「スノー・バディーズ/小さな5匹の大冒険」感想~子犬と美少年に癒やされてみる?

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ディズニー・チャンネルで昨年末に2作品ほど放送され、気になっていたバディー・シリーズ。今月もまた違う作品を放送するようなので、観てみることに。

これはシリーズ1作品目ではないのですが、たまたま私にとってシリーズ初視聴の作品となりました。特に前作を観ていないとついていけないということもなく楽しめます♪

なんといっても個性豊かな子犬たちがかわいい!この映画を観た子供はもれなく子犬を欲しがると思うので親御さんは覚悟して観せてあげてください。

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基本情報

原題は「Snow Buddies」。2008年2月5日DVDリリース(日本では2009年1月21日)。劇場公開なし。

ゴールデンレトリバー×スポーツ映画「エア・バディ」シリーズのスピンオフで、バディの5匹の子犬たちが主人公。

「エア・バディ」シリーズの7作目で、スピンオフシリーズでいうと2作目になる。

監督はロバート・ヴィンス( スピンオフシリーズは全て同じ監督)。

あらすじ


5匹の子犬“バディーズ”―食べることが大好きなバダボール、ヒップホップ通のビードッグ、紅一点のローズバッド、禅の道を追求するブッダ、泥んこ好きのマッドバッドは、それぞれの優しい飼い主にかわいがられて幸せに暮らしています。ある日、美味しい物に目がないバダボールが、アイスクリームのトラックに潜入。他の子犬たちも一緒に乗り込みます。ところが、そのコンテナは飛行機に乗せられ、舞い降りた所は遠くアラスカの大地!家に帰りたい一心で懸命に雪原を駆けていくうち、1匹のハスキーの子犬シャスタに出会い・・・

ディズニー公式

その後、5匹の子犬は少年アダムとハスキー犬シャスタとともに犬ぞりレースに出ることになります。

登場人物

※私の記憶と印象で書いているので間違ってたらごめんなさい。

バダボール

ゴールデンレトリバーの男の子。食いしん坊で姉弟と比べ体が大きいのんびり屋さん。

飼い主の男の子とは食いしん坊同士で気が合うのかと思っていたけど、男の子の方はそんなに食いしん坊には見えなかったな。

赤いユニフォームを着て目の下を黒く塗っているので他の子犬たちと見分けやすい。さらにお気に入りは犬用のアメフトボールということで、飼い主とはアメフト好き繋がりなのかも。

しっぽを引っ張られるとおならが出ちゃう。

ビードッグ

ヒップホップ好きのゴールデンレトリバーの男の子。クールでカッコよく決めたいのに、ちょっと怖がりな面もある。

子猫を追いかけ回して親猫に追いかけられ、怖がるシーンも。そんな性格のせいか、体も兄弟たちの中では小さめに感じる。末っ子タイプ。

大きいチェーンに大きいイニシャル「B」が付いたネックレスが目印。飼い主の男の子も大きめの服にクールなポーズで雰囲気そっくり。

お気に入りは犬用バスケットボール。

ローズバッド

おしゃれ好きなゴールデンレトリバーの女の子。兄弟たちをまとめあげるしっかり者のお姉さんタイプ。

飼い主も女の子で、一緒におしゃれを楽しむ仲。お気に入りは犬用のサッカーボール。

片方の耳に付けたピンク色のリボンが目印。後半ではかわいいニット帽姿も披露。

そのニット帽を手に入れるシーンは何気ない場面だけどかわいくてお気に入り。

ブッダ

禅の道を追求するゴールデンレトリバーの男の子。「アームー」が口癖?

