「サンタ・バディーズ/小さな5匹の大冒険」感想~犬のサンタが空を飛ぶ!

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前回の「スノー・バディーズ」に続き、今回は「サンタ・バディーズ 小さな5匹の大冒険」を鑑賞しました。

↓前回の記事はこちら

ゴールデンレトリバーの子犬が大活躍するかわいい映画、シリーズ第2作。今回登場するハスキー犬の子犬が可愛すぎて、それだけで観てよかったと思うほど!美少年と共に悪いやつを打ち負かす爽快ストーリー展開も良かったです♪

犬が主役の映画なので、人間のサンタさんとともに子犬にプレゼントをあげる犬のサンタさんがいるという設定が面白い!もちろんクリスマス映画にふさわしく、心温まる展開です。

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基本情報

原題は「Santa Buddies」。2009年11月2日DVDリリース(日本では2011年11月16日)。劇場公開なし。

ゴールデンレトリバー×スポーツ映画「エア・バディ」シリーズのスピンオフで、バディの5匹の子犬たちが主人公。

「エア・バディ」シリーズとしては9作目で、スピンオフシリーズでいうと4作目になる。

監督はロバート・ヴィンス( スピンオフシリーズは全て同じ監督)。

あらすじ

ディズニーが贈る、かわいい5匹の“しゃべる”ゴールデン・レトリーバーの子犬たちの冒険を描く“バディーズ”シリーズの第2弾が登場です!
もうすぐクリスマス。けれども、北極ではサンタ・クロースとサンタ・ドッグが、クリスマスの魔法を司るつららが溶け始めていることに心を痛めていました。それは、人々がクリスマスの本当の意味を忘れかけていることが原因でした。そんな中、サンタ・ドッグ・ジュニアは、父サンタ・ドッグに反発して北極から逃げ出します。5匹の子犬たち(バディーズ)を訪ねたサンタ・ドッグ・ジュニアは、普通の子犬の生活を味わって上機嫌!しかし、その間にもつららはどんどん溶けていき…。果たしてクリスマスの運命は!?
バダボール、ビードッグ、ローズバッド、ブッダ、マッドバッド―大人気のバディーズが、新しい仲間と共に力を合わせて、クリスマスを救うために大活躍!信じる心とクリスマスの大切さを伝え、きっと親子で話したくなるハートウォーミングストーリー!

ディズニー公式

↓これはまた違う作品みたいなのですが、雰囲気はこんな感じ。

登場人物

※私の記憶と印象で書いているので間違ってたらごめんなさい。

バダボール

ゴールデンレトリバーの男の子。食いしん坊で姉弟と比べ体が大きい。下に3兄弟と言っていたので、つまりは上から2番目のお兄ちゃん。

前作では気が付かなかったけど、飼い主も食いしん坊な見た目。家はお金持ちでシェフを雇っているようなので、日々おいしいものを食べているのでしょう。

クリスマスのごちそうのメイン、ローストチキンかなにかをつまみ食い…というか1匹で食べ尽くしてしまい、兄弟初の”悪い子リスト”入りとなった様子。

ビードッグ

ヒップホップ好きのゴールデンレトリバーの男の子。大きいチェーンにイニシャル「B」が付いたネックレスが目印。

喋り方は「~だぜ!」みたいな、ちょっと背伸びした感じ。私の予想では兄弟の末っ子。

本作では得意のブレイクダンスを披露。”赤鼻のビードッグ”という大役も。

ローズバッド

おしゃれ好きなゴールデンレトリバーの女の子。飼い主の女の子とは一緒におしゃれを楽しむ仲で、耳に付けたピンク色のリボンが目印。

リーダーシップがあるしっかり者なのでお姉ちゃんかと思いきや、本作でバダボールより下の妹であることが分かった。

みんなが協力するシーンでは率先してその場を仕切り兄弟に指示を出すんだけど、その的確さと愛らしさで全く嫌な感じがしないのがすごい。

ブッダ

禅の道を追求するゴールデンレトリバーの男の子。「アームー」が口癖?

普段座禅をしているだけあって兄弟の中でも一番落ち着きがあるが、さすがのブッダもサンタ・ドッグ・ジュニアの自由奔放ぶりには心の平静を保てず。

5匹が問題にぶつかって話し合いになったときには、たいていブッダの一言で良い方向にまとまっていく気がする。

マッドバッド

泥んこになるのが大好きなゴールデンレトリバーの男の子。この子に関しては性格がまだあまり掴めず。

庭にはマッドバッドのための泥エリアがあるみたいだけど、飼い主の家のクリスマス装飾は部屋中白を基調としていてなんだか嫌な予感…。

今回飼い主にある服を着せられるシーンがあるのですが、歩きにくそうな感じ含め子犬くんには悪いけどめちゃくちゃ可愛かった。

タイニー

ヨークシャーテリアの子犬で、女の子。体が小さいのでタイニーと呼ばれている。

路地裏で食べ物を探す野良犬生活だけどクリスマスの奇跡を信じ一生懸命生きている姿が健気。

彼女の歌が本作にちょっとしたミュージカル感を足している。

サンタ・ドッグ・ジュニア

たぶん、グレート・ピレニーズの子犬。真っ白ふわふわな男の子。

いたずら好きのやんちゃ坊主で、父サンタ・ドッグの後を継ぎクリスマスを守らなければいけないという宿命に反抗したいお年頃。

普通の子犬になりたくてたまたまサンタのリストで見かけたバダボールに会いに行く。

首輪に付いたクリスタルを使いクリスマスの魔法が使えるけど、彼の思い通りに使えているのか自動発動しているのか…?

