ディズニープラスオリジナル作品、「22番VS人間の世界」の紹介と感想です。
あがき続ける22番はなぜこんなに頑なになったのか?
基本情報
原題「22 VS Earth」2021 6分
Directed (監督) by Kevin Nolting
Written (脚本) by Josh Cooley (トイ・ストーリー4の監督)
Produced (プロデューサー) by Lourdes Marquez Alba
Disney+オリジナル作品
概要
ソウルの世界ではソウルたちが自分の”きらめき”を見つけ、それを通行証として地球に旅立ち生まれ変わっている。
しかし、”きらめき”が見つからない22番はずっとソウルの世界にとどまっていた。
友達のソウルたちが地球へ旅立つのを見送り続けた22番は次第に友達を奪う地球を憎むようになる。
そこで22番は、全てのソウルが地球へ行くことを阻止しようと5つのソウルを集めてアポカリプスという組織を結成。
従順なアポカリプスメンバーは22番の指示通りにソウルたちが”きらめき”を見つけるのを阻止しようとするが…。
どんな作品?
長編アニメ映画「ソウルフル・ワールド」のスピンオフ作品。
22番がジョーと出会う前のエピソードが明かされます。
ソウルフル・ワールドを見ていないと世界観が分かりにくいかもしれないけど、一応軽い状況説明があるので本作を単体の作品として見られなくはないと思います。
本編に挿入されていてもおかしくなかったくらい、22番を知るうえで大事かもしれない。
本編で22番のことが分からず感情移入しにくかった人が、ちょっと理解できるようになるかもしれない。
そんな作品です。
感想(ネタバレ注意)
地球を憎む22番の背景
本編での22番は強烈なこじらせひねくれキャラという感じで初登場シーンから完成されていたけど、その背景がちょっと知れるような気がする本作。
本編を初めて見たときには22番の頑なさがピンとこなかったんだけど、この短編を観たことで少し理解が深まった気がします。
友達を取られる怒りや自分だけが受け入れられないような悲しさが”きらめき”を見つけられない焦りと相まっていったんだろうな…。
まっさらすぎるソウルたち
アポカリプス結成のため22番が集めたソウルたちは、本当にまっさらで純真で可愛い。
声を子供が担当していることもあって可愛さ倍増です。
22番が適当に名付けた名前はマカロニ、ジミー、ピーナツ、Dパック、ムーンビーム。
簡単に捕獲されるシーンや22番のいうことを繰り返すシーン、22番大好きなところ、全部可愛くて癒される。
そして最後にマカロニと22番のハグ!なんて可愛…マ、マカロニー!!(ここ好き)
嘘つきのきらめき
嘘をついたことで”きらめき”を見つけたソウルが「I love lying!(ウソ大好き!)」と言って地球へ旅立つシーン。
へー嘘をつくことが”きらめき”ってこともあるんだ、と観ていたらカウンセラーが放った一言が…!
定番だけどここで聞くと思っていなかったジョークだから思わず笑っちゃった。万国共通ネタなのね。
人生の意味って?
Disney+のあらすじにはまるで人生の驚くべき意味が判明するような(もしくは22番が知るかのような)書き方となっていますが、そうはいきません。
そりゃそうだ。
終盤の話の流れで本作が終わるタイミングの予想がついたけど、ちょっと食い気味のタイミングが完璧すぎて。
こちらも定番ネタですが全力100%の完成度で見せてくる勢いが好き。
まだ本作を見てないのにここを見てしまい予想がついてしまったとしても、この完璧さをちょっと見てみてほしいです。