イスラム教がどうとかというセリフもあったような気がするし、なんだか設定を突くのが怖い。兄弟の中で目立つ存在ではないけど、ぽつりと良いことを言ったりといい味を出している。

飼い主は禅を学んでいる男の子。子犬たちが行方不明になったときに、確かこの男の子が一番荒れていたのが面白かった。

お気に入りは犬用(?)野球ボール。

マッドバッド

泥んこになるのが大好きなゴールデンレトリバーの男の子。

しかし、本作の舞台の大半が雪に覆われたアラスカのため、そのアイデンティティに危機が訪れる。(かわいそう…。)

飼い主の男の子も一緒に泥んこになって遊んでくれるパートナーだけど、泥にまみれていないマッドバッドをみてすぐに彼だとは気づかない場面も。

お気に入りは犬用バレーボール?

シャスタ

アラスカン・ハスキーの男の子。飼い主はアダムで、シベリアの地に暮らしている。

過去に犬ぞりレース中の事故で両親を亡くしているが、犬ぞりに夢中なアダムのためにレース出場を目指し頑張る姿が健気。

見た目はコロコロしているけどどこか大人びている。5匹のゴールデンレトリバー兄弟ともすぐに仲良くなる。

アダム

シベリアに住んでいる男の子。女の子のようにも見える美少年。飼い犬シャスタと仲良し。

犬ぞりを愛しているが、以前父ジョーが犬ぞりレース中に事故に遭い、家の中では犬ぞりを遠ざける雰囲気になっている。

アイスホッケーをやっているけど、本当にやりたいことではないので身が入らず、成績はいまいち。

その他

  • ジョー…アダムの父。犬ぞりレースの優秀な選手だったが、レース中の事故で犬を亡くし心に傷を負っている。
  • ジャンジョルジュ…昨年の犬ぞりレース優勝者。ジョーの事故もこの人の仕業だと思えるほどの、悪人ぶりと嫌われぶり。
  • タロン・ザ・グレート…アムロック山の洞窟に住むと言われる伝説のハスキー犬。シャスタの親ナヌークも、彼の弟子だった。
  • バーニー…保安官と一緒にいる警察犬。セントバーナード。

感想

※ストーリーの核心には触れないようにしていますが、ネタバレになり得る情報が含まれています。ご注意ください。

シャスタとアダムの最強コンビ!

主役の5匹の子犬たちももちろんとんでもなくかわいいのですが、私のお気に入りはハスキー犬の子犬シャスタ。

ただ私の好きな犬種の一つがハスキーというだけなのですが、美しい目の色とピンと立った耳、子犬ならではのコロコロした動きもたまらないです!

またアダムもそれはそれは愛らしく、彼が子犬たちと雪の中で戯れている映像だけで何時間でも見ていられそう。

バディーズシリーズはたくさんありますがアダムとシャスタはこの作品のみの出演だと思うので、それだけでスノー・バディーズを観て良かったと思えました。

突き抜けた悪役にむしろ好感が持てる

本作の悪役は人間のおじさんジャンジョルジュ。それはもう見事な悪役っぷりで、犬ぞりレースの全ての出場者に妨害行為をしかけるなどやりたい放題。

そして前年度優勝者なのに登場しただけで観客からブーイングが起こる嫌われっぷりは悪役としてむしろ好感が持てました。

これで映画を見ずとも彼の今年の優勝はないことが分かると思いますが、一体何が起こって誰に負けるのかは是非本編をみて善が悪に勝つセオリーの気持ちよさを味わってほしいです。

他にも私が思う”明確な敵がいる良さ”は、内輪もめをしなくて済むところ。

主人公が子供だと”仲間割れイベント”が起承転結の”転”になることもあります。すると展開によっては思いがけず主人公の誰かを嫌いになることも…。

この映画で子犬たちが大きな衝突もなく、仲良く可愛らしく頑張れるのも、外に誰もが認める倒すべき敵がいるからかなと思いました。ありがとうジャンジョルジュ。

意外と活躍する保安官たち

こういうファミリー映画は保安官が力になってくれない展開が多いのですが(保安官が優秀だとすぐ解決しちゃう場合もあるしね)、思いがけず優秀な本作の保安官。

子どもたちが「子犬がいなくなった!」と大勢で乗り込んできたとき、まさか適当にあしらって帰らせるんじゃ…と心配したのも束の間、他の保安官たちにすぐさま一斉メール!