その他

  • マイキー…病弱な男の子。クリスマスを信じない子どもが増える中、サンタを信じ子犬がほしいと手紙を書く。大きな目が印象的。
  • スタン・クルージ…野犬捕獲員のおじさん。犬を邪険に扱っているが、その理由は子供の頃のクリスマスにあるらしい。
  • エディ…サンタの元で働くエルフ犬(ジャックラッセルテリア?)。クリスマスの魔法のちからにより、人間とも話す事ができる。エルフ服を着ていて、靴がかわいい。
  • イーライ…エルフ。プレゼントの準備を管理したりサンタへの手紙を集めたりと仕事は多岐に渡る。役職的にはエディの部下?
  • サンタクロース…みなさんご存知のサンタクロース。本作では犬たちに主役の座を譲り、しょっちゅうクリスマスのつらら(魔法の源)の様子を見に行くおじいちゃんとなっている。
  • サンタ・ドッグ…サンタ・ドッグ・ジュニアの父で、サンタとともに世界の子犬にプレゼントを配る。ジュニアには自分の後を継ぐ自覚を持ってほしい。期間限定のホットスナックみたいでおいしそうな名前!

感想

※ネタバレ情報が含まれています。ご注意ください。

主人公5匹の個性を堪能

5匹のチームワークが見られるのは映画の後半。前半は兄弟それぞれとサンタ・ドッグ・ジュニアとのやりとりが見所のひとつです。

なにせ主人公が5匹もいるのでひとりひとり(1匹1匹)に焦点をあてたシーンがあるととても見やすい!ジュニアのエピソードも5回見られるし!

最初のバダボールとジュニアのエピソードで展開が分かってからは、ジュニアが次に一体なにをやらかすのかワクワクしながら見てしまいました。

クリスマス・キャロル風味

本作の重要な登場人物スタン・クルージ。名前から察していただけると思いますが、サンタクロースっぽくもあり、スクルージ(クリスマス・キャロル)っぽくもあります。

そんな彼がクリスマスの奇跡を目の当たりにして思いやりや分かち合いの喜びを思い出すストーリーはまさにクリスマス・キャロル。

序盤では救いようのない悪いやつなのかと思いましたが、クリスマスの奇跡のちからは偉大。彼の頑なな心を一瞬にして溶かしてしまいました。

ついでに町のクリスマスイベントでエルフ役としてやる気なく働いていたお兄さんもイーライやエディに会い目の輝きを取り戻しました。これはメインエピソードではないですが、結構好き。子供に夢を与える仕事には是非誇りを持ってほしい!

そういえば犬が主役の映画ではスタンのような野犬捕獲員が悪者になりがちですよね。本作ではスタンにも良い変化があるので救われますが、本当に悪いのは犬を捨てる人なのになと思ってしまいます。

クリスマス音楽が好き

本作で印象に残ったのはテーマ曲。

11月から12月のディズニーランドで流れていそうな、クリスマスらしい心が踊る音楽です♪

世界中にプレゼントを配るシーンでは、各国のシーン毎にその国のアレンジを加えています。日本アレンジもありますよ!

余談ですが海外から見た日本、というシーンを見るのが結構好きで、今回も”日本人から見たらちょっとちぐはぐな、でも海外の人が見たら一目で分かる日本らしさ”が面白かったです。

本作には過去作品との繋がりが!

本作の2つ前の作品「スノー・バディーズ」には”思いがけない出来事にも全て意味がある”というメッセージが込められていました。

そしてその作品でバディーズは偶然アラスカへ行き犬ぞりレースに出場するわけですが…。

まさか、この作品でその犬ぞり経験が役立つだなんて!まさしく思いがけないアラスカでの出来事には意味があったわけです。こう繋がるとは…。

主人公が同じ子犬たちという以外にシリーズ同士のつながりはないだろうと全く期待していなかっただけに、子犬たちの作品をまたいだ成長っぷりに嬉しくなっちゃいました。

おまけ:ちょっと気になったシーン

  • 本筋には触れないところでしっかり登場したコミカル担当保安官(彼レギュラー出演者だったんですね!)
  • サンタとサンタ・ドッグ、トナカイたちがしていた仕事をジュニアとバディーズが一晩でやり遂げてしまったら、彼らの立場がないのでは…?
  • 犬がしゃべる設定の大事な部分(人とは会話できない)を軽々と越えてしまった本作。今後の作品はどうなる…?
  • そもそもクリスマスのつららはなぜ減ってしまったんだろう。なぜみんなサンタを信じなくなってしまったの?プレゼントは毎年配っているだろうに…現代っ子だから?そしてこの町の人やジュニアだけの力で復活できたの?
  • 「スノー・バディーズ」に続き「サンタ・バディーズ」でもクリスマスを飼い犬と過ごせなかったバディーズの飼い主たちがさすがにかわいそうで…。彼らに良いことがありますように!

などなど。

あとがき

今回も吹替版を視聴しました。

エディとイーライの吹き替えはTake2のお二人が担当したそうですが、あまりに自然で全然気が付かなかった私(エディが深沢さん、イーライが東さん)。この情報を知った上でもう一度みたら違ったかな?

またタイニー役のアヤカ・ウィルソンちゃんやマイキー役の加藤清史郎くんも可愛らしかったです。タイニーの歌声は特にキュート!

クリスマスの映画はたくさんあってどれを観るか迷ってしまいますが、犬好きであれば観てみてほしい作品です。(犬好きの意見も聞きたい)

犬のサンタさんがいるなら、猫やウサギやニワトリなんかにもサンタさんがいたらいいのになぁ。