第16回となる今回はミッキー短編映画シリーズの76~80作目。
前回(第15回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画76~80
76.ミッキーの害虫退治
短編映画「Mickey’s Garden」より
原題:Mickey’s Garden
公開日:1935年7月16日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、プルート、虫たち
あらすじ
庭の野菜を守るためプルートをつれて殺虫剤をまいているミッキー。
しかしミッキーは誤って強力な殺虫剤を大量に浴びてしまいます。
もうろうとしたミッキーのまわりでは植物が巨大化を始めあっという間に家や庭を飲み込んでいき、さらには虫たちまで巨大に。
大きな虫たちは桶いっぱいの殺虫剤を飲み干すと、先ほどの仕返しとばかりにミッキーやプルートに襲い掛かり・・・。
感想
ミッキー短編映画シリーズで2つめのカラー作品。今後はずっとカラーが続きます。
ディズニーらしい滑らかなアニメーションで描かれた大量の虫が植物を荒らすシーンは苦手な方もいるかも。かくいう私も虫が苦手なのですが、植物をきれいに食べつくす様子は気持ちよくもありいつも複雑な感情で観ています。
ミッキーの幻覚の中で植物が大きくなっていく不思議な映像、殺虫剤で酔っ払う虫たち、虫たちの体の特性を生かしたアクションなど見所がたくさんあり、ずっとセリフがなかったことに最後のシーンまで気付かないほど。
そんな中、地味に気に入っているのが序盤のリズミカルに殺虫剤をまくミッキー。グーフィーの笑い声を悪役風にしたようなキリギリスもじわじわとまた観たくなります。
77.ミッキーの消防隊
短編映画「Mickey’s Fire Brigade」より
原題:Mickey’s Fire Brigade
公開日:1935年8月3日
監督:ベン・シャープスティーン
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、グーフィー、クララベル
あらすじ
火事の現場に駆けつけた消防隊のミッキー、ドナルド、グーフィー。
それぞれが消火活動と家財道具の運び出しに励みますが、炎や煙に翻弄されなかなか作業が進みません。
そんな中、上の階から歌声が。なんと、クララベルが火事に気付かずまだ入浴中だったのです。
3人はクララベルの救出を始めますが、驚いたクララベルは説明も耳に入らず事情が分からないまま運び出されてパニックに・・・。
感想
白黒時代にもホーレスとミッキーがミニーを救出するお話がありましたが、(19作目の「ミッキーの消防夫」)今回はキャストもがらりと変わりました。クララベルはヌードOKでミニーはNGとかあるんでしょうか。
ミッキーのお気に入りシーンはグーフィーの足を消火栓につなごうとするボケのあとに見せる笑顔。ホースと格闘して画面が濡れるシーンも楽しいです。
ドナルドは小さな炎たちとのやりとりはもちろん、クララベルに叩かれて一瞬ファイティングポーズをとるところが面白いです。彼のこういうところが好き。
グーフィーはこの作品では特に彼のおっとりしていて抜けているところが発揮されていて面白いと思います。クララベルに火事を説明するところとか、家具を火の中に運び出したりとか、とにかく笑っちゃいます。
3人のキャラクターがわかりやすく面白い、どなたにもおすすめの作品です。
78.プルートの化け猫裁判
短編映画「Pluto’s Judgement Day」より
原題:Pluto’s Judgement Day
公開日:1935年8月31日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、プルート、子猫、裁判官など夢の中の猫たち
あらすじ
子猫を追いかけていたプルートはミッキーに叱られて暖炉の前で不貞寝を始めます。
プルートの夢の中に現れたのは一匹の猫。プルートを挑発し洞窟の中へ誘導すると、そこは猫の裁判所でした。
裁判ではプルートのせいで命を落とした、犬の恐怖症になったと主張する猫たちが次々と登場します。
陪審員もろくに話し合わずにプルートを有罪だと決めつけ、火あぶりの刑の判決がで。
感想
猫好きが作ったのか、猫が嫌いだからつくったのか、とにかく猫たちによる結構怖いお話。子供によっては泣いちゃうかも。
私が子供の頃はこの不思議な雰囲気と猫が(たとえ怖い顔でも)たくさんでてくるところが気に入っていたようで何回も観ていた作品のひとつです。(プルートが怖がっているのはかわいそうだったけど)
裁判は一部ミュージカルになっていて子猫たちの歌声がかわいくて怖くて素敵。陪審員たちの息の合った歌と動きも印象的です。猫の顔がアップになり瞳の中に怯えるプルートがいるシーンもかっこいい。
ラストはお約束の無害な子猫をプルートが怖がるという形ですが、(今回出番の少ない)ミッキーが見事に2匹を仲直りさせてくれる後味の良いラストです。
79.ミッキーのアイス・スケート
原題:On Ice
公開日:1935年9月28日
監督:ベン・シャープスティーン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、ドナルド、グーフィー、(ホーレス、クララベル)
あらすじ
ミニーと一緒にスケートを楽しんでいるミッキーは華麗なスケーティングを披露。
グーフィーは氷に穴をあけて魚を捕ろうと奮闘し、ドナルドは寝ているプルートにスケート靴をはかせるいたずらをします。
スケート靴に悪戦苦闘するプルートをみて笑うドナルド。しかし次第に風が強くなり、凧を背負っていたドナルドは吹き飛ばされてしまいます。
ドナルドの声を聞き駆けつけたミッキーが慌てて服を掴みますがドナルドの体は空へ舞い上がり・・・。
感想
ディズニーのメインキャラクターたちが大集合の楽しい作品。
冒頭のデートが微笑ましくて大好き。ミッキーは調子に乗って失敗するところまでが完璧です。
ドナルドのいたずらは気持ちよく寝ていたプルートにはとんだ災難ですが、一生懸命立とうとする様子がなんともかわいい。凍ったしっぽを追いかけたりとお決まりの動きも見せてくれます。
それを笑うドナルドにあまりにもすぐ罰が当たる展開にはこっちが笑っちゃう。すぐに駆けつけるミッキーがまたかっこいいです。
オチに登場するのはこんな騒動の中でもマイペースに魚を捕ろうと奮闘していたグーフィー。ちゃんとそれぞれの話が繋がっていました。
80.ミッキーのポロゲーム
別タイトル:ミッキーのポロチーム
原題:Mickey’s Polo Team
公開日:1936年1月4日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、グーフィー、ビッグバッドウルフ、ローレル&ハーディー、ハーポ・マルクス、チャップリン、ジャック・ホルト(審判)
あらすじ
ミッキーマウスチームと映画スターチームによるポロの試合が行われます。
選手入場から沸き立つ観客席。
ドナルドがボールを飲み込んでしまい敵味方から追われるはめに。ドナルドが審判にしがみつき、審判は他の選手たちを止めようとしますが・・・。
感想
実在のスターたちとディズニーキャラクターの共演が楽しい作品。昔のスターなのでほとんど知らないのですが検索すると本人そっくりなのが分かります。
ポロは馬に乗って行うスポーツですが選手それぞれが乗る馬も個性的で、キャラクターによっては相性の良い動物に乗っているのが面白いです。
この作品では映画スターたちが目立っているのでミッキーやグーフィーの活躍はほとんどなし。でもそんな中でオチを持っていくドナルドはずるい。ビッグバッドウルフもおいしいですね。
登場キャラクターにはポロチームと審判を書きましたが、客席にはもっとたくさんのキャラクターやスターたちがいるのでぜひ観てみてください!
あとがき
いかがでしたか?
やっぱりカラー映画は華やかで物語りもより楽しくなる気がします♪
次回もお楽しみに!
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