第15回となる今回はミッキー短編映画シリーズの71~75作目。
前回(第14回)はこちら↓
子供の頃に観ていた方も今はまっている方もまだ観たことがない方も、是非一緒に懐かしんだり楽しんだり、まだ知らない映画に出会いましょう♪
ミッキーの短編アニメ映画71~75
71.ミッキーの二挺拳銃
短編映画「Two Gun Mickey」より
原題:Two Gun Mickey
公開日:1934年12月15日
監督:ベン・シャープスティーン
登場キャラクター
ミッキー、ミニー、ピート、手下の強盗たち、馬
あらすじ
お金をおろしていたカウガールのミニーは指名手配犯であるピートに目をつけられてしまいます。
ミニーが銀行を出たところを大勢の手下とともに追いかけるピート。そこへ悲鳴を聞きつけたカウボーイのミッキーが助けに向かいます。
ところが馬車を壊されついにミニーはピートに捕まってしまい、ミッキーは大勢の手下たちに行く手を阻まれ銃撃戦に。
しかし見事な銃の腕前でミッキーは窮地を脱し、ミニーを助けるためピートと1対1で対決します。
感想
この映画、カートゥーンの面白さはそのままに実写映画のような臨場感がありミッキーたちがカメラの前で演じているような感覚になります。
ミニーがカメラの真横を逃げていくシーンやミッキーとピートの乱闘がお尻しか映らないほどカメラに寄るシーンなどの効果でしょうか。
あとは煙の中にミニーの幻影を見るミッキーや、ピートとミニーの影が大きく岩に映るシーンなども印象的で特に前者はお気に入りです。
相棒の馬と息ぴったり、銃を使い多彩な方法で敵をやっつける(しかも終始笑顔)ミッキーがかっこよく、ちょっと気の強い自立したカウガールミニーもかわいい。
この映画のキーワードはミニーの「I can take care myself」(自分でできるわ、とかお構いなく、という感じ?)です。
72.ミッキーの漂流記
短編映画「Mickey’s Man Friday」より
原題:Mickey’s Man Friday
公開日:1935年1月19日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、フライデー、食人族たち
あらすじ
漂流し島に流れ着いたミッキーは食人族がそのうちの一人を鍋に突き落とそうとしているところを目撃し、助けます。
ミッキーは助けた彼をフライデーと名付け、他の食人族から身を守るため砦(とりで)をつくることに。
島の動物たちの手を借りて立派な要塞を作り上げたところで食人族たちがさっそく大勢で攻めてきました。
ミッキーとフライデーは協力しながら食人族を迎え撃ちますが、ついに壁を越えられてしまい・・・。
感想
以前にも食人族が登場する作品がありましたが、今回は仲間がいるので心強く、恐ろしさも控えめな印象です。
2人が動物たちと一緒に「ロビンソンクルーソーの砦」を作る様子が楽しく、中でも私は蛇のシーンがお気に入り。かわいいしとても便利!
後半は砦の様々な仕掛けで食人族を撃退するのですが見事に全ての攻撃がリズミカルにヒットするところがなんだか気持ちいい。
ところで最後の船は砦と一緒に作ったのでしょうか?じゃあ迎え撃たずに最初から船で逃げられたのでは・・・
73.ミッキーの大演奏会
原題:The Band Concert
公開日:1935年2月23日
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、グーフィー、ホーレス、クララベル、ピーター・ピッグほか
あらすじ
屋外で開かれているミッキーのコンサートは大盛況。次の曲はウィリアム・テル序曲です。
しかし演奏中にドナルドが勝手に壇上へ上がってきてフルートで「藁の中の七面鳥」を演奏するので指揮者のミッキーは怒って何度も追い払います。
やがて演奏は第二部(嵐)に入り曲調が激しくなるとどこからともなく竜巻が出現。
観客は逃げ出しオーケストラは空中へ巻き上げられますが演奏に夢中の奏者たちは空中でも演奏を続け・・・。
感想
ミッキーマウスの短編映画シリーズの中では初のカラー作品ですね。久々の公式動画もありました。
普段温厚なミッキーですが音楽のことになると熱くなりドナルドにも怖い顔。でもドナルドがいることでドタバタ要素が増え楽しさが増しています。
アイスがミッキーの服の背中に入っていくシーンは曲も含め面白くて大好き。指揮者に忠実な奏者たちはさすが。
それにしてもこの映画、特に竜巻が現れてからはひと時も目が離せないです。こんな映像見たことないというか、素人目で見てもすごい。必見です。
74.ミッキーの自動車修理
短編映画「Mickey’s Service Station」より
原題:Mickey’s Service Station
公開日:1935年3月16日
監督:ベン・シャープスティーン
登場キャラクター
ミッキー、ドナルド、グーフィー、ピート
あらすじ
自動車整備をするミッキーたち3人のもとへピートが訪れます。
ピートに「車から変な音がするから10分で直せ」と脅されさっそく作業に入る3人。
車のあらゆる部分から音がするので次々に分解し、原因が中にいた虫だと分かったころには車はバラバラ。
約束の10分後を迎え大慌てでもとに戻しピートに引き渡しますが・・・。
感想
再び白黒作品に戻ります。おそらくミッキードナルドグーフィーがチームになった最初の作品。ここから伝説が始まる・・・!
つなぎ姿のミッキーがかわいい。グーフィーのキャラクターはまだちょっと弱いかな?3人とも顔が幼く見えます。ピートは相変わらず。
ミッキーがタイヤに手を焼くシーンは後のドナルドの「ぼろぼろタイヤ」を連想させます。これを元に作ったのかな?
約束の10分を迎え騒ぐドナルドや、車とミッキーを抱え奮闘するグーフィーには笑わずにはいられませんでした。
75.ミッキーとカンガルー
短編映画「Mickey’s Kangaroo」より
原題:Mickey’s Kangaroo
公開日:1935年4月13日
監督:デイヴィッド・ハンド
登場キャラクター
ミッキー、プルート、カンガルーのホッピー、子カンガルー
あらすじ
オーストラリアの友人からミッキーへ大きな箱が送られてきました。
中から現れたのはボクシンググローブをはめたカンガルー親子。ミッキーはさっそく親カンガルーとボクシングをしてみることに。
一方親カンガルーに犬小屋を壊されて怒り心頭のプルートは子カンガルーと二人きり。プルートは子カンガルーをやっつけたいようですが、子カンガルーは遊んでいるつもりのようです。
そんなプルートと子カンガルーはひと騒動のあとすっかり仲良くなりミッキーたちの様子を見に行きますが・・・。
感想
ミッキーマウス短編映画シリーズの中で全編白黒の作品はこれが最後です。
キャラクターがいるわけでもなくプルートの心の声がナレーションで流れるのは珍しいですね。なかなか渋い声。
子カンガルーと戯れるミッキーがかわいらしい。プルートはいつも他の動物に振り回されますがなんだかんだすぐ仲良くなれる良い子なので好きです。
カンガルーの鳴き声がクラクションっぽく何かに似てるなとひっかかっていたのですが、たぶんロードランナーかな?
カンガルーにボコボコにされた後、ラストの幸せそうなシーンにミッキーだけが登場しないのでちょっと落ち着かない気持ちが残りました。心配。
あとがき
いかがでしたか?
ついにカラー作品が登場しましたね!次回からは全てカラー作品になるはずです。お楽しみに♪
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