前回に引き続き、プルートの短編映画を3作品観ていきます!
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プルートの短編アニメ映画13~15
13.プルートの南米旅行
短編映画「Pluto and the Armadillo」より
原題:Pluto and the Armadillo
公開日:1943年2月19日
監督:クライド・ジェロニミ
登場キャラクター
プルート、ミッキー、アルマジロ
あらすじ
飛行機で南米に到着したミッキーとプルート。
プルートがミッキーに投げてもらったボールに追いつくと、なんとボールがひとりでに動き出します。それはミッキーが投げたボールにそっくりでしたが、丸まったアルマジロだったのです。
プルートは初めて見るアルマジロに興味津々。アルマジロもプルートのことが気に入ったようすですぐに2匹は遊び始めます。
しかし、些細なことでアルマジロに腹を立ててしまったプルートは…。
感想
ウインクがチャーミングなアルマジロがかわいい作品。公開日と南米というテーマからピンとくる方もいると思いますが、長編映画「ラテン・アメリカの旅」に使われる予定の作品だったようです。
アルマジロのテーマ曲?の陽気な音楽に合わせ体を揺らして歩くアルマジロがなんともキュート!ちょっと色っぽくも見えるところ、さすがディズニーの描く動物(の女の子)です。
ボールの真似をしたアルマジロが足だけだしてぴょんぴょんするところや終盤の2匹のダンスが大好き!土の中をコの字に進み、プルートだけが直進して障害物にぶつかってしまうシーンは「ミッキーのゴルフ」を思い出しますね。
初めて出会う相手に慎重だったり怒りっぽくなるけど本当は心優しいプルートらしさ全開のストーリー。後半のアクシデントで純粋に信じ込み悲しみに暮れるプルートは、かわいそうとは思いつつなんだか愛しさが増します。
ミッキーの出番は少ないですが最後のきょとん顔がかわいかったです。
14.プルートの二等兵
短編映画「Private Pluto」より
原題:Private Pluto
公開日:1943年4月2日
監督:クライド・ジェロニミ
登場キャラクター
プルート、チップ、デール
あらすじ
軍の二等兵であるプルートは、大砲を守るよう命令をうけます。
ところが、その砲台にはチップとデールが木の実をためていました。大砲を上手に使って木の実の殻を割っていたのです。
大事な大砲を守るためプルートはリスたちを止めようとしますが、リスたちはなんとも手強く悪戦苦闘。
それでもリスたちから木の実を取り上げ得意げになるプルート。しかし、2匹のリスがこのままやられっぱなしでいるわけはなく…。
感想
実はこの作品、チップとデールのデビュー作!プルートとの共演者としてデビューしていたのは意外でした。
冒頭、”右向け右!”などの命令が複雑になり足が絡まるお決まりの流れでは、”休め!”での全力の休み方が好き。
チップとデールはデザインがまだ古く、リスらしさがより強くてこれもかわいい。デビューからなかなかのやっかいな奴らです。ラストで木の実を一気に割る方法はそのコテンパン具合に感心してしまうほど。
それにしてもリスたちによる大砲の操縦が楽しそう。象みたいだったり掃除機みたいだったりする大砲はまるで生きているようです。
まじめなプルートがなんだか気の毒になってきますが、もはや誰もチップとデールには勝てないのですね。
15.プルートの春や春
短編映画「Springtime for Pluto」より
原題:Springtime for Pluto
公開日:1944年6月23日
監督:チャールズ・A・ニコルズ
登場キャラクター
プルート、春の精霊?(パーン)、鳥、子羊、イモムシ、蝶、蜂
あらすじ
春が訪れ、眠っていたプルートは春の訪れを告げる精霊に導かれるように目を覚まして森へでかけます。
花は咲き乱れ、鳥がさえずり、子羊は飛び跳ねる春の1日。プルートも力いっぱいこの素敵な日を満喫していきます。
その中で出会ったイモムシはプルートのしっぽで蛹になると美しい蝶へ。踊る蝶の美しさにプルートは思わず顔を赤らめます。
しかし、蝶に浮かれたプルートが蜂の巣を使ったダンスを披露したことをきっかけに、楽しい春の日が一転し次々と災難が…。
感想
ナレーションや歌、ダンスなどが挿入され、いつもとはちょっと違う雰囲気の作品。キャラクターのセリフはありません。シリーシンフォニーっぽいかな?
いい声のイモムシが素敵。色っぽい蝶も魅力的。蝶は美女に変身したときのアースラ(「リトル・マーメイド」の悪役)にちょっと似ている気がします。
登場するたくさんの生き物がみんなかわいくて絵になるシーンが多い、まさに春らしい作品。プルートがとても楽しそうで見ているこちらも楽しい!
ラストはドナルドっぽい八つ当たり。怒ったプルートがこっちに向かってきそうでちょっと怖いところも。
ちなみに後半でプルートが飛び込んだ茂みは「ポイズン・アイビー」(ツタウルシの一種)。プルートの反応でなんとなくウルシ系だとわかり問題なく楽しめるところがカートゥーンの良いところですね。
あとがき
いかがでしたか?
前回の骨祭りは嘘のように食べ物(食い意地)には関係のない3作品でしたね。プルートと小さな動物や虫たちはとても相性がよく、どのお話も楽しかったです。
次回もお楽しみに!
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