ピクサー短編作品「ゲーリーじいさんのチェス」の紹介と感想です。
おもしろおじいちゃん。
基本情報
原題「Geri’s Game」1997 4分
Written/Directed (脚本/監督) by Jan Pinkava
Produced(制作) by Karen Dufilho
ピクサーアニメーションスタジオ作品
あらすじ
落ち葉散る屋外でチェス盤を用意するご老人。メガネをかけて一手を打つと、メガネを外し反対側の席まわって相手をします。
一人二役での一人チェス、勝敗の行方は・・・?
どんな作品?
ピクサーアニメーションスタジオによって製作されたコンピューターアニメーション。
1998年(第70回)アカデミー短編アニメ賞受賞
引用元:DisneyWiki
感想(ネタバレ注意)
ゲーリー氏の演技力
個人の趣味はそれぞれですが、面白い趣味をお持ちのゲーリーじいさん。
一人で2人対戦のボードゲームを嗜むことはそう珍しくないのかもしれませんが(私もやったことあるかも?)、こんなにドラマチックにストーリー性のある対戦を行える方はそういないのでは?
一人で2役を演じているはずなのにあまりの演技力にそのことを忘れて観てしまいます。メガネの有無しか違いがないはずなのに、顔つきまで違って見えてくるような。
性格の違いも見事に演じ分け、一方が発作を起こし倒れてしまった時にはもう一方が自分の脈や心臓の状態を確かめていて、もう本当に同じ体で2つの意識があるとしか思えません。
この不可解で不思議な状況が、この作品をより私の中で印象強くしています。
彼の仕事ぶりは「トイ・ストーリー2」にて。
本作主人公のゲーリーじいさんは長編映画「トイ・ストーリー2」でカメオ出演としてがっつりしっかり出演しているので、そちらも是非ご覧ください。
「トイ・ストーリー2」の後に本作を見ると、映画の中で仕事している姿しか見られないキャラクターの休日を覗き見ちゃった感じがしてより楽しいです。
仕事はチェスとも演技とも全く関係なく、一人チェスがただの趣味でしかないというところがまた良いですね。でも仕事道具の中にはチェスの駒が混じってしまっていたりして。