルドの漂流記
原題:No Sail
公開日:1945年9月7日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、グーフィー、鳥、サメ
あらすじ
5セントで動く貸しヨットに乗って海に出たドナルドとグーフィー。
海の真ん中で5セントを切らし、漂流してしまいます。
救助のチャンスを逃し食料も捕れずさらにはサメに囲まれてしまい絶体絶命の2人。
ところがサメを食料にするつもりのグーフィーはドナルドがひっかかっていることに気付かずサメに向かって釣竿を振り・・・。
感想
ドナルドが常識人に見えるほどグーフィーのおとぼけが際立つ本作。
今回のグーフィーは塩水をおいしそうに飲んだり重要アイテムを隠し持っていたり(本人は隠しているつもりはないのですが)棒で殴られても平気だったりと最強です。
対してドナルドは損な役回りですが、ラストはドナルドのおかげで無事帰ることができました。
グーフィーがヨットに乗り込むところやヨットの帆が出るときの音も楽しい。
58.気みじかドナルド
原題:Cured Duck
公開日:1945年10月26日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、デイジー、癇癪起こしマシーン(短期相談機械)
あらすじ
デイジーの家にやってきたドナルドはちょっとしたことから癇癪を起こして大暴れ。家をめちゃくちゃにしてしまいます。
それを見ていたデイジーから「癇癪を直さなければもうデートしてあげない」といわれてしまったドナルドは新聞に載っていた癇癪を直すという広告に申し込んでみることに。
その後家に送られてきたのは「癇癪起こしマシーン」。10分間このマシーンによる侮辱に耐えれば癇癪を起こさなくなるというのです。
デイジーのためにと一生懸命耐えるドナルドですが・・・。
感想
まずは登場して早々人の家で大暴れするドナルドに笑っちゃいます。癇癪というレベルではありません。
私がデイジーならもう二度と家に入れないと思いますがデイジーは落ち着いた様子。まさか日常茶飯事なのでしょうか。
マシーンの試練に耐えてデイジーのもとに飛んでいったときの最初の一言には不意を突かれました。
前半のフリを見事に回収するオチはこのカップルのかわいらしさが出ていて大好きです。
59.ドナルドの森林警備隊
原題:Old Sequoia
公開日:1945年12月21日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ビーバー、セコイアの木、電話
あらすじ
森林警備隊で13監視所を担当しているドナルド。
居眠りをしていた所に「持ち場の木が次々と切られているぞ」「メタセコイアの木が切られるようなことがあれば首だ」という連絡が入ります。
外を見てみると二匹のビーバーが大量の木を切り倒しながらセコイアのある方へ向かっていました。
ドナルドはビーバーたちから大きなメタセコイアの木を守れるのでしょうか。
感想
チップとデールのような二匹のビーバーがかわいい。原型かなと思いましたが2匹のリスはすでに他の作品に出演していました。(名前がついたのはもう少し後)
そんなビーバーよりも上司の電話のほうが厄介です。この理不尽さが妙にリアル。
この作品は昔から観ていて木屑が漏れるシーンや木の皮を逆さまに戻すシーンがお気に入りです。
最初は居眠りしていたものの電話が来てからは仕事をまじめに頑張っていたドナルドにこのラストはちょっとかわいそう。
60.ドナルドのそっくりさん
原題:Donald’s Double Trouble
公開日:1946年7月28日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、デイジー、ドナルドのそっくりさん
あらすじ
電話口でデイジーに叱られているドナルド。「人間を磨いてちゃんとした男になるまでは二度と会いたくないわ!」と電話を切られてしまいました。
落ち込むドナルドは自分とそっくりな見た目で紳士的な振る舞いのアヒルとすれ違い、彼に自分のフリをしてデイジーとよりを戻すように頼みます。
そっくりさんはデイジーの写真をみて快諾、デイジーも紳士的に振舞うドナルド(のそっくりさん)に機嫌を直し二人はデートへ。
その様子を見ていて嫉妬したドナルドはそっくりさんにキスをしないようにお願いしますがそっくりさんは聞き入れてくれず・・・。
感想
これも子供の頃から大好き。ドナルドの顔でやたらと紳士的なそっくりさんが違和感があって面白いです。
今回は「気みじかドナルド」とは違いお金だけで解決しようとします。結局は他人とデイジーをデートさせるので嫉妬するのは当たり前ですよね。
ラストはドナルドが成敗されると思いきやちょっと意外な展開で必見。
それにしても冒頭なぜあんなに怒られていたのでしょうか・・・。
あとがき
いかがでしたか?
共演者のバリエーションが戻りまたにぎやかになってきました。
次回もお楽しみに!
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