短編映画を観て感想を述べるシリーズ。
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今回はドナルドダックの短編映画、91作目から95作目までです。
ドナルドの短編映画91~95
91.リスのいたずら合戦
原題:Trailer Horn
公開日:1950年4月28日
監督:ジャック・ハンナ
公式youtube動画 (ダイジェスト版)
登場キャラクター
ドナルド、チップ、デール
あらすじ
チップが大きな足跡を発見し、デールと一緒にたどってみるとキャンピングカーを発見。
中ではドナルドが寝ていましたが、リスたちがクラクションで遊ぶ音に起こされてしまいます。
ドナルドをからかうのが楽しくなったリスたちはさらに海水浴の邪魔をして車はめちゃくちゃに。
その後もリスたちとドナルドの戦いはさらに激しくなっていき・・・。
感想
今回は人間(この場合はドナルドですが)を知らないリスが興味を持って近づいてきて・・・という設定のようです。なんだかいつもより野生感があるリスたち。
そして無邪気なかわいさがありますが、やっていることは一方的に仕掛けていることもあってか結構強烈です。
クラクションで遊ぶ姿やドナルドによる仕返し、松ぼっくり爆弾などが楽しい。
最後は壊れた車と怒ることもできないドナルドがなんとも切なかったです。
92.ドナルドとライオン
原題:Hook, Lion and Sinker
公開日:1950年9月1日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、ライオン親子
あらすじ
親ライオンがなんとか小さな魚を釣ったところに子ライオンが大きな魚を持って戻りました。
子ライオンは何匹もの大きな魚を釣ったドナルドが家に帰る途中でひとつ落としていったものを拾ってきたのです。
そこでもっと大きな魚がほしいライオン親子はドナルドの家へ行き台所に置かれた魚たちをあの手この手で狙います。
そんなライオンたちに気づいたドナルドは冷静に銃で応戦。果たして魚はどちらの手に?
感想
ちょっとドジなライオン親子と、相対的に?勘が良くスマートなドナルドのお話。
親ライオンはすっかり人間っぽいですが子ライオンは猫っぽさが残っていてかわいらしい。
この話では何回か親ライオンが銃で撃たれるのですが弾はお尻の表面にたくさんくっつくだけのなんとも例え難い不思議な感じ。いいのか悪いのかあまり痛くなさそうで、いつも子ライオンがピンッとつまんでとってあげます。
たまにはドナルドがやられっぱなしではないこんなお話も楽しいです。
93.ドナルドのいたずらばち
原題:Bee at the Beach
公開日:1950年10月13日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、スパイク(みつばち)、サメ
あらすじ
混雑するビーチで同じ場所を選んだドナルドとスパイク。
ドナルドは小さなスパイクに気付かずビーチを満喫。その行動に迷惑したスパイクは仕返しを仕掛け、ドナルドがそれに対して仕返しを・・・とけんかに発展していきます。
その後ゴムボートでくつろいでいたドナルドはいつの間にか数頭のサメに囲まれて大ピンチ。それを見たスパイクは自前の針でゴムボートに穴を開けることに。
感想
ミツバチサイズのお花のビーチパラソルと貝のビーチチェアーがかわいい。
スパイクがドナルドのせいでひどい目にあったのが事の発端ですが、ドナルドからするといきなりスパイクがけんかを仕掛けてきたようにしか見えないですね。
あのゴムボートに憧れます。持ち運びも楽で、膨らますのも簡単でパラソルもついているなんて素敵!
私の好きなシーンは中盤のジュースの一連のくだりと、後半の拝むドナルドです。
94.リスのコールタール騒動
原題:Out on a Limb
公開日:1950年12月15日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、チップ、デール
あらすじ
木の手入れをしていたドナルドは食料を運ぶリスを見つけ、その通り道を切ってコールタールを塗るいたずらを仕掛けます。
それに気付かずにコールタールのべとべとに触ってしまったデールはチップとくっついてしまい大変な目に。
さらには怪獣のような高枝切りばさみを見て怯えるリスたち。ドナルドはそれを見て楽しんでいます。
しかし遂に高枝切りハサミを操っているのがドナルドだと分かった2匹は反撃を開始します。
感想
木の枝を切って、腐らないように切り口にコールタールを塗るというのはこの映画を観て知りました。
ドナルドのいたずらで翻弄されるかわいいチップとデール、2匹に仕返しされ痛い目に合うドナルド、の割合が私としてはちょうどいい作品です。
怪物退治に向かうチップとデールのシーンは夜のような色合いとちょっとだけ怖い雰囲気で子供が喜びそう。
ラストはもちろんリスたちの勝利。別のキャラクターのようになったドナルドは必見です。
95.ドナルドのじゃじゃ馬ならし
原題:Dude Duck
公開日:1951年3月2日
監督:ジャック・ハンナ
登場キャラクター
ドナルド、馬、女性たち
あらすじ
観光牧場で馬たちが思い思いに過ごす中、6番と書かれた白い馬は蹄鉄投げをしています。
そこへ美しい女性客ご一行が到着しましたが、皆6番以外の馬に乗って行ってしまいました。
女性客に乗ってもらえず悲しんでいる馬のところにやってきたのはドナルド。6番の馬が割り当てられた客はドナルドだったのです。
乗せる相手が可愛い女性ではないと知りあの手この手でさぼろうとする馬と乗馬を楽しみたいドナルドの騙し合いが始まります。
感想
ドナルドというよりは馬が主役のお話。人間の女性が出てくるところもいつもとはちょっと違う雰囲気です。
馬はおそらくこの作品のみの出演なのですが(少なくともドナルド短編シリーズでは)かなり強烈なキャラクターです。骨折のフリ、りんごに抗えない、クラウチングスタート、走り去る音真似など、動きがひとつひとつが面白い。
乗馬スタイルのドナルドも素敵。器用な声真似と音真似を披露しています。
ラストはドナルドのお尻が痛そうでした。
あとがき
いかがでしたか?
なんだかだんだんドナルドがほかのキャラクターに押されているような・・・?
次回の活躍もお楽しみに!
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