第2回となる今回はミッキー短編映画シリーズの6~10作目。
1作目などを含む前回と比べると知名度は下がりますが、今回も名作ぞろいです。
前回(第1回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画6~10
6.猫の居ぬ間のタップダンス
短編映画「When the Cat’s Away」より
別タイトル:ネコの居ぬ間のタップダンス
原題:When the Cat’s Away
公開日:1929年4月11日
監督:ウォルト・ディズニー
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、カット・ニップ(トム・キャットとして)、ネズミたち、オウム
あらすじ
トム・キャットが戸締りをして上機嫌でハンティングにでかけていきます。どうやら今日は一日家を留守にする様子。
それを見たミッキーはいとも簡単にミニーやほかのネズミたちとトム・キャットの家に侵入。
ミッキーとミニーは仲良くピアノを演奏し、ほかのネズミたちも思い思いに音楽を楽しんでいます。
そのうちにレコードを見つけたネズミたちは自分たちの体を使ってレコード再生に成功。
ミッキーとミニーはその音楽に合わせてダンスを始めます。
感想
ミッキーとミニーがネズミとして描かれている珍しいお話。
原題「When the Cat’s Away」は日本で言う「鬼の居ぬ間に洗濯」のようなことわざらしいです。
ストーリー性は薄めですがひとつひとつのシーンのかわいらしさが魅力。表情やポーズも細かく描かれカートゥーンなのにどこか繊細な感じがします。
チーズの穴をオルゴールに利用するシーンや、やっぱりレコード再生のシーンが楽しい。
ラストのダンスシーンでは画面いっぱいにミニーちゃんのお尻をみることができます。
7.裏庭の戦い
短編映画「The Barnyard Battle」より
別タイトル:裏庭の闘い
原題:The Barnyard Battle
公開日:1929年4月25日
監督:アブ・アイワークス(ウォルト・ディズニーとされていることも)
登場キャラクター
ミッキー、ピート、ネズミたち、猫たち
あらすじ
ラッパの合図と楽団の音楽が鳴り響く庭。
ネズミたちは身体検査を受け新兵として銃を持ち行進しています。ミッキーも身体検査に合格し、銃を渡されました。
そこへ敵の猫たちが大砲を持ってネズミたちのいる庭へ。
猫が打った大砲を皮切りに銃撃戦開始。ミッキーは家の中から応戦し、玉切れにもピアノの鍵盤を銃弾の代わりに使って対応します。
しかしそんなミッキーの後ろから敵のピートの手が迫り・・・。
感想
ネズミ対ネコの戦いのお話。この組み合わせ、決着は目に見えていますね。
ミッキーとほかの多くのネズミたち、ピートとほかのネコたちとの区別が付きにくく、一番目立っているのがそうだろうという感じで捉えました。
戦争の舞台は庭という小規模な場所ですが銃や大砲を撃ち合い家の中にも武器がたくさん見えるのでちょっと怖い。敵である猫が牙をむき出し泡を吹いているのも怖い。
好きなのはミッキーがピアノの鍵盤を銃弾として使うシーン。身体検査も印象的です。
銃撃のはじめのほうやミッキーが猫をやっつけるところはリズミカルなのでずっと見ていられます。
8.ミッキーの畑仕事
短編映画「The Plowboy」より
原題:The Plowboy
公開日:1929年6月28日
監督:ウォルト・ディズニー
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ホーレス・ホースカラー、牛(クララではないらしい)、動物たち、ハチ
あらすじ
ホーレスと一緒に畑を耕す農夫のミッキー。
そこへミニーが牛と一緒にやってきてミッキーを呼んだので、ミッキーは牛の乳搾りを開始。
しかし歌っているミニーにミッキーが突然キスをしたことで、ミニーはバケツでミッキーを叩き行ってしまいました。
仕方なく畑仕事に戻るミッキーでしたが、ホーレスの上にハチがとまり・・・。
感想
ホーレス・ホースカラーのデビュー作。まだ4足歩行だったり2足歩行だったりしています。
ミニーちゃんはアイシャドウばっちりで農家のお話なのに女の子度がアップ。ハイヒールもはいているし、そういえば仕事はひとつもしていません。
横スクロールの映像が多い中、ホーレス暴走時の真正面からのカットが楽しい。横スクロールは常に右から左へ流れるようで、キャラクターが左へ進むとなんだか変な感じです。
この作品のミッキーには初期作品のやんちゃさ、強引さ、泣き顔が全部つまっています。
9.カーニバル・キッド
短編映画「The Karnival Kid」より
原題:The Karnival Kid
公開日:1929年7月31日
監督:ウォルト・ディズニー、アブ・アイワークス
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、カット・ニップ、ソーセージ、2匹の猫、ほかの動物たち
あらすじ
カーニバルでホットドッグを売っているミッキーはカーニバルのダンサー、ミニーからの注文を受けホットドッグを作ります。
ミッキーはかわいくてセクシーなミニーに無料でホットドッグを渡しますが、ミニーが食べようとするとホットドッグの中からソーセージが逃げ出してしまいました。
その夜、ミニーの気を引くためにミッキーは2匹の猫と協力して歌と踊りを披露。
ミニーは気に入ったようですが、その騒音に怒ったカット・ニップは・・・。
感想
ミッキーが初めて言葉をしゃべった作品。その言葉は「ホットドッグ」!
声が今より低いですがこの頃の吹き替えはまだウォルトではなく、作曲家のカール・スターリングという方だったそう。
ソーセージたちがホットドッグだけに犬みたいに鳴いたり動いたり、表情豊か。ソーセージなのに不思議です。いろんな意味で食べづらそう。
この作品には珍しくミッキーが猫と協力するシーンがあります。この猫たち、お笑いコンビみたいで楽しいのにあまり観たことがないです。ほかの作品には出ていないのでしょうか。
ちなみに、テレビアニメ「ミッキーマウス!」(2013~)でも確かミッキーがミニーのためにホットドッグのソーセージを追いかける話があります。きっとこの作品のパロディですね。
10.ミッキーのフォーリーズ
短編映画「Mickey’s Follies」より
原題:Mickey’s Follies
公開日:1929年8月28日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン、(アブ・アイワークス)
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、パトリシア・ピッグ、動物たち
あらすじ
農場で「ミッキーのフォーリーズ」(歌やダンスなどのショー)が開催されます。
フォーリーズはミッキーたちの演奏で幕を開け、まずは5羽の鳥のダンス。そして、2羽の鶏のアパッシュダンス、パトリシアのオペラが続きます。
最後はミッキーがミニーへの愛を込めて「ミニーのユー・フー!」を歌い、演奏し、踊りますが、ダンスが激しさを増すあまり・・・。
感想
ショーをみているような賑やかで楽しい作品。
この作品の後半でミッキーが披露する「ミニーのユー・フー!」は世界初のアニメソングだそう!(wikipediaより)
出演側にも観客側にもたくさん動物がいて楽しいし、それぞれの動きが細かく描かれています。
やはり見所は最後のミッキーによる「ミニーのユー・フー!」。口の動きがしっかり歌詞にあっていて表情豊かで面白いです。ミニーによる本物の「ユ・フー!」が入るのもかわいい。
ラストはちょっと痛そうなオチもしっかりついています。
あとがき
いかがでしたか?
「初めての~」「初出演の~」が目白押しですね。
次の初めてはなんでしょう↓
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