短編映画を観て感想を述べるシリーズ。
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今回はドナルドダックの短編映画、46作目から50作目までです。
ドナルドの短編映画46~50
46.ドナルドの空の監視員
原題:Home Defense
公開日:1943年11月26日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ヒューイ、デューイ、ルーイ、ハチ
あらすじ
ここはダック少将のリスニングポスト(前線で音を聞いて敵の動向を探る部署)。
寝ていた三つ子は敵襲来の合図に飛び起きますが、合図は居眠りしているドナルドによる誤報でした。
三つ子は起こされた仕返しにおもちゃの飛行機を飛ばし今度はドナルドが敵襲だと大慌て。
いたずらだと気づいたドナルドは三つ子を除隊処分にします。しかし再び敵襲らしき音が。
実はこの音の正体はハチの羽音だったのですが、今度こそ本当に敵襲だと信じ込んだドナルドは三つ子を招集して本格的に敵を迎え撃つ準備を開始します。
感想
軍隊ものです。甥っ子相手なので今回はドナルドが上司です。少将の衣装がかわいい。
甥っ子たちはおもちゃの兵隊さんのような衣装で木の剣を持っているので戦争ごっこ風ですが、それにしても三つ子にまで戦争させるとは・・・。
命乞いするドナルドは他の作品でもよくあるし普段なら面白いのですがやっぱり背景考えるとどうしても恐ろしいです。子供の頃見ていたら何も考えず楽しんだかもしれません。
オチはいつもの形ですが、ちょっとインパクトは弱いかな。
47.ドナルドのトロンボーン騒動
原題:Trombone Trouble
公開日:1944年2月18日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ピート、2人の神(ドナルドっぽいキャラクター)
あらすじ
ドナルドは隣人であるピートが夜な夜な練習しているトロンボーンの音で眠れません。
それは雲の上の神たちも同じ。そこで神たちはドナルドにパワーを授け、ピートの練習をやめさせようと計画します。
突然神の力を手に入れたドナルドはさっそくピートのもとへ向かいますが、果たして練習をやめさせるだけで済むのでしょうか?
感想
ドナルドが調子に乗る回。普段やられっぱなしなので、たまにはこういうのも必要です。
だけどやりすぎ感は否めないというか、さすがにピートがかわいそう。
ご近所に迷惑をかけてはいけないよという教訓話としては良いのかもしれません。
「ドナルドの透明人間」「ドナルドの新兵さん」に続き、意外とピートってお花が似合うんだなと再確認。
これはオチがとても好きです。あーあというオチ。
48.ドナルドとゴリラ
原題:Donald Duck and the Gorilla
公開日:1944年3月31日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、ヒューイ、デューイ、ルーイ、ゴリラ
あらすじ
「凶暴なゴリラが動物園から逃げ出した」というニュースをきいて怖がる甥っ子たち。
ドナルドは怖がる三人を驚かせてからかいます。
仕返しにゴリラの着ぐるみでドナルドをびっくりさせる甥っ子たちですが、そこへ本物のゴリラがやってきたことで事態はややこしくなっていきます。
ピンチに気付いたドナルドは甥っ子たちと協力してゴリラを捕まえようとしますが・・・。
感想
いたずら控えめでかわいらしい甥っ子たちとあいかわらず大人気ないけどちゃんと保護者をやっているドナルドが好印象。
後半のゴリラとドナルドの追いかけっこはスピード感とアイデアが楽しい!音楽ともよく合っていて何度見ても面白いです。
さらにドナルドのお尻も大活躍で忍び足をしている後姿のアップは必見。
オチも平和で個人的なオススメ作品のひとつです。
49.ドナルドとコンドル親子
原題:Contrary Condor
公開日:1944年4月21日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、コンドル、コンドルの雛、コンドルの卵
あらすじ
世界で一番無名の鳥類学者であるドナルドはアンデス山脈に登りコンドルの卵を持ち帰ろうとしています。
しかしあと一歩のところで見つかりそうになり、慌てて卵の殻に隠れたことでコンドルはドナルドを自分の雛だと勘違い。
親として空の飛び方を教えようとしますがもちろん空を飛べないドナルドは知恵を絞ります。
果たしてドナルドはこの状況を脱してコンドルの卵を持ち帰ることができるのでしょうか。
感想
ドナルドの短編映画には珍しくナレーション入りで物語の背景やコンドルの生態の説明が入っています。
さらっと冒頭に流れる山登りのシーンに憧れます。あれやりたい。
コンドルの雛は悪い子ではないのですがデザインが子供らしくないです・・・。あまりにかわいらしいとドナルドが悪役すぎるからでしょうか。
このお話は親コンドルとドナルドとのやりとりが母の愛を感じて大好きです。
50.ドナルドの襲撃部隊
別タイトル:ドナルドのコマンド部隊
原題:Commando Duck
公開日:1944年6月2日
監督:ジャック・キング
登場キャラクター
ドナルド、指揮官、人食いワニ、敵兵たち
あらすじ
敵の基地の全滅を命じられたコマンドー部隊のドナルド。
怖がりながらもさっそくパラシュートで降下、ゴムボートで川を下り敵陣へ向かいます。
しかしその途中で敵襲を受け滝に落ちてしまい、ゴムボートはすべての滝の水を飲み込んで超巨大化。
一気に水があふれては大変と尖ったものを取り除きながら逃げるドナルドですが・・・。
感想
軍隊ものはこれで最後らしいので一安心ですが最後に結構過激なのが来ましたね。
一人で敵の基地全滅を命じられ震えるドナルドはかわいそうですが、今作では勇敢に任務に向かいます。
敵兵は日本を揶揄しているので日本人が見て気持ちが良いものではありません。(たとえ他国でも気持ちよくはないですが)
また巨大ゴムボートがはじけるシーンは水害を想像させちょっと怖いです。
あとがき
いかがでしたか?
甥っ子たちが戻ってきてうれしい限り!
次回も出演作があるのでしょうか。お楽しみに!
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