第4回となる今回はミッキー短編映画シリーズの16~20作目。
前回(第3回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画16~20
16.ミッキーのバイオリニスト
短編映画「Just Mickey」より
原題:Just Mickey
公開日:1930年4月21日
監督:ウォルト・ディズニー
登場キャラクター
ミッキー
あらすじ
舞台の幕が上がりミッキーがバイオリンを持って入場。転んでしまったり弦が切れたりというアクシデントがありつつも、気を取り直して演奏に入ります。
1曲目の「ハンガリー舞曲」は髪を振り乱しながら力強く演奏。
2曲目の「トロイメライ」はスポットライトの中、感情を込めるあまりに終始泣きながら演奏します。
アンコールに応え最後は「ウィリアム・テル序曲」の一部を演奏しますが、あまりに激しい演奏によりバイオリンが崩壊。ミッキーは無事演奏をやり遂げられるのでしょうか。
感想
初めてアブ・アイワークス以外によってアニメーション化されたミッキーの短編映画。原題は「Fiddling Around」とされていることもあります。
観客は笑い声や歓声のみで、ひたすらミッキーを堪能する映画。
舞台に対してミッキーが大きめで等身も今までより低く(頭が大きく)感じるので、ミッキーの表情を楽しむための映画なのかもしれません。
髪をなびかせたり鼻をすすったりころころ変わる表情が楽しい。冒頭や最後のちょっとドジなところもまたかわいらしいです。
カートゥーンだけどディズニーのことなので弦の動きや指捌きをある程度正確に作ってそう。バイオリン経験者さんにぜひ聞いてみたいです。
17.ミッキーの海山越えて
短編映画「Wild Waves」より
原題:Wild Waves
公開日:1930年4月25日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ペンギン、セイウチ、ペリカンなどの動物たち
あらすじ
ライフガードのミッキーはミニーが高い波にさらわれて助けを呼ぶ声を聞きつけて救助に向かいます。
大きな波に阻まれながらもミニーを救助したミッキーでしたが、ミニーは浜辺に着いた後に泣き出してしまいなかなか泣き止んでくれません。
そこでミッキーは海辺の動物たちと音楽やダンスを披露してミニーを元気付けることに。ミニーは元気を出してくれるでしょうか。
感想
子供の頃はカラー版を観ていたのでこんなに古い作品だとは思っていませんでした。
前回~今回あたりからミッキーのデザインやキャラクターに変化を感じます。
動物を楽器にしたりミニーに無理やりキスをするやんちゃさはなくなり、今の紳士的でやさしいミッキーに近づいた印象。
舞台が海辺なのは初めてでしょうか?
セイウチの歌やペリカン親子のリズムも大好きですが、救助のシーンのもどかしい感じも音楽と相まって楽しいです。
18.カクタス・キッド
短編映画「The Cactus Kid」より
原題:The Cactus Kid
公開日:1930年5月15日
監督:ウォルト・ディズニー
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ピート、ホーレス・ホースカラー
あらすじ
ソンブレロをかぶりホーレスに乗って西部の砂漠を進むミッキーは「EL ADOBE CAFE」というお店でひとり歌っていたミニーに一目ぼれ。
ミッキーの失礼な態度に一度は気を悪くしたミニーでしたが、彼のダンスやピアノ演奏に機嫌を直しビールを運びながら踊ります。
そこへピートが入店しミニーを気に入ったことで事態は急変。ミッキーの抵抗も空しくピートはミニーを連れ去ってしまいました。
ミニーを取り返すため、ミッキーはホーレスとともにピートの後を追いかけます。
感想
ちょっとやんちゃでおっちょこちょいなミッキー再び。情けないところも含め愛らしいです。
また初めてミニーの声をマーセリット・ガーナーが担当した作品であり、誘拐されたときの印象的な金切り声はここから始まったようです。
ホーレスは今回ミッキーの乗り物に徹していますがその足の速さを生かして大活躍。
ピートのやられっぷりも面白いし、前半はほぼ音楽だけにもかかわらずミッキーの陽気でかわいらしい面がたくさん観られて楽しいです。
子供の頃はミニーの頭にイスの背もたれがついていると思っていたのですが、あれは一体・・・?
19.ミッキーの消防夫
短編映画「The Fire Fighters」より
原題:The Fire Fighters
公開日:1930年6月25日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ホーレス・ホースカラー、他の消防士など
あらすじ
皆が寝静まっている夜に火事が発生。ミッキーやホーレスなどの消防士たちはあわてて現場へ向かいます。
火事になったのは大きなビル。人々が窓から脱出しているところへ消防車が到着しました。
苦戦しながらも消火にあたっていたミッキーは最上階に取り残され悲鳴をあげているミニーを発見。
ミッキーは隣のビルから洗濯紐をたどってミニーの救助に向かいますが、戻る途中で洗濯紐に火が!果たして二人は無事に地上へ戻れるのでしょうか?
感想
カートゥーンらしくギャグ満載、ミッキーたちへの突っ込みどころ満載の映画です。
はしごが自分を使って降りながら現場へ向かうシーンやベッドをもって右往左往する人(犬?)たち、ミッキーの消火活動シーンが好き。
消火活動には今までの映画で培ってきた乳搾り技術が生かされますが最後まで生かしきれず、2回目こそはできそうでやっぱりできないところがまた面白いです。
消火活動としてはホーレスが活躍。映画はミニー救出でおしまいですが、きっとその後の消火は彼ががんばったことでしょう。
20.ミッキーのダンス・パーティー
短編映画「The Shindig」より
別タイトル:ミッキーの舞踏会
原題:The Shindig
公開日:1930年7月29日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ホーレス・ホースカラー、クララベル・カウ、パトリシア・ピッグ
あらすじ
ラッパを吹きながら車でバーンダンス(納屋でのダンスパーティー)に向かうミッキーたち。
ホーレスはひとりバイクでクララベルを迎えに行き、支度をして出てきたクララベルを乗せて会場へ。
納屋ではミッキーのバイオリンとミニーのピアノ演奏に合わせみんなでダンスを楽しんでいます。
ミッキーはハーモニカの演奏を披露したあと、自分も色んなパートナーとのダンスを楽しみますが・・・。
感想
すでに何度か出演しているクララベルがついに2足歩行になった作品。ホーレスのお相手として昇格したのでしょうか。
お気に入りはミッキーのハーモニカ演奏シーン。後半テンポアップするとかわいいのに加えちょっと面白くなります。
このお話ではミッキーが色んなパートナーとダンスするのですがパートナーによってダンスが違うところも楽しいです。
色んな動物がいてにぎやかで楽しそうな農場のお話は何度見ても癒されますね。
あとがき
いかがでしたか?
製作スタッフや声優も変わり、お話にもちょっとずつ変化が見られます。
次回もお楽しみに♪
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