第10回となる今回はミッキー短編映画シリーズの46~50作目。
前回(第9回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
Contents
ミッキーの短編アニメ映画46~50
46.ミッキーのフーピー・パーティー
短編映画「The Whoopee Party」より
原題:The Whoopee Party
公開日:1932年9月17日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ホーレス、クララベル、ディピー・ダウグ(グーフィー)、仲間たち、警察
あらすじ
大きな家でパーティーが開かれ、ゲストたちはミニーとクララベルの演奏に合わせてダンスを踊っています。
ミッキー、ホーレス、ディピー・ダウグ(グーフィー)がつくった料理は、ダンスでおなかを空かせたゲストたちに大好評。あっという間になくなってしまいました。
その後もみんなでサンドイッチを片手にダンスや演奏で盛り上がり、あまりの楽しさに家具までもが踊りだすほど。
その騒ぎを聞きつけたくさんの警官がサイレンを鳴らしながら駆けつけますが・・・。
感想
タイトルの「フーピー」(Whoopee)は”バカ騒ぎ””どんちゃん騒ぎ”という意味。
初登場時はおじいちゃんっぽかったディピー・ダウグ(グーフィー)はすっかり今のグーフィーの顔になり、ミッキーの仲間として登場。いたずら好きで、すでに笑い上戸のようです。
男性陣がみんなで料理をするシーンがちょっと荒っぽくみんな楽しそうでお気に入り。
食べながら演奏したりダンスしたりともはや何でもありの盛り上がりでちょっと憧れてしまいます。参加したい!
後半の警察登場には一瞬ひやひやしますが、まさかの展開で面白かったです。
47.ミッキーのタッチダウン
短編映画「Touchdown Mickey」より
原題:Touchdown Mickey
公開日:1932年10月5日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、グーフィー、ミッキーの仲間たち、ネコたち
あらすじ
ミッキーと仲間たち対ネコたちによるアメリカンフットボールの試合。
グーフィーによるラジオ解説が行われ、ミニーとクララベルは観客席から応援しています。
試合は接戦。体格の良いネコたちがややリードしていましたがミッキーたちはチームワークを生かして同点まで追いつきます。
試合時間が残り1分を切ったところでボールを手にしたミッキーは、逆転のタッチダウンを取ることができるのでしょうか?
感想
たくさんのキャラクターが出演し活躍するスポーツのお話。
アメフトの見方は全然分からないのですが小さい頃からとても楽しんで観ていました。
ミッキーチームの体格を生かしたプレーが見所で、今回は特にダックスフントがいい仕事をしていると思います。ミッキーも体の小ささと持ち前の運動神経を発揮!
結末は分かっているのですがボールを追ってあらゆる場所に突っ込む選手たちや秒針の演出が面白く、ハラハラドキドキしながら最後まで観ることができます。
48.ミッキーのカナリア騒動
短編映画「The Wayward Canary」より
原題:The Wayward Canary
公開日:1932年11月12日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、プルート、カナリア、ネコ
あらすじ
小包を持ってプルートと一緒にミニーの家へやってきたミッキー。小包の中身はミニーへのプレゼントのカナリアです。
カナリアはミッキーのフルートやミニーのピアノに合わせて美しくさえずりはじめました。
さらには雛たちもかごから飛び出し楽しく踊っていましたが、やがて家の中を自由に飛び回りインクを盛大にこぼしてしまいます。
それに気づいたミッキーとミニーは慌てて雛たちをかごに戻しますが、1匹の雛が庭に出てしまい、ネコに追いかけられて・・・。
感想
白黒時代ではお馴染みの、ミニーの家がめちゃくちゃになってしまうお話。
ペットをプレゼントするのって実際は結構ハードルが高いと思うのですが、見ている分にはサプライズ感があって素敵でちょっと憧れてしまいます。
ミッキーもミニーも雛を捕まえたときに相手にうれしそうに報告をしているところが仲の良い似たもの同士でかわいい。
ミッキーの頭の上にピアノのいすが乗ったときにミッキーの首がちょこっと回るシーンが地味に好きだったりします。
49.ミッキーの黄金狂時代
短編映画「The Klondike Kid」より
別タイトル:ミッキーの黄金の街は大騒ぎ
原題:The Klondike Kid
公開日:1932年11月12日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ピート、プルート、グーフィー(ディピー・ダウグ)
あらすじ
雪山の中の酒場でピアノを弾くミッキーは外で凍えるミニーを見つけ酒場に招き入れます。
ミッキーはミニーを元気付け介抱していましたが、そこへ突然ピートがやってきて店の中で銃を乱射。思う存分暴れるとミニーを連れ去ってしまいました。
ミッキーはプルートが引くそりでピートたちを追いかけなんとか2人がいるキャビンへたどり着きます。
ところがピートとの乱闘の末にミッキーは身動きが取れない状態に。果たしてミッキーとミニーの運命は・・・?
感想
ミッキーがピートに誘拐されたミニーを助けるお話、雪山バージョンです。グーフィーはカメオ的に踊っているシーンが少しだけ。
私の中で昔のミニーというとこの作品のイメージが強く、甲高い悲鳴や鼻をかむ音の印象がやたらと残っています。
バネだらけの戦闘シーンやキャビンが坂を下るシーンが面白いし、ラストのキスもかわいらしくて大好き。
この作品はチャップリンの映画「黄金狂時代」(1925)へのオマージュといわれています。こちらももちろん面白いので興味がある方は是非。
50.ミッキーの街の哀話
短編映画「Mickey’s Good Deed」より
原題:Mickey’s Good Deed
公開日:1932年12月17日
監督:バート・ジレット
登場キャラクター
ミッキー、プルート、アデルバートとその父、執事、ネコの家族
あらすじ
クリスマスイヴの夜、ミッキーはプルートを連れて路上で楽器を演奏しますがお金は少しも集まりません。
そこで今度は邸宅の外で演奏をはじめたところ、お金持ちの子供アデルバートがプルートをほしがりました。執事はミッキーにプルートを買いたいと申し出ますが、ミッキーには友達であるプルートを売るつもりがなく逃げ出します。
しかし、そのあと貧しいネコの家で眠るたくさんの子供たちと泣いている母親をみかけたミッキーとプルート。
貧しいネコの一家を見過ごせないミッキーはプルートをお金持ちに売りそのお金でネコの子供たちにおもちゃを買うことに・・・。
感想
クリスマスエピソード2作品目。クリスマスらしい心温まるお話です。
貧しいネコの家には逮捕されたピートの写真があり、父親のピートが刑務所にいるため貧しい思いをしている家族(という設定)だったということに最近気がつきました。
ミッキーがプルートをお金持ちに売ってしまうところでは決断の早さに「え?いいの?」とちょっとびっくりしますが、ラストで雪像のプルートをつくり涙を流すミッキーを見て切なくなります。寂しいけれどプルートの幸せを思って決めたことだったんですね。
このお話では悪役?のわがままな子供アデルバートですが、彼がいないとラストが成り立たないのでこのお話には不可欠なキャラクター。今後パパのしつけでおりこうになって楽しいクリスマスを過ごしてほしいです。
あとがき
いかがでしたか?
定番のシチュエーションもどんどん進化しているのが分かります。
次回、新キャラクター登場の予感!お楽しみに♪
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