アラスカ担当がおじいちゃんだったばかりにメールがしばらく読まれなかったわけですが、こんなに仕事が早く子供に親切な保安官はこういう映画では珍しいので嬉しくなってしまいました。

子犬がどこにいるのか見つかったときの対応も早かったし、コミカルパート担当でもある彼は本作お気に入りキャラクターの一人です。

アラスカのおじいちゃん保安官もちょいちょい仕事をしないことでストーリー上の”いい仕事”をしていたし、バーニーの功績も大きかったですね。

思いがけない出来事にも全て意味がある

映画の冒頭と最後に確かこのようなナレーション(タロンの語り)が入ります。見えない力によって思いがけないことが起こることがある。でも全てに意味があることを忘れてはいけない―――。

子犬たちの突然のアラスカ旅行は、きっとアダムとシャスタの願いを叶えるために起こったことだったんですね。(自分の飼い犬とクリスマスを過ごせなかった本当の飼い主たちは、ちょっとかわいそうでしたが…。)

子犬たちもオーロラを見たりイグルーで一夜を過ごしたり伝説の犬に弟子入りしたりといった普通の生活では一生味わえないような経験ができました。

日常においても突然想定外の事態になるとつい嘆いたり誰かを(あるいは自分を)責めたりしてしまいそうになります。しかし、この出来事にもなにか意味があると思うことができれば、事態を冷静に受け止め何かを得ようと前向きに立ち向かえるのかもしれません。

あの子役は今…!?

ちょっと昔に作られた子役がいっぱい登場する映画を観ていると、思いがけず子供の中に見たことがある面影を発見することがあります。

今回私が見つけて1人で喜んでいたのは、ノア(子犬たちの親の飼い主だったと思う)役のディラン・ミネット。

ネットフリックスドラマ「13の理由」のクレイ(主役)役や映画「グースバンプス モンスターと秘密の書」「ドント・ブリーズ」など、何度も見たことがある俳優さんでした。

そこでちょっと調べると、アダムは「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」でウィルJr.を演じたドミニク・スコット・ケイだったり、シャスタの声はディズニー・チャンネルのドラマ「スイートライフ」主演の双子の一人、ディラン・スプラウスだったりと、まだまだ発見がありそう!

海外映画・ドラマ通の方は興味があれば調べてみると楽しいかも。

ちなみにエンドクレジットでびっくりしたのはウーピー・ゴールドバーグがミトンズ(ちょっとだけ登場する母親猫)役だったことです。

おまけ:思わず突っ込みたくなるシーン

  • 犬ゾリレースのゴール地点が飛行場
  • コンテナを飛行機から落下させるだけの輸送方法
  • 数日をまたぐこの犬ぞりレース、絶対子供がやっていいやつじゃない…!
  • コース上で動けないままバーニー(警察犬)が来るまで放置されているだけのレース脱落者たち(かわいそう)

などなど。

あとがき

今回は吹替版を視聴しました。エンドクレジットの一言集のみ、英語も聞いてみたり。

そういえば日本語版声優にまえだまえだますだおかだという、続けて書いちゃうとちょっとややこしい2組が参加しています。ますだおかだの2人は声に面影を感じるけど、まえだまえだは全く分からなかった!演技も上手だし、子供の声当ては難しいですね。

アダムが前田(兄)くん、シャスタが前田(弟)くん、ジョーが岡田さん、ジャンジョルジュが増田さんらしいので、よーく聞いてみてください。

いやはや猫好きのはずが、この映画の子犬たちにはすっかり心奪われてしまいました。こうなれば関連作も続けて観ていこうと思いますので、興味があればそちらの記事も是非♪