アニメ版「リロ・アンド・スティッチ」を何十回も観たファンとして、実写化には正直ちょっとドキドキしていました。
でも、大ヒットしているし思い入れのある作品だしと思い切って映画館で視聴!今回は実写版の魅力やアニメ版との違いをレビューしていきます。
詳細なストーリーは伏せますが、アニメとの違いなどの情報はある意味ネタバレにもなり得るのでご注意ください。
「実写版、気になっているけどアニメ映画の方が好きすぎて何も知らずに観に行くのはちょっと怖い…」というスティッチ好きなあなたに向けて書きますね♪
実写映画の基本情報まとめ
- タイトル:リロ&スティッチ(実写版)
- 劇場公開日:2025年6月6日
- 監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
- キャスト:
スティッチ:CG(声:クリス・サンダース※/山寺宏一)
※アニメ版の監督・脚本・スティッチの声
リロ・ペレカイ役:マイア・ケアロハ(吹替:永尾柚乃)
ナニ・ペレカイ役:シドニー・アグドン(吹替:MOMONA)
ケコア役:ティア・カレル(アニメ版でナニの声を担当)
トゥトゥ役:エイミー・ヒル(アニメ版でハセガワさんの声を担当)
ルアウマネージャー※役:ジェイソン・スコット・リー(アニメ版でデイヴィッドの声を担当)
※ナニとデイヴィッドの勤め先の上司 - 上映時間:108分
- 対象年齢:ファミリー向け
実写版「リロ&スティッチ」の魅力(ネタバレなし)
スティッチは文句なしの可愛さ!
私はもともと予告などで実写版スティッチのビジュアルを見てもそこまで違和感を感じていなかったです。(ダンボの方が気になってたかな。)
そして映画で観ても動きも表情も全く違和感なし!本当にアニメの世界から飛び出してきたみたいでした。
吹き替え版で観ましたが、声も変わらず山寺宏一さんなので余計にアニメ版・実写版の違いを気にせず楽しめました。
リロがよりキュートに!
アニメ版のリロのどこか大人びたような面もある変わった性格と子供らしい見た目や顔のバランスが絶妙に可愛らしくて大好きな私。
ところが実写版のリロはさらにアニメを越える勢いの可愛らしさだったのは嬉しい誤算でした。
実写版リロはアニメ版よりちょっと年上なのですが、ぷくぷくのほっぺがなんとも言えない赤ちゃんみたいな可愛さ♡そしてこのお年頃ならではのちょっと大人びた少女としての表情や仕草がまたアンバランスでとっても可愛かったです。
スティッチにキスをするシーンはアニメ版にもあるのですが、実写版オリジナルの鼻へのキスシーンは本作きっての名シーンだと思います✨
名シーンの再現性の高さ
名シーンといえば、サーフィンするシーンやレコードプレイヤーのシーンなどみんなが期待するであろうシーンはしっかりと再現!
実写版として違和感のないように少しシチュエーションの変更があったりしますが、ファンとしては「あ!このシーン!」と嬉しくなっちゃいますよね。
また、素晴らしい再現といえば私は特に映画冒頭の宇宙裁判のシーンが完全再現かつコンパクトにまとめられていてとても良かったと思いました。
実写版「リロ&スティッチ」を観た感想(ネタバレなし)
リロとスティッチの愛らしさは文句なし!2人が楽しそうに過ごす様子はいつまででも眺めていたかったです。
水の早打ち対決やグラス騒動の悪びれない様子など、実写版オリジナルのいたずらが楽しい!
ストーリーはやはり現代風にアレンジされていて、思っていたよりもナニに焦点が当たっている印象でした。姉妹の絆、リロとスティッチの絆が特に感動的に描かれていました。
泣かせに来てるなぁと分かっててもこの後の展開が分かってても思わずウルっとしちゃいます。
ただ、姉妹に焦点が当たっているため他のキャラの魅力がどうしても薄まっている気がしました。全メインキャラが大好きな私にとっては、ちょっとショックな改変や物足りない部分もありました。
特に、それぞれのキャラクターの優しさが滲み出ているちょっとした私のお気に入りシーンがことごとくカットされてしまっていたのは残念…。どれも本筋には関係のないシーンではあるので仕方ないんですけどね。
とはいえ、全体的にはアニメだからこそ成り立つハチャメチャでドタバタなギャグやストーリー展開を実写化するにあたり違和感が出ないよう、より大人も楽しめるようにと変更して落とし込んでいく技術が毎度ながら素晴らしいと思いました。
アニメ版との違いをファン目線でチェック!
違いは箇条書きでささっとまとめてみます。
ここからは実写版ならではの設定などについて触れていきますのでご注意ください!
ストーリー面の違い
- ナニとリロの姉妹の絆に重点を置いている(ナニの状況や心情がより詳しくなっている)
- 医療保険に入れない、家族の世話のために特待生を断念などの現実的な設定で話の重みが増す
- 見せ場は派手なアクションから感動的な展開へと変更
その他の違い
- 新キャラが多数登場で姉妹の周りを固める安心感
- 新アイテムとしてポータルガンが登場し大活躍(名作ゲーム「Portal」を思い出さずにはいられない)
- ジャンバとプリークリーはただの変装から人間に擬態する設定へ(プリ―クリーが結構怖い見た目なのでその面でも有難かった)
- 際どいギャグは削除?(リロが友達を黒魔術で懲らしめようとするなど)
- コブラさんは最初からCIAとバラしている(いかつすぎると思ったら実はCIA、というギャグはなし)
などなど。まだまだ細かい違いがたくさんありアニメファンでも新鮮な気持ちで楽しめました。
気になった点・賛否が分かれそうなところ
アニメ版との違いの中でも、特にファンが気にしてしまいそうな変更点はこちら。
予告すら観ずに臨んだ私はかなりショックを受けたのですが、前もって知っていて心の準備ができていればもっと素直に新しいストーリーを楽しめたような気がします。
こちらもキャラ設定や結末の雰囲気などに触れていますのでご注意ください。
- ガントゥがいない(名前すらでてこないのがショック大)
- ジャンバが悪役へ(最終的にお茶目な親戚のおじさんのようになるキャラから、ガントゥよりも非情な悪役へ。プリークリーとも最後まで仲良くならないことが寂しい)
- デイビッドの活躍が減る((私が見逃していなければ)彼の優しさが分かるシーンが大幅カットに…)
- ラストがアニメのように“みんなオハナ“という感じではないかな
- リロのエルヴィスプレスリー講座はまるまるなくなってる!?(スティッチのエルヴィス衣装姿はあり!)
まとめ|実写版『スティッチ』はどんな人におすすめ?
観終わって一番に感じたのは、「これは“今の時代のスティッチ”だな」ということでした。
アニメのようなテンションやコメディ感を求めると物足りなさもあるけれど、ギャグあり感動ありの家族で安心して観られる一作だと思います。
💛この映画がおすすめな人
- 可愛いリロや可愛いスティッチをたくさん見たい人
- 派手なアクションやバトルより感動的なストーリーを楽しみたい人
- 家族で一緒に楽しめる映画を探している人
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