第8回となる今回はミッキー短編映画シリーズの36~40作目。
前回(第7回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画36~40
36.ミッキーの子沢山
短編映画「Mickey’s Orphans」より
原題:Mickey’s Orphans
公開日:1931年12月14日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、子猫たち
あらすじ
ミッキーとミニー、プルートが一緒に過ごしていたクリスマス(イブ?)の夜。
玄関のベルが鳴り、出てみると家の前にバスケットが置かれていました。中にはたくさんの子猫たちがいて、いっせいに家の中で遊び始めます。
その様子をみたミニーの提案でミッキーとプルートはサンタとトナカイに変装し、子供たちにプレゼントをあげました。
しかしやんちゃな子供たちはプレゼントを使って家中を壊し始め、ミッキーやプルートにいたずらをします。そして最後に大きなクリスマスツリーをお披露目すると・・・。
感想
原題の「Mickey’s Orphans」を直訳すると、「ミッキーの孤児たち」。
子猫が一匹かと思っていたらバーンとたくさん登場して音楽も突如賑やかになるシーンが面白かったです。
このお話ではクリスマスに捨てられてしまった子猫たちを暖かく迎え入れる優しいミッキーとミニー、そしてプルートの様子が描かれています。
が、子猫たちがあまりにやんちゃすぎてミッキーたちよりも観ているこちらのほうが子猫たちを叱りたくなってしまうほど。
最初に家に入って遊んでいるときはとてもかわいかったのですが・・・ミッキーはなぜのこぎりをプレゼントしてしまったんでしょうか。
37.ミッキーの鴨猟
短編映画「The Duck Hunt」より
原題:The Duck Hunt
公開日:1932年1月28日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、カモ、ノミ
あらすじ
鴨猟にやってきたミッキーとプルート。水辺ではたくさんのカモが遊んでいましたが、ミッキーたちを見ると急いで隠れてしまい1匹も見当たりません。
ところがミッキーたちが行進を始めると、その楽しそうな様子につられたのかカモたちが後ろをついてきます。
やっとカモを見つけたミッキーはプルートにカモの被り物をさせ、プルートがカモたちをおびき寄せている間に仕留める作戦に。
しかしミッキーの失敗により作戦がカモたちにばれてしまい、怒ったカモたちはミッキーとプルートを空高く持ち上げ・・・。
感想
以前の大鹿狩りに懲りずまた猟にやってきたミッキーとプルートのお話。
シンプルなカモのキャラクターが甘すぎず(かわいらしすぎず)、この時代らしくて好みです。
プルートは踊ったり行進したり被り物のカモも本物のように動かしたりと大活躍。あいかわらずノミが多すぎてこちらまでかゆくなりそうです。
ミッキーは銃の度重なる失敗や空中でお仕置きされている様子が面白く、プルートとの仲の良さに癒されます。
この作品が好きな方には是非「グーフィーのカモ猟」(1947)も観てほしいです。
38.ミッキーの御用聞き
短編映画「The Grocery Boy」より
原題:The Grocery Boy
公開日:1932年2月3日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート
あらすじ
ミニーに頼まれた食材を買っているミッキーとプルート。
帰りが遅いミッキーに対しミニーは怒ったふりをしますが、すぐに仲直りして一緒に食事を作り始めます。
しかし、プルートが焼きたての七面鳥を持って逃げ出したことで食事の準備は大騒動に。
みんなで家中を駆け回り、最後にはせっかく出来上がった大きなケーキが・・・。
感想
ミッキー、ミニー、プルートの日常を感じさせる作品。演奏会やパーティーも楽しいですが、おうちで仲良く過ごしているお話も良いものです。
ミッキーに怒ったふりをするミニーやミニーに呼び止めてほしいミッキーが微笑ましく、エプロン(フリルに大きなリボン結びの)を付けミニーを手伝うミッキーが素敵。
またしてもプルートのせいでおうちが大変なことになりますが、プルートのせいというよりは七面鳥から目を離してしまったのが敗因ですね。
それにしても、料理中に味見しておいしいという反応の後に全部捨てたミッキーの行動が不可解すぎて気になります。
39.ミッキーのシャボン玉騒動
短編映画「The Mad Dog」より
原題:The Mad Dog
公開日:1932年3月5日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、ピート、街の人たち、猫
あらすじ
ミッキーがプルートをお風呂に入れた後、プルートは誤って石鹸を飲み込んでしまいます。
口からシャボン玉を出すプルートを見て慌てて追いかけるミッキーでしたが、プルートはそのまま外に飛び出してしまいました。
街の人たちは口から泡を出しながら走るプルートをみて狂犬病と勘違い。通報を受け野犬捕獲員のピートがプルートを銃で撃とうとします。
やっと追いついたミッキーはプルートを殺さないようピートに涙ながらに訴えますが・・・。
感想
シャボン玉騒動というタイトルは平和な印象ですが、プルートが危機一髪なお話。
プルートはお風呂が苦手なようですが、それはミッキーがちょっと手荒なせいかも。それにしても細かい泡の描写には見入ってしまいます。
プルートを見て驚く街の人たちの様子は本人たちには悪いのですがみんな面白い。
ミッキーによる涙の訴えや果物を使った逃走劇も見ものです。
それにしてもせっかくお風呂に入れたのに、ノミは戻ってきちゃいましたね。
40.ミッキーのオリンピック
短編映画「Barnyard Olympics」より
原題:Barnyard Olympics
公開日:1932年4月15日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ピート、ミニー、クララベル、ホーレス、選手・観客など
あらすじ
オリンピックは演奏隊や様々な競技、大勢の観客で大賑わい。ミニーやクララベルも観戦を楽しんでいます。
ミッキーはホーレスのマッサージを受けながら、メインイベントのクロスカントリー(内容はトライアスロン?)出場に備えます。
しかしレースが開始した直後にピートの妨害を受け、ひとり出遅れてしまったミッキー。
必死に追い上げますが、またもピートの妨害により今度はほかの選手全員がコースを見失います。大混戦のレースの中、果たして優勝するのは・・・?
感想
ピンチでもめげずに一生懸命なミッキーを思わず応援したくなる作品。
レースは走るだけでなく棒高跳びや手漕ぎボート、自転車などを使用する過酷なもの。体も小さく力も弱いミッキーがどのようにピートを追い上げていくのかが楽しいです。
終盤でミッキーがピンチになったとき応援しているミニーが見ていられなくなりクララベルに身を預けて泣き出すところもかわいくて大好き。
冒頭ではグーフィーみたいなキャラクターがちらっと映ったり、笑い声が聞こえます。登場が待ち遠しいですね。
あとがき
いかがでしたか?
映画の舞台やバリエーションが増えてきたような。
次回もお楽しみに♪
感想記事の一覧はこちら↓